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おこぼれ話264 どうして禁止されたのかはわからない。好きな作品を語ってるだけなのに

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この作品で何度も話題に上げていた「ラチェット&クランク」。子供のころから自分の人生で5本の指に入るぐらい好きなゲームだ。
幼稚園の頃から大好きな作品だが、小学生になってからも毎日のようにその作品名を連呼し、友達にも熱くその魅力を語り、我が家に遊びに来た友達にもプレイしてもらって1人でもラチェクラファンを増やそうとひとりがんばって布教に努めた。

しかし小1の頃の担任の先生には僕がラチェクラを友達に勧めるさま、洗脳されたようにラチェット&クランクの名を毎日口にするさまは異様に映ったようで、小1の2学期のある日に僕は先生からとうとうこんなことを言い渡される。

「リョーマ、お前ラチェットクランクって毎日毎日言うのやめな。みんなも困ってるし…」
…納得がいかなかった。僕はただ好きな作品のことについて熱く語っているだけなのに。困っているとか言ってるけどみんな僕がラチェクラを熱く語ってても一切イヤそうな顔をしてなかったし…
だが今思えば表向きにはそう見えただけで心の底では嫌がってたりしつこく感じてたのかもしれない。確かにあの頃僕は異様なぐらい友達にラチェクラをゴリ押ししてたのは間違いない。新手の宗教勧誘かってぐらい。
だが当時の僕としては「好きな作品を語ってるだけ。好きなものを他の人にも好きになってほしいだけなのに何が悪い」と納得がいかなかった。
だが自分の考えばかり押し付けるのも当たり前だがよくない。先生はそのことに関して怒っていたのだろう。
自分だって興味のない作品の話を友達から聞いてもほぼ棒立ち状態で聞いてたし…でも当時の自分は人の立場に立って考えることがとにかく苦手だった。

自分の好きなものを広めたいと思う気持ちは誰にだってあって当たり前だ。
だがしつこくやれば嫌がられて当然。人間は好きなものと嫌いなものがあって当たり前だし世の中のすべての人間が好きなもの=嫌いな人が一人もいないものを作り出すことなんて誰にもできない。
勧めるのは自由だが、押しつけはよくない。しつこすぎずやって、気に入らないようだったらごめんなさいがが正しい勧め方だろう。
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