11 / 12
第11話 クレーンゲーム親子鷹
しおりを挟む
今回は札幌館3階にあるゲームセンター、ターボファンタジーが舞台だ。
このターボモール札樽には2つのゲーセンがある。このターボファンタジーはターボマートの売り場に併設される形で存在しており、クレーンゲームやキッズ向けを中心としたメダルゲーム。幼児向けの有料の遊び場が設置されるなど、学生やヤング層が多い小樽館3階にあるもう一つのゲーセン「567プラザ」に比べて低年齢層、ファミリー層がメインのゲーセンだ。
今回はここを訪れるある親子にスポットをあてよう。
「すいませーん!映画の半券でクレーンゲーム1回無料のサービスをお願いしたいんですけど~!」
…このターボモール札樽では、ターボシネマで観た映画の半券を提示すると様々なショップや施設で割引などが受けられるサービスを実施している。
ふたつのゲーセンではクレーンゲーム1回無料、もしくはメダル10枚サービスのどちらかのサービスを受けることができるのだ。
「はい!どの台にしますか?」
「ユウ、こういう時はなるべく1回か、そうじゃなくてもプラス2~3回で取れそうな台を選ぶのが賢い選択ってモンだぞ!」
少年の父が何やら耳打ちをしている。追加でプレイとなった場合でも損失を抑えたいのだろう。
「でも父ちゃん、最近のクレーンゲームは景品のコストから考えていくらで取ってもらえれば採算が取れるかとかって計算して景品を置く位置を調整してるから1回で取れるなんてことはほとんどないってこないだTVで言ってたよ!」
「コラ!そんなこと店員さんの前で大声で話すんじゃない!…すみませんねうちの息子が…」
そうこうしてるうちに…
「父ちゃん!この1本10円の棒状のお菓子がつまれてるヤツにしよう!これなら1回でも2~3本くらいはとれるし、100円払って2~3本なら損した計算になるけどタダでやるから損した計算にはならないよね!」
「コラコラ!だからそんなこといちいち大声で言うな!…すみませんうちの息子が重ね重ね…」
「いえいえ…お気になさらずに…こちらの台でよろしいですね?」
というワケでユウ少年、クレーンゲームの腕をみせるとき!
「おし!横の位置はこの辺がいいだろ!次は奥の位置だ!筐体を横から覗いて…タイミングが重要だ…今だ!ボタン離すぞ!」
「ユウ、自信満々だがお前いっつもたいして取れない…」
「おっしゃ!2~3本どころか10本取れたぞ!100円払ってたとしたら十分元取った計算だ!」
「な、何!?」
「毎日動画見て勉強した甲斐があったぜ!これが積み重ねってもんよ!」
「普段の勉強は大してやらないくせにこういう勉強は…ユウ!父ちゃんもやるぞ!親が息子に負けるわけがない!」
しかし父ちゃんの結果は…
「に…2本…100円で2本…」
「大口叩いといて何が”親が息子に負けるわけない”だよwwオレの勝ちだな父ちゃん!」
「…もう一回だ!次は絶対11本以上取ってみせるからな!…その前に100円玉ないから両替な…」
…その後もプレイしては数本、プレイしては数本を繰り返した父ちゃん。結局、この日実に3000円以上をつぎ込んでしまい、あとで母ちゃんにみっちり叱られることになるのだがそれはまた別の話…
このターボモール札樽には2つのゲーセンがある。このターボファンタジーはターボマートの売り場に併設される形で存在しており、クレーンゲームやキッズ向けを中心としたメダルゲーム。幼児向けの有料の遊び場が設置されるなど、学生やヤング層が多い小樽館3階にあるもう一つのゲーセン「567プラザ」に比べて低年齢層、ファミリー層がメインのゲーセンだ。
今回はここを訪れるある親子にスポットをあてよう。
「すいませーん!映画の半券でクレーンゲーム1回無料のサービスをお願いしたいんですけど~!」
…このターボモール札樽では、ターボシネマで観た映画の半券を提示すると様々なショップや施設で割引などが受けられるサービスを実施している。
ふたつのゲーセンではクレーンゲーム1回無料、もしくはメダル10枚サービスのどちらかのサービスを受けることができるのだ。
「はい!どの台にしますか?」
「ユウ、こういう時はなるべく1回か、そうじゃなくてもプラス2~3回で取れそうな台を選ぶのが賢い選択ってモンだぞ!」
少年の父が何やら耳打ちをしている。追加でプレイとなった場合でも損失を抑えたいのだろう。
「でも父ちゃん、最近のクレーンゲームは景品のコストから考えていくらで取ってもらえれば採算が取れるかとかって計算して景品を置く位置を調整してるから1回で取れるなんてことはほとんどないってこないだTVで言ってたよ!」
「コラ!そんなこと店員さんの前で大声で話すんじゃない!…すみませんねうちの息子が…」
そうこうしてるうちに…
「父ちゃん!この1本10円の棒状のお菓子がつまれてるヤツにしよう!これなら1回でも2~3本くらいはとれるし、100円払って2~3本なら損した計算になるけどタダでやるから損した計算にはならないよね!」
「コラコラ!だからそんなこといちいち大声で言うな!…すみませんうちの息子が重ね重ね…」
「いえいえ…お気になさらずに…こちらの台でよろしいですね?」
というワケでユウ少年、クレーンゲームの腕をみせるとき!
「おし!横の位置はこの辺がいいだろ!次は奥の位置だ!筐体を横から覗いて…タイミングが重要だ…今だ!ボタン離すぞ!」
「ユウ、自信満々だがお前いっつもたいして取れない…」
「おっしゃ!2~3本どころか10本取れたぞ!100円払ってたとしたら十分元取った計算だ!」
「な、何!?」
「毎日動画見て勉強した甲斐があったぜ!これが積み重ねってもんよ!」
「普段の勉強は大してやらないくせにこういう勉強は…ユウ!父ちゃんもやるぞ!親が息子に負けるわけがない!」
しかし父ちゃんの結果は…
「に…2本…100円で2本…」
「大口叩いといて何が”親が息子に負けるわけない”だよwwオレの勝ちだな父ちゃん!」
「…もう一回だ!次は絶対11本以上取ってみせるからな!…その前に100円玉ないから両替な…」
…その後もプレイしては数本、プレイしては数本を繰り返した父ちゃん。結局、この日実に3000円以上をつぎ込んでしまい、あとで母ちゃんにみっちり叱られることになるのだがそれはまた別の話…
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる