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第十一話 バレンタインで一句

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こんにちは!きごねです!
今日はバレンタインデー!ともちゃんのおうちに集まって友達5人で友チョコ交換会です!
わたしは今日の日のためにとっておきのチョコを用意してきたんです!
どんなのかって?秘密!

「私のはこれよ!」
「わあ!ともちゃんの手づくりチョコ!今年は二色!?」
「そう!半分がミルクでもう半分がホワイト!型を使ってやったんだけどふたつの味がちょうど半分ずつになるように調整するのが難しくて比率がまちまちになっちゃったけど…」
「でもよくできていると思うよ!帰ったらおいしくいただきます!」

きごね「そして私のチョコはこちら!まずはともちゃんどうぞ!」
「厚めの板チョコ?…あれ…よくみたらホワイトチョコでなんか書いてる!」
「バレンタイン 愛と友情 はぐくむ日」
「どう?これが私の俳句チョコ!これは字余りになっちゃったけど味は絶品よ!レシピ調べてお母さんと一生懸命作ったんだ!もちろん俳句は私の発想よ!みんなもどうぞ!」

「私のは… 白銀に とどけ思いよ チョコレート」
「こっちは… さあ届け 心の引き出し 開けていま」
「ウチのは… 愛込めて 真冬に描く ラブレター」
きごね「全部バレンタインをテーマに一句詠んでみました!」
「でもこの心の引き出しって思いっきり字余りだよね…」
「しまった!またやっちゃった…チョコの味ばかりにこだわってたら俳句の味付けでミスしちゃった…」
ともちゃん「うまい!そのたとえ!もちろんチョコも…おいしい!」

俳句ではミスしちゃったけど、チョコは喜んでくれたみたいでよかった!


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