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ULTIMATE〜E.O.D 不発の憎しみ
ULTIMATE〜E.O.D 不発の憎しみ 第3話
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主要登場人物一覧
嶹津舜(23)…10代目主人公 警衛庁 3類職員(嘱託)
耀阪榮臣(24)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
夢丸奎大(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
高梨樹李(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 1等隊士
冴浪透也(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
佐塚真弥(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
松石海翔(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
吉瀬淳也(27)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
来島琉季弥(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官補佐 2等士官
今西遙駕(46)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官 1等士官
藤浦恭介(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
栗坂啓二(38)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
千景将(51)…警衛庁 公安科 統括官兼 別働隊長 1等幹士
関口智也(28)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属 隊士長
河木涼(25)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属 隊士長
奥木奨真(45)…警衛庁 幕僚官房室 理事官 2等将士
幸崎晃平(43)…警衛庁 公安科 科長 3等将士
菊池謙祐(44)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官 2等士官
泉井皓太(43)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官2等士官
鳥島信孝(57)…警衛庁 14代目 幕僚総監
正随緋斗(24)…警衛庁 警務隊 刑事課 第1小隊所属 隊士長
貴内伸介(35)…警衛庁 警務隊 刑事課 第1小隊 小隊管理官 1等隊尉
伊村零也(41)…警衛庁 警務隊 刑事課 第1小隊長 1等士官
西岳慶寿(58)…警衛庁 警務隊長 隊将
磯末克斗(43)…警衛庁 警務隊 総務管理官 1等将士
新城彪駕(28)…警衛庁 警務隊 上級幹部付き庶務担当管理官 2等隊尉
澤田新太(33)…警衛庁 東部地区警務中隊 第1機動班 主任 3等士官
青村聡士(28)…警衛庁 東部地区警務中隊 第1機動班 隊士長
堀峰幸治(50)…関東信越厚生局 麻薬取締部横浜分室 広域機動取締課 課長
新薪晃平(43)…関東信越厚生局 麻薬取締部横浜分室 広域機動取締課 係長
鳴濱航輔(23)…元警衛官
近添祐臣(23)…元警衛官
樋田淳太(24)…元警衛官
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「ま、そういう事も仕方ないのでは無いかと思います」
千景が言うと来島は軽く目を見開かせた。
午後4時
公安科長室では、幸崎による緊急会議が行われており、別働隊のこれからの進退が内容だった。
「失礼します」
そう言って入ってきたのは今西だった。
「おせーぞ」
来島が怒鳴ると今西はその場にあったソファーに腰かけた。
「別働隊ってだけで仕事振られるのまじで嫌よな。」
「仕事が振られる?誰に」
千景が聞いた。
「あれ、千景さんに話いってないんですか?最近、幕僚官房室から各科部隊から上がってくる部隊報告書の整理任されてて、それで残業ばっかなんすよ。さっきまで俺もやってて」
「どういうことだ?」
千景が呟くと幸崎が口を開けた。
「実質的に、部隊としての仕事は無いって事だな。いわば社内ニートってやつか?民間で言う」
「おもしれーな。税金でニート雇ってんのか。この国は」
来島が言った。
「とにかく、別働隊としてそれをやるのは最大でも2人で抑えろ。後の者は継続して、嶹津の捜索だ。」
幸崎が言うと今西はその場で軽く頭を下げた。
その頃
嶹津は鳴濱に連れられとある雑居ビルにいた。
「今度、新オープン予定のガールズバーがあってな。それの予定地なんだ。ここは」
