ULTIMATE〜BETRAYAL 暗雲の光 〜Captive and imprisoned (2206)E.O.D 不発の憎しみ

〓Mr.鷹党〓

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ULTIMATE〜E.O.D 不発の憎しみ

ULTIMATE〜E.O.D 不発の憎しみ 第20話

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主要登場人物一覧
嶹津舜(23)…10代目主人公 警衛庁 3類職員(嘱託)
耀阪榮臣(24)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
夢丸奎大(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
高梨樹李(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 1等隊士
冴浪透也(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
佐塚真弥(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
松石海翔(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
吉瀬淳也(27)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
来島琉季弥(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官補佐 2等士官
今西遙駕(46)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官 1等士官
藤浦恭介(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
栗坂啓二(38)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
千景将(51)…警衛庁 公安科 統括官兼 別働隊長 1等幹士
関口智也(28)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属  隊士長
河木涼(25)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属  隊士長
奥木奨真(45)…警衛庁 幕僚官房室 理事官 2等将士
幸崎晃平(43)…警衛庁 公安科 科長 3等将士
菊池謙祐(44)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官  2等士官
泉井皓太(43)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官2等士官
鳥島信孝(57)…警衛庁 14代目 幕僚総監
正随緋斗(24)…警衛庁 警務隊 刑事課 第1小隊所属 隊士長
貴内伸介(35)…警衛庁 警務隊 刑事課 第1小隊 小隊管理官 1等隊尉
伊村零也(41)…警衛庁 警務隊 刑事課 第1小隊長 1等士官
西岳慶寿(58)…警衛庁 警務隊長 隊将
磯末克斗(43)…警衛庁 警務隊 総務管理官 1等将士
新城彪駕(28)…警衛庁 警務隊 上級幹部付き庶務担当管理官 2等隊尉
澤田新太(33)…警衛庁 東部地区警務中隊 第1機動班 主任 3等士官
青村聡士(28)…警衛庁 東部地区警務中隊 第1機動班 隊士長
堀峰幸治(50)…関東信越厚生局 麻薬取締部横浜分室 広域機動取締課 課長
新薪晃平(43)…関東信越厚生局 麻薬取締部横浜分室 広域機動取締課 係長
鳴濱航輔(23)…元警衛官
近添祐臣(23)…元警衛官
樋田淳太(24)…元警衛官

階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「隊長、通達来ました」
そう言われ本隊伝達役の隊員から手渡されたのは茶封筒だった。
「遅かったな。3時間も立ち往生だぞ。何も出来ない3時間。無駄すぎんだろ。」
そう呟きながら西岳は茶封筒を開け中の紙を取り出した。
「なんで今さら、紙にこだわるんだよ。いつも思ってんだよな」
そう呟きながら西岳は紙を広げた。
その紙に書かれた文字に西岳は思わず目を見開いた。
「どうしました?」
そう言いながら隊員は西岳の持っている紙に目をやった。
そこには、生け捕り確保の作戦指示が記されていた。
「今さら、作戦を変えてきたんですね」
隊員が言うと西岳は紙を握りしめその場に捨てた。
「中途半端な命令ばっかよこして来やがって。」
「隊長、指示をお願いします」
「殺害命令は撤回された。だが俺は殺害命令を真に受けた。今さら変更する気は無い。」
「いや、でも。命令違反ですよ。それ」
「現場にはこれを伝えるな。嶹津らから武器を出させるように指示を送れ。」
「え?」
「なんだ?」
「いや、その。現場の隊員が危険に晒される行為は処分の対象となる恐れが」
「あ?」
「警衛官職務執行法の一部が改正されたのはご存知ではありませんか?」
「改正?」
「はい。急遽、法案の改正が決まったらしくて。隊員を危険に晒す事が予め想定できる場合はその任務につく予定の隊員に事前に聞き取り調査を実施しないといけないと」
「聞き取り調査は実施した。それで上に報告をあげる。だからお前は言われた通りに伝達してこい。」
「いや、でも」
隊員が言うと西岳は隊員の胸ぐらを掴んだ。
「あ?逆らうんか?俺に。覚悟できてんだよな。そこまで言うってことは。」
「す、すいません」
「謝んだったら最初から行けや」
そう怒鳴ると西岳は隊員の胸ぐらから手を離すとそのまま、みぞおちに蹴りを入れた。
蹴られた隊員はみぞおちを抑えながらマンションの中へと走っていった。
その頃
幕僚官房長の木下から連絡を受けた幕僚総監付き秘書官の菊池と泉井は幕僚官房長室にいた。
「ありがとう。来てくれて。まぁそこに座ってくれ」
そう言うなり木下はソファーに腰掛けた。
「失礼します」
2人は木下がソファーに腰掛けたのを確認しソファーに腰掛けた。
「さっき、嶹津の生け捕りが会議が決まった。それでその作戦指示書を現場宛に送った。」
「聞きました。総監の承認を受け取りたいということですか?我々に連絡してきたのは」
菊池が聞いた。
「総監なら概ね、了承をしてくれるでしょう。私たちの方から伝えておきますよ。作戦指示は今、事実上の長である貴方が承認すればそれで大丈夫だと思います」
泉井が言うと木下は軽く頷いた。
「そういう事じゃないんだ。現場の監視役頼みたくてな」
「あれ、幕僚官房室から既に監視役を決められて派遣してるのかと思いました。作戦指示書ができた時点で数人の監視役を本部から送る事は決まってる事ですよね?」
菊池が言うと木下は軽く返事した。
「まぁそうなんだが、相手が相手でな。」
「相手というのは?」
泉井が聞いた。
「西岳が今、現場の指揮役をしている。わかるか?言いたいこと。」
「西岳さんすか。確かにそれはやばいかもですね。」
菊池が言うと木下は頷いた。
「監視役を出したところで上手く交わすなんてあいつからしたら容易だろ?俺はそう判断した。」
「ですね」
泉井が言った。
「そこで我々2人が監視役に」
菊池が言った。
「思いついた中で1番、総監に近いのがお前らだった。流石に総監の直近にどーこーするは無いと思う。あいつも組織の幹部だ。組織の事を考える頭はあると思う。」
「わかりました。」
菊池が立ち上がると木下もその場に立ち上がった。
「何か行為があれば逐一報告してくれ。」
「元ヤクザだから。下手に手を出せないって本当だったんすね」
泉井が言うと木下は泉井に目をやった。
「あ?何が言いたいんだ?」
「え?あ、あー失礼しました。なんも無いっすよ。そしたら俺らそのまま現場行っちゃいますね」
そう言うと菊池は半ば強引に泉井を連れ部屋から出て行った。
「お前さっき何言おうとしたんだよ。」
菊池に聞かれ泉井は答えた。
「組織の威厳を保つためとかで、元ヤクザが流れ込んできてる噂知らねーのかよ」
「んだよ。それ」
「うちの上層部と一部の暴力団の中でずぶずぶなんだとよ。」
「初めて聞いたよ。んなの」
「まぁいいわ。さっさと監視役行くぞ」
そう言いながら泉井は再び歩き出した。
それを見て菊池も歩き出した。
駐車場に着くととある黒塗りのセダンの前に制服を着た男が1人立っていた。
「あれか?」
菊池が言うと泉井は軽く笑った。
「2等士官ごときにあそこまでするかよ。」
「それもそうか」
菊池が言うとその男が走ってきた。
「菊池さんと泉井さんですか?」
「え?あなたは?」
泉井が聞いた。
「幕僚官房長からの命令で今回、運転担当を任されました幕僚官房室の椎津愛虎 3等士官です。」
「そうか。てか君、体いいね。なんかスポーツしてたんか?」
菊池に聞かれ椎津は直立不動で答えた。
「野球を少々。」
「ほぉー。成績は?」
泉井が聞いた。
「一応、大学の時にベストナイン入りました。人に言えるのはそれぐらいっすね。」
「ポジションは?」
そう聞きながら菊池は車のもとに向かった。
「ショート守ってました」
「なんかこいつ俺好きだわ」
泉井が言うと菊池は軽く鼻で笑った。
「お前、プリケツ好きだもんな。後、二の腕か。上腕二頭筋と」
「そうそう。」
「あ、官房長から聞いてる話だとシャパティシティー横浜に行けばいいんですよね?」
椎津に聞かれ菊池は軽く頷いた。
「そうだ。最短距離で頼むな。時間ねーから」
「わかりました。お任せください」
そう叫ぶと椎津は車のもとに向かって走り出した。
「元気いいねー」
泉井はそう叫ぶと満面の笑みで走り出した。
車に乗り込むと椎津はすぐに出発した。
「にしてもなんでお前幕僚官房室なんかにいるんだよ。そんなにいい体してるんだったら特殊科とかあるだろ?前線部隊っていうか」
菊池が言うと椎津は軽く笑いながら返事した。
「色んな人に言われるっす。でも俺、今婚約者がいて、危ない職種にはついて欲しくないって言われてんすよ。俺そいつの事めっちゃ好きで。だからなんて言うか、手放したくないんすよね。死ぬまで一緒にいたいって言うか。だから言うこと何でも聞こかなって。まぁそんなところっすね」
「へぇー。なんか変わったよな。俺らが入った頃なんて命かけて国守りますみたいな意識高いやつが何人もいたんだけどな」
泉井が言うと菊池が頷いた。
「なんかそう言われればいたな。新隊員の時なんて意識高い奴だらけだったろ。けど1年も経てばみんな、後方職種に異動願い出すんだよな。」
「俺も元々は陸上科で科選抜で3年間アメリカにいてたんすよ。去年まで。けどアメリカにいる間、連絡まともに取れた事あんまし無くて、それで日本帰ってきたと同時に配属異動願い出して。後方職種全般って。そしたらたまたま、幕僚官房室で空いたポジションがあるからって今のポジションつけたんすよね。運がいいんすよ。俺笑」
「そうか。そんであと何分で着くんよ?」
菊池に聞かれ椎津はスマホに目をやった。
「そうですねー。あと30分もあれば」
「まぁこっから横浜だったらそんぐらいか」
そう言いながら窓の景色に目をやった菊池は次の瞬間、入ってきた電話に景色から目線を外した。
「あ、こいつ小城じゃん」
そう言いながら菊池は泉井にスマホを見せた。
「誰だっけ?」
「ほら、士官教育(隊士長から3等士官に昇進する時に受ける3ヶ月間の教育)の時の同期の」
「あー。なんかいたな。そんな奴も。てかお前そんなやつの連絡先いつ持ってたんだよ」
「卒業の時に。まぁ同じ班だったしな」
そう言いながら菊池は電話に出た。
「もしもし。菊池だけど」
「お、出た。久しぶり」
「まじの久しぶりじゃん。何?なんかあった?」
「現場の監視役でお前が来るって聞いたから連絡してる。今、1等士官なって、警務隊で地区警務中隊の管理任されてるんだけど。簡潔に言うわ。今、嶹津らが立てこもってる部屋に武装した隊員が何人か向かってる。西岳さんは嶹津を本気で殺そうとしている。」
「は?通達おりてんだろ。生け捕りだって」
「そうなんだけど。なんて言うか。まぁそんでとりあえず、」
その時だった、話している小城のすぐ近くである声が飛び込んできた。
「やられたぞ。」
「は?まじかよ。」
「すぐにマスコミを抑えろ。絶対に外にばらすな。小城。お前もだ」
「え?あ、はい」
そう言うと小城は電話を繋げたまま走り出した。
「今、やられたって」
泉井が言うと菊池は電話をスピーカーにしながら運転手の椎津に声をかけた。
「緊走(緊急走行)で行けるか?」
「え?つまり赤色灯を鳴らせと?」
「それ以外に何があるんだよ。さっさとやってくれ」
「わ、わかりました」
そう言うと椎津は窓を開け赤色灯を車の上に乗せサイレンを鳴らした。
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