ターボモール札樽

一刀星リョーマ

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第11話 クレーンゲーム親子鷹

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今回は札幌館3階にあるゲームセンター、ターボファンタジーが舞台だ。
このターボモール札樽には2つのゲーセンがある。このターボファンタジーはターボマートの売り場に併設される形で存在しており、クレーンゲームやキッズ向けを中心としたメダルゲーム。幼児向けの有料の遊び場が設置されるなど、学生やヤング層が多い小樽館3階にあるもう一つのゲーセン「567プラザ」に比べて低年齢層、ファミリー層がメインのゲーセンだ。
今回はここを訪れるある親子にスポットをあてよう。

「すいませーん!映画の半券でクレーンゲーム1回無料のサービスをお願いしたいんですけど~!」
…このターボモール札樽では、ターボシネマで観た映画の半券を提示すると様々なショップや施設で割引などが受けられるサービスを実施している。
ふたつのゲーセンではクレーンゲーム1回無料、もしくはメダル10枚サービスのどちらかのサービスを受けることができるのだ。
「はい!どの台にしますか?」
「ユウ、こういう時はなるべく1回か、そうじゃなくてもプラス2~3回で取れそうな台を選ぶのが賢い選択ってモンだぞ!」
少年の父が何やら耳打ちをしている。追加でプレイとなった場合でも損失を抑えたいのだろう。
「でも父ちゃん、最近のクレーンゲームは景品のコストから考えていくらで取ってもらえれば採算が取れるかとかって計算して景品を置く位置を調整してるから1回で取れるなんてことはほとんどないってこないだTVで言ってたよ!」
「コラ!そんなこと店員さんの前で大声で話すんじゃない!…すみませんねうちの息子が…」

そうこうしてるうちに…
「父ちゃん!この1本10円の棒状のお菓子がつまれてるヤツにしよう!これなら1回でも2~3本くらいはとれるし、100円払って2~3本なら損した計算になるけどタダでやるから損した計算にはならないよね!」
「コラコラ!だからそんなこといちいち大声で言うな!…すみませんうちの息子が重ね重ね…」
「いえいえ…お気になさらずに…こちらの台でよろしいですね?」
というワケでユウ少年、クレーンゲームの腕をみせるとき!
「おし!横の位置はこの辺がいいだろ!次は奥の位置だ!筐体を横から覗いて…タイミングが重要だ…今だ!ボタン離すぞ!」
「ユウ、自信満々だがお前いっつもたいして取れない…」
「おっしゃ!2~3本どころか10本取れたぞ!100円払ってたとしたら十分元取った計算だ!」
「な、何!?」
「毎日動画見て勉強した甲斐があったぜ!これが積み重ねってもんよ!」
「普段の勉強は大してやらないくせにこういう勉強は…ユウ!父ちゃんもやるぞ!親が息子に負けるわけがない!」
しかし父ちゃんの結果は…
「に…2本…100円で2本…」
「大口叩いといて何が”親が息子に負けるわけない”だよwwオレの勝ちだな父ちゃん!」
「…もう一回だ!次は絶対11本以上取ってみせるからな!…その前に100円玉ないから両替な…」
…その後もプレイしては数本、プレイしては数本を繰り返した父ちゃん。結局、この日実に3000円以上をつぎ込んでしまい、あとで母ちゃんにみっちり叱られることになるのだがそれはまた別の話…
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