鳴濱に言われ嶹津は辺りを見渡した。
「なるほど。で?俺に何をしろって?」
「この店舗の店舗管理者を任せたいと思っててな。つまり、なんだ、店長か。」
「俺が?」
「うん」
「ちょっと待てよ笑 俺まだ何も知らねーんだぞ?その店舗知識とか。ほら、なんかあんだろ?専門的なあれ」
「そんなのいらねーよ。ノリで何とかなるもんさ。それにこの新オープン予定のガールズバー。系列のオーナー任されてんの俺なんだよ。そんで身近のお前を懐に入れたいと思ってるんだ」
「懐って。なんか話があんまし見えてこねーな」
「ま、考えといてくれや。」
「つかさ、まだ実際の営業とか見た事ねーし。それ先見てもいいか?」
「あー、それもそーだな」
そう言いながら鳴濱は腕時計に目を落とした。
「後2時間後に近くの店舗で営業開始だし。一緒に見に行ってくるか。」
「おけ」
2時間後
時間になると鳴濱は嶹津を連れ近くの店舗へと向かった。
途中、客引き行為をしている近添と会った。
「いい感じにやれてるか?」
鳴濱が声をかけると近添は軽く笑いながら答えた。
「聞いてよ。樋田の野郎が、やらかしてよってさ笑」
「やらかした?なんかあったんか?」
鳴濱が聞くと近添は少し声を下げながら続けた。
「客引き取り締まってるポリいんだろ?近くに。ほら、神奈川県警の」
「いるな。それがどうした?」
「そのポリの2人に暴行奮ったとかで今、あいつ、ポリから追われてんだって」
「追われてる?」
「あいつの店舗、他のやつに今日任せた方がいいだろうな」
「んな事よりやべーだろ。」
「そーだな。オーナーのお前の仕事だろ?あとは」
「教団の方に話通しておくわ。」
「ま、好きにしたらいいけど、やっぱりあいつを残しとくのリスクしかねーんじゃねーんかなって俺思うんだよな」
「まーまー。あとは任せろよ。な?」
そう言うと鳴濱は近添の肩を軽く叩いた。
その後、鳴濱と嶹津は店舗が入っている雑居ビルへと入っていった。
「ここだ。どうだ?」
鳴濱に言われ嶹津は目の前に広がっていたフロアに目をやった。
そこは、まるで楽園のように光り輝いており、ドレスを着た女性たちとスーツを着た男たちが忙しそうに行き来していた。
「一攫千金にもなるんだよ。こういうのって。警衛隊いた時よりも100万は上がったな。月収」
「100、万?」
嶹津が言うと鳴濱は軽く笑った。
「俺の場合はな?笑 ま、オーナーだからもっと貰ってもいいんだけど、俺の場合は店舗拡大を狙ってるから余ったお金は全部そっちに注いでんだよ。だからまー手元に来るお金は少ないけど。満足はしてるぜ?笑 夜の仕事は華やかだからなー笑」
「なんかお前顔変わったな笑」
「そうか?笑 まー警衛隊続けるよりもこっちしてる方が刺激的で楽しいからな笑」
「へぇー」
嶹津らが話していると、近くの部屋から1人の男がふらつきながら出てきた。
そしてその男性に寄り添うようにして1人の女性がいた。
「どうした?」
鳴濱が聞くと女性は困った顔を見せながら口を開けた。
「この人、やっちゃったみたいで。かなりの」
「やっちゃったか。後は任せてくれ」
「ありがとうございます」
そう言うと女性は軽く頭を下げそのまま部屋の奥に戻って行った。
「なんかあったのか?」
嶹津が聞くと鳴濱は男の両脇を掴みながら答えた。
「あの部屋、VIPルームなんだよ。打ちすぎたら、快楽に陥って抜け出せねー奴が多くてな笑」
「打ちすぎたら?」
嶹津が聞くと鳴濱は男を店の外に出し答えた。
「中に入った方がわかりやすいだろ。そのまま部屋の中に入れよ」
「お、おう」
鳴濱に言われ嶹津は部屋の中へと入っていった。
そこには、フラフラになりながらケラケラと笑う男たちの姿があった。
手元には、白い袋が掴まれていた。
「こ、これは、」
「合成麻薬のATSBPだ。ま、こっちでの売上の方が多いんだけどな笑 こうしねーと売上上がんねーからな笑」
鳴濱が言うと嶹津は目を見開きながら口を開けた。
「お、おいこれやべーだろ。さすがに」
「やべーって?何が?」
「いや、こんなの外にバレたら、」
嶹津が言ったその時、鳴濱は嶹津の肩を組みながらニヤリと笑った。
「なら、チクるか?」
「え?」
「チクってもいいぜ?その代わり、お前も、もう仲間だ」
「何言ってんだよ」
「これ、気体タイプの合成麻薬でもあるんだ。つまりこの部屋には今、ATSBPが蔓延してる。それをお前は吸ってる事になる。つまり、お前も俺もみーーんな犯罪者ってわけだ。それでも話すか?どうするよ?」
鳴濱が言った時、店舗に樋田が汗だくでドアを破壊し飛び込んできた。
「ど、どうした?」
鳴濱が聞くと樋田はその場に立ち上がると声を上げた。
「お前ら、ここから逃げろ。マトリが来んぞ」
「マトリ?」
「関東信越厚生局 麻薬取締部。あいつらポリじゃなかった。もう前々から俺たち目をつけられてたんだ」
樋田が言った次の瞬間、店舗にスーツを着た男たちがやってきた。
「関東信越厚生局 麻薬取締部 横浜分室 広域機動取締課です。ここのオーナーは?」
そう言うと1人の男は鳴濱に目をやった。
それを見て鳴濱はすかさず大量のATSBPが入った袋をその場でばらまくと白い煙を立たせ走り出した。
「逃がすな。追え、早く」
捜査員たちは煙を手で掻き分けながら店舗中を走り回った。
