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一学期 ~帝野先生とゆかいな生徒たち?~
帝野先生のGW~牧場の激闘!?の巻その1~
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5月4日、みどりの日の日曜日。前日小田原一家や神戸兄妹とカラオケで大ハッスルしてヘトヘトの帝野先生は朝になってもぐっすりだった…目が覚めて時間を確認すると…
「ファッ!?今8時57分!?そんなに寝てたんか…プリキュアは録画してるから後で観るとしよう…」
…超多趣味な帝野先生はアニメも大好きである。
「…にしても喉がまだ痛てぇよ…昨日は小田原の母さんとミニモニとモー娘とどれみ歌った後に小田原の父さんとGLAY歌って、子供たちとも何曲か歌って、自分でも何曲か歌った後のシメはオレの人生で5本の指に入る青春の曲・粉雪だったからな…ハロプロとどれみとラルクからの粉雪は喉にこたえるぜ…粉雪どころか声帯粉々になるわ思ったわ…今日は一日ダラダラしてよう…録りためたアニメと配信でドラマも見たいし…でも何となくもうひとつ癒しが欲しい気分…このマンションには温泉とサウナあるけどそれとは別の…」
帝野先生は寝ぼけまなこのままトーストをかじりながらTVをつけた。
「続いてはGW注目スポットから中継です。中田さ~ん!」
「は~い!わたしは今埼玉県にある彩の国牧場に来ていま~す!この後9時30分に開園予定で、連休初日の昨日は家族連れをはじめ多くの人たちでにぎわいました!中でも賑わいを見せてたのはヒツジの家!この春生まれたかわいい赤ちゃんヒツジたちと触れ合えます…!見てくださいこのモコモコの群れ!…」
…癒しの赤ちゃんヒツジたちと戯れるレポーターの様子を見て寝起きからボーっとしっぱなしだった帝野先生が完全に目覚めた。
「…!オレの求めてた癒しはこれだ!彩の国牧場なら車で割とすぐじゃん!あそこは乳製品も楽しめるしカラオケで燃え尽きたボクの喉と体をいやすにはちょうどいい!思い立ったらすぐ実行!トースト食ったらすぐにGO!このままボーっとしたまま話が終わっても読者は退屈するだけだしな!」
…とゆーワケで身支度を終えた帝野先生はすぐさまマンションを出て、彩の国牧場へ向かうため車に乗り込む。実は帝野先生車を持ってたのだ。え!?こないだのらいは回じゃ電車で集まりの会場に向かった描写あったじゃないかって?それは設定がまとまってな…じゃなくて会場に駐車場無いから電車で来てくれって言われたからさ。ちなみに愛車はこれまたじーちゃんからのプレゼントの1000万の高級車さ。
「ナビセット完了!彩の国牧場へレッツゴー!ヒツジちゃんたちがオレを待ってるぜ!」
…さっきまでのボーっと状態はどこへやら。帝野先生は埼玉に向けて愛車を走らせる。ちなみに帝野先生たちの住む東京都高望市は埼玉との都県境が通る街。特に帝野先生たちの住むエリアは埼玉は目と鼻の先の場所。ちなみに高望によく遊びに行く埼玉県民の一部には高望は埼玉の植民地同然に思ってる輩もけっこういるらしい。実際高望市民には西武ファンとかレッズサポ割と多いからね。
…で、このシリーズには珍しくナレーションをがっつり入れているうちに帝野先生は目的地に到着。
高望市に隣接する埼玉県の街にある彩の国牧場は広大な敷地にヒツジや牛、馬などをはじめとするたくさんの動物たちが住まい、バターなどの乳製品作りや収穫などの体験施設、乳製品を製造する工場、乳製品などの販売施設、自然を満喫できるアクティビティなどがつまった観光牧場。県内や近隣の住民はもちろん、遠方からもたくさんの観光客が押し寄せる人気の観光スポットだ。
「…さて!入場もしたし…色々見たいところあるけれどまずはもちろんヒツジちゃんから!」
…とゆーワケで一目散にヒツジの家に向かった帝野先生。ヒツジの家ではたくさんのヒツジたちと触れ合える。
そして注目は何といってもこの春生まれたばかりのヒツジの赤ちゃん。今年は例年以上のベビーラッシュでたくさんの赤ちゃんが元気に走り回っている。赤ちゃんたちを一目見ようと施設内にも羊たちに負けないぐらいの人数の人たちでごった返していた。
帝野先生「いや~!やっぱり映像で見るよりかわいいな~!本物のヒツジの赤ちゃんは~!」
「メェ~!」
「お~!元気に鳴いて~!かわいいヤツだなお前は~!」
…帝野先生、お目当てのヒツジの赤ちゃんに教室では見せない表情でデレデレ…しかしその横から聞き覚えのある声が…
「ヒツジの赤ちゃんかわいい~!」
「やっぱり生が一番かわいいよな!でもオレはお前のほうが何百倍もかわいいぜ…!」
「…!あれは神戸兄妹!?今日は家族そろってのようだ…こんなデレデレしたところ見られたら教師としての威厳が…!悪いが他人のフリ…」
…だがすぐにばれてしまい…
「あ!帝野先生!2日連続で会うなんて!」
アヤメ「こんにちは!」
神戸母「これはこれは帝野先生、昨日はうちの子たちがお世話になったようで…」
「いえいえ…僕もコウスケ君たちも一番お世話になったのはイオナちゃんのご家族ですから…今日は家族でお出かけなんですね…」
神戸父「昨日僕たち親チームは見舞いだったから、今日は家族で出かけようってなりましてね、ここだと近場で1日中楽しめますし、ショップの商品も充実してますから、イオナちゃん一家にうちの子たちが昨日お世話になったお礼の品も買っていこうと思いましてね!」
「そうですか!…ところで神戸兄妹、さっきのところ観てた?」
コウスケ「さっきの…もしかして先生がヒツジの赤ちゃんにデレデレしてたところ?観てたよ!」
「やっぱり!」
「でも大丈夫!オレは先生に幻滅したりしないよ!かわいいものをかわいいと思うことに罪はないから!…ただ『アイツ』は誇張していろいろ言いふらしそうだけど…」
…コウスケが指さした先にいたのは…
「あ~!このヒツジジンギスカンにしたらうまそうだな!」
「ホントだなテツ!オレは一緒にビールもいただきたいぜ!」
「まったく…さっきも牛を見て『焼肉にしたら何人前かな』って言ってたし…教養がありませんね兄さんは…動物見たら『うまそう』以外の感想が出てこないのですか!父さんまで…」
「あなたたち、もっと他に感想があるでしょ?」
杉谷父「オレたち親子は素直な感想を言っただけだ!」
テツ「そうだそうだ!正直な意見を弾圧するなんて言論の自由の侵害だ!」
「だからって食以外の目でも動物は見れるでしょ?もっと幅広い目を持たないと!」
「…まさか兄さんから言論の自由という言葉が出てくるとは…自分の意見に文句を言われたら言論の自由を盾に正当化しようとする…でも自分の気に入らない意見は弾圧しろと言い出す…結局人間は言論の自由を『自分の意見に文句を言われない自由』『他人を罵る自由』として使いたがるってことですね…だからと言って言論の自由が許されない社会であっては決してならないワケで…ブツブツ…」
テツ「んな社会派で大げさなこと言わなくても…」
神戸兄妹とは対照的な杉谷兄弟、家族でお出かけしても相変わらずである。
テツ「あ!神戸兄妹!それに金持ち先生まで…」
「テツ、お前せっかくのレジャーでも兄弟喧嘩か?両親まで巻き込んで…」
