ULTIMATE〜season3 (2024)JAPAN最後の砦

壱暉

文字の大きさ
上 下
2 / 10
ULTIMATE〜JAPAN最後の砦

ULTIMATE〜JAPAN最後の砦第2話

しおりを挟む
長内貴也(38)…警衛隊最高統括本部2代目総統
 ……………………………………………………………
ULTIMATE(特別事案機動部隊)主要役職
初代総監 真島俊(30)…主人公
総監補佐 沖琉太(27)
中央指令部長 赤木龍一(19)
中央指令部員 越前龍馬(21)
中央指令部員 松永優大(21)
中央指令部員 工藤哲也(31)
中央指令部員 室口翔平(28)
中央指令部員 菊池謙介(23)
第1実動部隊長 倉木勇也(36)
第2実動部隊長 片倉旬(32)
第3実動部隊長 浦賀啓介(30)
第4実動部隊長 南雲知憲(33)
第5実動部隊長 高島康安(35)
 ……………………………………………………………
「くそ見失ったか」さすがに車に勝つことはできず赤木は、その場で膝を着いた。
その時、無線連絡が入ってきた。
「赤木、本部に戻ってこい」沖からだ。
「分かった」
赤木は無線を切ると急いで本部に戻った。
本部に戻ると1階のエレベーター前に工藤が待っていた。
「どこ行ってんだよ」
「うるせーな。一応今は上司だからなお前の」
赤木が言うと工藤は笑みを見せた。
「とにかく第1会議室で緊急会議だって、真島が指揮とるって」
「分かった」
その頃会議室では真島による緊急会議が行われていた。
「今回起きた亜連のメンバーによる暴行事件だが被害者は全て通行人だ。このまま関係の無い人がやられ続ければ警衛隊全体の信用が地に落ちるだろうと長内総統は気にされていた。」
沖が言うと片倉が前にやってきた。
「てか、中央指令部に使い物にならねーやつがいるみたいだが、そこら辺の人事はどうなってんだ?真島」
片倉はその場にマイクを捨てると真島の胸ぐらを掴んだ。
「落ち着け、片倉、人事はまた改めて検討する」
「ならいいが」
「とにかく、このままこのような事が起き続けると我々の存在意義が問われる。よって明日から東京都内の企業全てに営業停止命令を出し、都民を郊外に避難させる。そしてそのまま亜連を国内から追い出す。」
「そんな上手くいくか?」第1実動部隊長の倉木が聞いた。
「上手くいくかは別に考えこれしか方法はない。彼らはこの国を乗っ取る気らしい。それを全力で阻止するのが俺たちの仕事だ」
「総監にも出動要請を出す」
会議室に赤木が入ってきた。
「勿論だ。出動する。警察にも応援要請をしといてくれ」
「分かった」そう言うと赤木は近くにあったコーヒーに口をつけた。
「くそまずいな。誰だこれ入れたの」
「すいません、俺っす」
中央指令部員の越前龍馬が手を挙げた。
「越前、美味いコーヒーの入れ方教えてやるよ。来いや」
「は、はい」
赤木は越前を連れ会議室から出ていった。
その日のよる、真島は長内に誘われ本部近くの小料理屋にいた。
「最近どうだ?」
最初に口を開いたのは長内だった。
「ぼちぼちですかね。それより長内さん大丈夫でした?会見すごい炎上してましたけど」
「マスコミに強気すぎてかえって批判の嵐だよ笑それより明日から東京都民を緊急避難させるんだって?」
「はい。既に明日緊急避難が行われる事はニュースなどで知らせてありますので混乱等は防げるかと」
「亜連の生け捕りよりも死傷者防止を最優先か」
「我々は緊急避難を終えたあとそのまま亜連に事務所攻撃を仕掛け、国内からの追放を最終目標に行います」
「国内から追放してその後はどうするんだ?」
「亜連は国内以外に本拠地があるものと推測してます。なので至急亜連の本拠地を調べそのまま制圧を行います」
「随分と大胆だな」
「えー笑現場も少からず混乱してました」
「失敗したら俺を頼れ、総統の俺をな」
そう言うと長内は1万円札を机の上に置きそのまま去っていった。
翌朝
8時になると警衛隊及び警察主導での大型バスによる緊急郊外避難が行われた。
「慌てずゆっくりと乗車お願いします」
警衛隊員らが声を上げて呼び掛けを行った。
「越前、あれからどうだった?コーヒーの入れ方教わって」
中央指令部員の松永優大が笑いながら聞いた。
「めちゃくちゃだよ。あれから3時間も拘束されてよ。家に帰る頃にはヘトヘトだよ」
「そりゃ大変だ笑」
「あいつ俺らよりも年下のくせになんかすっげー上から目線なんだよなー」
「そりゃそうだろ。年齢は俺らの方が上であっても階級は赤木さんが上だからな」
「まじでだりーわ」
「おい私語は慎め」
工藤に言われ越前と松永はすぐさま敬礼をした。
「ゆっくりお進みください」
「あの、私の息子が置き去りになってるんですけど」
誘導を行っていた赤木のもとに1人の婦人がやってきた。
「で?どうしろと」
赤木が聞くと婦人は驚いた表情を見せた。
「いや助けて欲しくて」
「そのような事はできません、昨夜から避難の事は伝えてるはず、それに従ってくれた人のみ我々はお守りします」
「赤木、固いこと言うなよー」
そう言うと真島は、婦人のもとに駆け寄った。
「お子さんはどちらに?」
「すぐそこの住宅地で、赤い屋根の家です」
「分かりました」
真島は話を聞き終えるとそのまま急いで家に向かった。
数分後家の前に着くと屋根の色を確認し家の中に入っていった。
「警衛隊の真島と言います。誰かいますか?」
ゆっくりと中に進んでいったその時、後ろから何かを後頭部に突きつけられた。
「大人しくしろ」
「誰だ?」
「俺の顔を見たらわかるだろ?」そう言いながら家の奥から1人の男がやってきた。
金髪に腕に龍のタトゥー、頬に切り傷
亜細亜連合の総長 上妻龍卧だった。しばらくすると彼の後ろから銃を突きつけられた少年がやってきた。
しおりを挟む

処理中です...