「嶹津、お前捕まりたいんか?こっち来いや」
そう怒鳴ると樋田は嶹津の腕を引っ張り店の外に出た。
嶹津舜(23)…10代目主人公 警衛庁 3類職員(嘱託)
耀阪榮臣(24)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
夢丸奎大(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
高梨樹李(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 1等隊士
冴浪透也(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
佐塚真弥(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
松石海翔(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
吉瀬淳也(27)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
来島琉季弥(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官補佐 2等士官
今西遙駕(46)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官 1等士官
藤浦恭介(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
栗坂啓二(38)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
千景将(51)…警衛庁 公安科 統括官兼 別働隊長 1等幹士
関口智也(28)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属 隊士長
河木涼(25)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属 隊士長
奥木奨真(45)…警衛庁 幕僚官房室 理事官 2等将士
幸崎晃平(43)…警衛庁 公安科 科長 3等将士
菊池謙祐(44)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官 2等士官
泉井皓太(43)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官2等士官
鳥島信孝(57)…警衛庁 14代目 幕僚総監
正随緋斗(24)…警衛庁 警務隊 刑事課 第1小隊所属 隊士長
貴内伸介(35)…警衛庁 警務隊 刑事課 第1小隊 小隊管理官 1等隊尉
伊村零也(41)…警衛庁 警務隊 刑事課 第1小隊長 1等士官
西岳慶寿(58)…警衛庁 警務隊長 隊将
磯末克斗(43)…警衛庁 警務隊 総務管理官 1等将士
新城彪駕(28)…警衛庁 警務隊 上級幹部付き庶務担当管理官 2等隊尉
澤田新太(33)…警衛庁 東部地区警務中隊 第1機動班 主任 3等士官
青村聡士(28)…警衛庁 東部地区警務中隊 第1機動班 隊士長
堀峰幸治(50)…関東信越厚生局 麻薬取締部横浜分室 広域機動取締課 課長
新薪晃平(43)…関東信越厚生局 麻薬取締部横浜分室 広域機動取締課 係長
鳴濱航輔(23)…元警衛官
近添祐臣(23)…元警衛官
樋田淳太(24)…元警衛官
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「ま、そういう事も仕方ないのでは無いかと思います」
千景が言うと来島は軽く目を見開かせた。
午後4時
公安科長室では、幸崎による緊急会議が行われており、別働隊のこれからの進退が内容だった。
「失礼します」
そう言って入ってきたのは今西だった。
「おせーぞ」
来島が怒鳴ると今西はその場にあったソファーに腰かけた。
「別働隊ってだけで仕事振られるのまじで嫌よな。」
「仕事が振られる?誰に」
千景が聞いた。
「あれ、千景さんに話いってないんですか?最近、幕僚官房室から各科部隊から上がってくる部隊報告書の整理任されてて、それで残業ばっかなんすよ。さっきまで俺もやってて」
「どういうことだ?」
千景が呟くと幸崎が口を開けた。
「実質的に、部隊としての仕事は無いって事だな。いわば社内ニートってやつか?民間で言う」
「おもしれーな。税金でニート雇ってんのか。この国は」
来島が言った。
「とにかく、別働隊としてそれをやるのは最大でも2人で抑えろ。後の者は継続して、嶹津の捜索だ。」
幸崎が言うと今西はその場で軽く頭を下げた。
その頃
嶹津は鳴濱に連れられとある雑居ビルにいた。
「今度、新オープン予定のガールズバーがあってな。それの予定地なんだ。ここは」
鳴濱に言われ嶹津は辺りを見渡した。
「なるほど。で?俺に何をしろって?」
「この店舗の店舗管理者を任せたいと思っててな。つまり、なんだ、店長か。」
「俺が?」
「うん」
「ちょっと待てよ笑 俺まだ何も知らねーんだぞ?その店舗知識とか。ほら、なんかあんだろ?専門的なあれ」