杉谷父「あ!帝野先生?もしかして今僕たちも杉谷兄弟と同じぐらいバチバチしてるんでしょって思ったでしょ?ご心配なく!僕たち夫婦は息子たちと違って仲いいですから!なんで僕らの仲良しな部分を引き継がなかったんだろうってつくづく息子たちには思っちゃいますよ!」
「ホント!わたしたち夫婦は時々ケンカはするけど仲良しですから!でも野球観戦の時はお互い違うチーム応援するからバチバチですけどね!わたしとアキラは巨人ファン、夫とテツはヤクルトファン!」
…仲良くノリノリで説明する杉谷夫婦。息子たちとは正反対の中の良さはホントのようだと帝野先生は確信した。
杉谷父「…そういえばそろそろ『アレ』の時間じゃないか?」
テツ「そうだ!急がないと!」
…杉谷一家は何かを思い出したようにヒツジの家を去っていった。
帝野先生「?アレってなんだ?」
♪ピンポンパンポーン♪
「ご来援中の皆様にお知らせします。まもなく10時30分より彩の国牧場名物、アヒルさんレースを行います!皆様、ふれあい広場内のレース会場にお越しくださいませ!」
「そうか!アヒルレースか!1着あてたらソフトクリーム無料券がもらえるんだよな!久しぶりにやってみるか!」
アヤメ「アヤメたちも行こう!」
…とゆーワケで帝野先生たちはアヒルレースの行われるふれあい広場へ。
アヒルレースは6羽のアヒルによって行われ、事前に観客が1着を予想したアヒルの首輪と同じ色のチケットを受け取る。見事1着を当てると牧場内で使えるソフトクリーム無料券がもらえるのだ!
コースは陸上のトラックをそのままミニチュアにしたような形状である。
「え~っと…公式サイトによると今回の出走アヒルの中でここ最近の調子がいちばんいいのは紺の首輪のシンゴくんか…こいつの血統もなかなかすごい…」
…杉谷父は競馬新聞を読むような目で公式サイトのデータを見ながらじっくりと予想を立てていた…
帝野先生「…そんな競馬みたいな予想データがあるんですか…」
コウスケ「帝野先生は予想決まった?オレは黄色の首輪のキュウジくんだぜ!」
「おお!先生はオレンジの首輪のシンノスケくんだぜ!」
アキラ「奇遇ですね…ボクもそれにしたんですよ…直感でね…」
テツ「直感ね…だがその直感はときに地獄を見る!オレはデータ重視でシンゴに一票!」
アキラ「勝負は時の運ともいいますよ…そもそもこれは運だめしみたいなもんですからね…」
…とゆーワケでレーススタート!
「さあ運命の出走開始です!位置についてよ~い…ドン!」
テツ「いげぇぇぇ!シンゴォ!」
杉谷父「いてかましたれぇ!!」
…テツとその父、まるで競馬場のオッサン並みに熱の入ったエールを放つ。その甲斐?あって…
「…さあ、第1コーナーに差し掛かるところで1着はシンゴくん!後を追うのは青の首輪のダイスケくん!続いて黄色の首輪のキュウジくん!」
コウスケ「負けるな!キュウジ!」
帝野先生「えっとシンノスケは…最下位?結構離されてる感じだし…負け決定?」
アキラ「帝野先生、まだコースの半分もいってないんですよ…僕らにも希望はあります!勝負はこれからです!メークドラマを信じましょう!」
テツ「いいや、シンノスケの逆転なんて、日ハムのユニフォームを着た菅野智之だ!」
アキラ「…つまりそれは『ありえない』と言いたいのですか…」
…なぜ日ハムのユニフォームを着た菅野智之がありえないのかピンと来ない皆さんは「2011年のドラフト会議」「菅野 日ハム 入団拒否」とかって各自検索しなさい。
テツ「とにかくシンノスケはおしりフリフリしてりゃいいんだよ~!シンノスケだけにな!」
…で、レースもいよいよ終盤。依然シンゴくんがトップ。次にキュウジくん。そしてシンノスケくんは最下位…
