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おこぼれ話244 んな事絵馬に書くことじゃねーだろ…

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小学生の頃は毎年初詣に行ったら必ず絵馬に願い事を書くのが1年の始まりのルーティンであった。
絵馬…本来は「健康」とか「家族みんなが幸せに」とかの1年の無病息災や「合格」などの勝負事に関する願いを書くのが定石である。
しかし僕が小2の正月に絵馬に書いた願い事はわざわざ絵馬に書くほどでもないだろ!というものであった。
ではその願いは何なのかというと…

「ラチェット&クランクFUTUREのチャレンジモード(2週目。敵が強くなったり1週目よりも武器を強化できたりする)クリアできますように」
…ゲームをクリアしたいという願い。神様も「それぐらい自分で何とかしろ」と思ったことだろう。
母も「そんなんわざわざ書くことでもないでしょ!」と爆笑していた。
そんな「わざわざ書くことのほどでもないことを書いた絵馬」はしっかりと絵馬を結ぶところに結ばれた。
周りの他の絵馬は「部活の大会で優勝」とか「志望校合格」とか「本来書くべき願い」が書かれていた中で「ゲームをクリアしたい」という「書くほどでもない願い」が書かれた絵馬は浮いていたことは言わずもかな。
他の人の反応はわからないが異質すぎて笑ってしまった人もいたことだろう。
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