「そんなのいらねーよ。ノリで何とかなるもんさ。それにこの新オープン予定のガールズバー。系列のオーナー任されてんの俺なんだよ。そんで身近のお前を懐に入れたいと思ってるんだ」
「懐って。なんか話があんまし見えてこねーな」
「ま、考えといてくれや。」
「つかさ、まだ実際の営業とか見た事ねーし。それ先見てもいいか?」
「あー、それもそーだな」
そう言いながら鳴濱は腕時計に目を落とした。
「後2時間後に近くの店舗で営業開始だし。一緒に見に行ってくるか。」
「おけ」
2時間後
時間になると鳴濱は嶹津を連れ近くの店舗へと向かった。
途中、客引き行為をしている近添と会った。
「いい感じにやれてるか?」
鳴濱が声をかけると近添は軽く笑いながら答えた。
「聞いてよ。樋田の野郎が、やらかしてよってさ笑」
「やらかした?なんかあったんか?」
鳴濱が聞くと近添は少し声を下げながら続けた。
「客引き取り締まってるポリいんだろ?近くに。ほら、神奈川県警の」
「いるな。それがどうした?」
「そのポリの2人に暴行奮ったとかで今、あいつ、ポリから追われてんだって」
「追われてる?」
「あいつの店舗、他のやつに今日任せた方がいいだろうな」
「んな事よりやべーだろ。」
「そーだな。オーナーのお前の仕事だろ?あとは」
「教団の方に話通しておくわ。」
「ま、好きにしたらいいけど、やっぱりあいつを残しとくのリスクしかねーんじゃねーんかなって俺思うんだよな」
「まーまー。あとは任せろよ。な?」
そう言うと鳴濱は近添の肩を軽く叩いた。
その後、鳴濱と嶹津は店舗が入っている雑居ビルへと入っていった。
「ここだ。どうだ?」
鳴濱に言われ嶹津は目の前に広がっていたフロアに目をやった。
そこは、まるで楽園のように光り輝いており、ドレスを着た女性たちとスーツを着た男たちが忙しそうに行き来していた。
「一攫千金にもなるんだよ。こういうのって。警衛隊いた時よりも100万は上がったな。月収」
「100、万?」
嶹津が言うと鳴濱は軽く笑った。
「俺の場合はな?笑 ま、オーナーだからもっと貰ってもいいんだけど、俺の場合は店舗拡大を狙ってるから余ったお金は全部そっちに注いでんだよ。だからまー手元に来るお金は少ないけど。満足はしてるぜ?笑 夜の仕事は華やかだからなー笑」
「なんかお前顔変わったな笑」
「そうか?笑 まー警衛隊続けるよりもこっちしてる方が刺激的で楽しいからな笑」
「へぇー」
嶹津らが話していると、近くの部屋から1人の男がふらつきながら出てきた。
そしてその男性に寄り添うようにして1人の女性がいた。
「どうした?」
鳴濱が聞くと女性は困った顔を見せながら口を開けた。
「この人、やっちゃったみたいで。かなりの」
「やっちゃったか。後は任せてくれ」
「ありがとうございます」
そう言うと女性は軽く頭を下げそのまま部屋の奥に戻って行った。
「なんかあったのか?」
嶹津が聞くと鳴濱は男の両脇を掴みながら答えた。
「あの部屋、VIPルームなんだよ。打ちすぎたら、快楽に陥って抜け出せねー奴が多くてな笑」
「打ちすぎたら?」
嶹津が聞くと鳴濱は男を店の外に出し答えた。
「中に入った方がわかりやすいだろ。そのまま部屋の中に入れよ」
「お、おう」
鳴濱に言われ嶹津は部屋の中へと入っていった。
そこには、フラフラになりながらケラケラと笑う男たちの姿があった。
手元には、白い袋が掴まれていた。
「こ、これは、」
「合成麻薬のATSBPだ。ま、こっちでの売上の方が多いんだけどな笑 こうしねーと売上上がんねーからな笑」
鳴濱が言うと嶹津は目を見開きながら口を開けた。
「お、おいこれやべーだろ。さすがに」
「やべーって?何が?」
「いや、こんなの外にバレたら、」
嶹津が言ったその時、鳴濱は嶹津の肩を組みながらニヤリと笑った。
「なら、チクるか?」
「え?」
「チクってもいいぜ?その代わり、お前も、もう仲間だ」
「何言ってんだよ」
「これ、気体タイプの合成麻薬でもあるんだ。つまりこの部屋には今、ATSBPが蔓延してる。それをお前は吸ってる事になる。つまり、お前も俺もみーーんな犯罪者ってわけだ。それでも話すか?どうするよ?」
鳴濱が言った時、店舗に樋田が汗だくでドアを破壊し飛び込んできた。
「ど、どうした?」
鳴濱が聞くと樋田はその場に立ち上がると声を上げた。
「お前ら、ここから逃げろ。マトリが来んぞ」
「マトリ?」
「関東信越厚生局 麻薬取締部。あいつらポリじゃなかった。もう前々から俺たち目をつけられてたんだ」
樋田が言った次の瞬間、店舗にスーツを着た男たちがやってきた。
「関東信越厚生局 麻薬取締部 横浜分室 広域機動取締課です。ここのオーナーは?」
そう言うと1人の男は鳴濱に目をやった。
それを見て鳴濱はすかさず大量のATSBPが入った袋をその場でばらまくと白い煙を立たせ走り出した。
「逃がすな。追え、早く」
捜査員たちは煙を手で掻き分けながら店舗中を走り回った。
「嶹津、お前捕まりたいんか?こっち来いや」
そう怒鳴ると樋田は嶹津の腕を引っ張り店の外に出た。
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