「さあ、現在1着シンゴくん、最終コーナーに突入!」
テツ「おお~し!いけえええー!」
…しかしここで悲劇が…
「さあ、コーナーを曲がり切れば…お~っと!ここでシンゴくん寝てしまいました…」
テツ「が~っ!何やってんだコイツは~!」
杉谷父「起きろ起きろ起きろ~!」
…2人はポケモンバトルで自分のポケモンが眠らされたときのような気持ちになっていた…ポケモン知らん人にはわかりにくいたとえでごめん。
「おっと!そのスキにキュウジくんが抜かした…と思ったら後ろからしんがりのシンノスケくんが一気に追い上げていく!」
アキラ「!奇跡が起きる…メークドラマだ!」
コウスケ「キュウジ!逃げきれ!」
「さあ、最終コーナーを抜けてゴールまでデッドヒートだ!キュウジか!?シンノスケか!?キュウジか!?シンノスケか!?…おっとここでシンノスケが抜けた!…そのままゴール!1着はシンノスケくん!圧倒的ビリからの大逆転勝利です!」
帝野先生「やったぜ!」
コウスケ「あ~惜しかった…」
「アヤメもはずれちゃった…」
アキラ「今回は直感の勝ちでしたね兄さん…」
テツ「オレは負けてねえ…!負けたのはあのアヒルだ!…ゴルァシンゴォ!今すぐバーナーで直焼きして北京ダックにしたろか!」
杉谷母「あらあら落ち着いて…まだ寝てるじゃないあの子…びっくりして起きちゃうわよ…」
最下位のシンゴくん、依然お休み中…
帝野先生「テツ、勝負ってのは最後まで何が起こるかわからないもんだ…今日はその厳しさを知ったな…」
テツ「生まれたときから勝ち組の金持ち先生に言われるとなんかムカつくぜ…」
「あ!スマンスマン…火に油を注いじまったか…」
…こうしてアヒルレースの激闘は帝野先生とアキラの予想の的中に終わった…
だがこの後も生徒たちと帝野先生を激闘が待ち受けることとなる!以下次回!
「ファッ!?今8時57分!?そんなに寝てたんか…プリキュアは録画してるから後で観るとしよう…」
…超多趣味な帝野先生はアニメも大好きである。
「…にしても喉がまだ痛てぇよ…昨日は小田原の母さんとミニモニとモー娘とどれみ歌った後に小田原の父さんとGLAY歌って、子供たちとも何曲か歌って、自分でも何曲か歌った後のシメはオレの人生で5本の指に入る青春の曲・粉雪だったからな…ハロプロとどれみとラルクからの粉雪は喉にこたえるぜ…粉雪どころか声帯粉々になるわ思ったわ…今日は一日ダラダラしてよう…録りためたアニメと配信でドラマも見たいし…でも何となくもうひとつ癒しが欲しい気分…このマンションには温泉とサウナあるけどそれとは別の…」
帝野先生は寝ぼけまなこのままトーストをかじりながらTVをつけた。
「続いてはGW注目スポットから中継です。中田さ~ん!」
「は~い!わたしは今埼玉県にある彩の国牧場に来ていま~す!この後9時30分に開園予定で、連休初日の昨日は家族連れをはじめ多くの人たちでにぎわいました!中でも賑わいを見せてたのはヒツジの家!この春生まれたかわいい赤ちゃんヒツジたちと触れ合えます…!見てくださいこのモコモコの群れ!…」
…癒しの赤ちゃんヒツジたちと戯れるレポーターの様子を見て寝起きからボーっとしっぱなしだった帝野先生が完全に目覚めた。
「…!オレの求めてた癒しはこれだ!彩の国牧場なら車で割とすぐじゃん!あそこは乳製品も楽しめるしカラオケで燃え尽きたボクの喉と体をいやすにはちょうどいい!思い立ったらすぐ実行!トースト食ったらすぐにGO!このままボーっとしたまま話が終わっても読者は退屈するだけだしな!」
…とゆーワケで身支度を終えた帝野先生はすぐさまマンションを出て、彩の国牧場へ向かうため車に乗り込む。実は帝野先生車を持ってたのだ。え!?こないだのらいは回じゃ電車で集まりの会場に向かった描写あったじゃないかって?それは設定がまとまってな…じゃなくて会場に駐車場無いから電車で来てくれって言われたからさ。ちなみに愛車はこれまたじーちゃんからのプレゼントの1000万の高級車さ。
「ナビセット完了!彩の国牧場へレッツゴー!ヒツジちゃんたちがオレを待ってるぜ!」
…さっきまでのボーっと状態はどこへやら。帝野先生は埼玉に向けて愛車を走らせる。ちなみに帝野先生たちの住む東京都高望市は埼玉との都県境が通る街。特に帝野先生たちの住むエリアは埼玉は目と鼻の先の場所。ちなみに高望によく遊びに行く埼玉県民の一部には高望は埼玉の植民地同然に思ってる輩もけっこういるらしい。実際高望市民には西武ファンとかレッズサポ割と多いからね。
…で、このシリーズには珍しくナレーションをがっつり入れているうちに帝野先生は目的地に到着。
高望市に隣接する埼玉県の街にある彩の国牧場は広大な敷地にヒツジや牛、馬などをはじめとするたくさんの動物たちが住まい、バターなどの乳製品作りや収穫などの体験施設、乳製品を製造する工場、乳製品などの販売施設、自然を満喫できるアクティビティなどがつまった観光牧場。県内や近隣の住民はもちろん、遠方からもたくさんの観光客が押し寄せる人気の観光スポットだ。
「…さて!入場もしたし…色々見たいところあるけれどまずはもちろんヒツジちゃんから!」
…とゆーワケで一目散にヒツジの家に向かった帝野先生。ヒツジの家ではたくさんのヒツジたちと触れ合える。
そして注目は何といってもこの春生まれたばかりのヒツジの赤ちゃん。今年は例年以上のベビーラッシュでたくさんの赤ちゃんが元気に走り回っている。赤ちゃんたちを一目見ようと施設内にも羊たちに負けないぐらいの人数の人たちでごった返していた。
帝野先生「いや~!やっぱり映像で見るよりかわいいな~!本物のヒツジの赤ちゃんは~!」
「メェ~!」
「お~!元気に鳴いて~!かわいいヤツだなお前は~!」
…帝野先生、お目当てのヒツジの赤ちゃんに教室では見せない表情でデレデレ…しかしその横から聞き覚えのある声が…
「ヒツジの赤ちゃんかわいい~!」
「やっぱり生が一番かわいいよな!でもオレはお前のほうが何百倍もかわいいぜ…!」
「…!あれは神戸兄妹!?今日は家族そろってのようだ…こんなデレデレしたところ見られたら教師としての威厳が…!悪いが他人のフリ…」
…だがすぐにばれてしまい…
「あ!帝野先生!2日連続で会うなんて!」
アヤメ「こんにちは!」
神戸母「これはこれは帝野先生、昨日はうちの子たちがお世話になったようで…」
「いえいえ…僕もコウスケ君たちも一番お世話になったのはイオナちゃんのご家族ですから…今日は家族でお出かけなんですね…」
神戸父「昨日僕たち親チームは見舞いだったから、今日は家族で出かけようってなりましてね、ここだと近場で1日中楽しめますし、ショップの商品も充実してますから、イオナちゃん一家にうちの子たちが昨日お世話になったお礼の品も買っていこうと思いましてね!」
「そうですか!…ところで神戸兄妹、さっきのところ観てた?」
コウスケ「さっきの…もしかして先生がヒツジの赤ちゃんにデレデレしてたところ?観てたよ!」
「やっぱり!」
「でも大丈夫!オレは先生に幻滅したりしないよ!かわいいものをかわいいと思うことに罪はないから!…ただ『アイツ』は誇張していろいろ言いふらしそうだけど…」
…コウスケが指さした先にいたのは…
「あ~!このヒツジジンギスカンにしたらうまそうだな!」
「ホントだなテツ!オレは一緒にビールもいただきたいぜ!」
「まったく…さっきも牛を見て『焼肉にしたら何人前かな』って言ってたし…教養がありませんね兄さんは…動物見たら『うまそう』以外の感想が出てこないのですか!父さんまで…」
「あなたたち、もっと他に感想があるでしょ?」
杉谷父「オレたち親子は素直な感想を言っただけだ!」
テツ「そうだそうだ!正直な意見を弾圧するなんて言論の自由の侵害だ!」
「だからって食以外の目でも動物は見れるでしょ?もっと幅広い目を持たないと!」
「…まさか兄さんから言論の自由という言葉が出てくるとは…自分の意見に文句を言われたら言論の自由を盾に正当化しようとする…でも自分の気に入らない意見は弾圧しろと言い出す…結局人間は言論の自由を『自分の意見に文句を言われない自由』『他人を罵る自由』として使いたがるってことですね…だからと言って言論の自由が許されない社会であっては決してならないワケで…ブツブツ…」
テツ「んな社会派で大げさなこと言わなくても…」
神戸兄妹とは対照的な杉谷兄弟、家族でお出かけしても相変わらずである。
テツ「あ!神戸兄妹!それに金持ち先生まで…」
「テツ、お前せっかくのレジャーでも兄弟喧嘩か?両親まで巻き込んで…」
杉谷父「あ!帝野先生?もしかして今僕たちも杉谷兄弟と同じぐらいバチバチしてるんでしょって思ったでしょ?ご心配なく!僕たち夫婦は息子たちと違って仲いいですから!なんで僕らの仲良しな部分を引き継がなかったんだろうってつくづく息子たちには思っちゃいますよ!」
「ホント!わたしたち夫婦は時々ケンカはするけど仲良しですから!でも野球観戦の時はお互い違うチーム応援するからバチバチですけどね!わたしとアキラは巨人ファン、夫とテツはヤクルトファン!」
…仲良くノリノリで説明する杉谷夫婦。息子たちとは正反対の中の良さはホントのようだと帝野先生は確信した。
杉谷父「…そういえばそろそろ『アレ』の時間じゃないか?」
テツ「そうだ!急がないと!」
…杉谷一家は何かを思い出したようにヒツジの家を去っていった。
帝野先生「?アレってなんだ?」
♪ピンポンパンポーン♪
「ご来援中の皆様にお知らせします。まもなく10時30分より彩の国牧場名物、アヒルさんレースを行います!皆様、ふれあい広場内のレース会場にお越しくださいませ!」
「そうか!アヒルレースか!1着あてたらソフトクリーム無料券がもらえるんだよな!久しぶりにやってみるか!」
アヤメ「アヤメたちも行こう!」
…とゆーワケで帝野先生たちはアヒルレースの行われるふれあい広場へ。
アヒルレースは6羽のアヒルによって行われ、事前に観客が1着を予想したアヒルの首輪と同じ色のチケットを受け取る。見事1着を当てると牧場内で使えるソフトクリーム無料券がもらえるのだ!
コースは陸上のトラックをそのままミニチュアにしたような形状である。
「え~っと…公式サイトによると今回の出走アヒルの中でここ最近の調子がいちばんいいのは紺の首輪のシンゴくんか…こいつの血統もなかなかすごい…」
…杉谷父は競馬新聞を読むような目で公式サイトのデータを見ながらじっくりと予想を立てていた…
帝野先生「…そんな競馬みたいな予想データがあるんですか…」
コウスケ「帝野先生は予想決まった?オレは黄色の首輪のキュウジくんだぜ!」
「おお!先生はオレンジの首輪のシンノスケくんだぜ!」
アキラ「奇遇ですね…ボクもそれにしたんですよ…直感でね…」
テツ「直感ね…だがその直感はときに地獄を見る!オレはデータ重視でシンゴに一票!」
アキラ「勝負は時の運ともいいますよ…そもそもこれは運だめしみたいなもんですからね…」
…とゆーワケでレーススタート!
「さあ運命の出走開始です!位置についてよ~い…ドン!」
テツ「いげぇぇぇ!シンゴォ!」
杉谷父「いてかましたれぇ!!」
…テツとその父、まるで競馬場のオッサン並みに熱の入ったエールを放つ。その甲斐?あって…
「…さあ、第1コーナーに差し掛かるところで1着はシンゴくん!後を追うのは青の首輪のダイスケくん!続いて黄色の首輪のキュウジくん!」
コウスケ「負けるな!キュウジ!」
帝野先生「えっとシンノスケは…最下位?結構離されてる感じだし…負け決定?」
アキラ「帝野先生、まだコースの半分もいってないんですよ…僕らにも希望はあります!勝負はこれからです!メークドラマを信じましょう!」
テツ「いいや、シンノスケの逆転なんて、日ハムのユニフォームを着た菅野智之だ!」
アキラ「…つまりそれは『ありえない』と言いたいのですか…」
…なぜ日ハムのユニフォームを着た菅野智之がありえないのかピンと来ない皆さんは「2011年のドラフト会議」「菅野 日ハム 入団拒否」とかって各自検索しなさい。
テツ「とにかくシンノスケはおしりフリフリしてりゃいいんだよ~!シンノスケだけにな!」
…で、レースもいよいよ終盤。依然シンゴくんがトップ。次にキュウジくん。そしてシンノスケくんは最下位…
「さあ、現在1着シンゴくん、最終コーナーに突入!」
テツ「おお~し!いけえええー!」
…しかしここで悲劇が…
「さあ、コーナーを曲がり切れば…お~っと!ここでシンゴくん寝てしまいました…」
テツ「が~っ!何やってんだコイツは~!」
杉谷父「起きろ起きろ起きろ~!」
…2人はポケモンバトルで自分のポケモンが眠らされたときのような気持ちになっていた…ポケモン知らん人にはわかりにくいたとえでごめん。
「おっと!そのスキにキュウジくんが抜かした…と思ったら後ろからしんがりのシンノスケくんが一気に追い上げていく!」
アキラ「!奇跡が起きる…メークドラマだ!」
コウスケ「キュウジ!逃げきれ!」
「さあ、最終コーナーを抜けてゴールまでデッドヒートだ!キュウジか!?シンノスケか!?キュウジか!?シンノスケか!?…おっとここでシンノスケが抜けた!…そのままゴール!1着はシンノスケくん!圧倒的ビリからの大逆転勝利です!」
帝野先生「やったぜ!」
コウスケ「あ~惜しかった…」
「アヤメもはずれちゃった…」
アキラ「今回は直感の勝ちでしたね兄さん…」
テツ「オレは負けてねえ…!負けたのはあのアヒルだ!…ゴルァシンゴォ!今すぐバーナーで直焼きして北京ダックにしたろか!」
杉谷母「あらあら落ち着いて…まだ寝てるじゃないあの子…びっくりして起きちゃうわよ…」
最下位のシンゴくん、依然お休み中…
帝野先生「テツ、勝負ってのは最後まで何が起こるかわからないもんだ…今日はその厳しさを知ったな…」
テツ「生まれたときから勝ち組の金持ち先生に言われるとなんかムカつくぜ…」
「あ!スマンスマン…火に油を注いじまったか…」
…こうしてアヒルレースの激闘は帝野先生とアキラの予想の的中に終わった…
だがこの後も生徒たちと帝野先生を激闘が待ち受けることとなる!以下次回!
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