9 / 24
ULTIMATE〜E.O.D 不発の憎しみ
ULTIMATE〜E.O.D 不発の憎しみ 第8話
しおりを挟む
主要登場人物一覧
嶹津舜(23)…10代目主人公 警衛庁 3類職員(嘱託)
耀阪榮臣(24)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
夢丸奎大(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
高梨樹李(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 1等隊士
冴浪透也(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
佐塚真弥(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
松石海翔(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
吉瀬淳也(27)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
来島琉季弥(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官補佐 2等士官
今西遙駕(46)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官 1等士官
藤浦恭介(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
栗坂啓二(38)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
千景将(51)…警衛庁 公安科 統括官兼 別働隊長 1等幹士
関口智也(28)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属 隊士長
河木涼(25)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属 隊士長
奥木奨真(45)…警衛庁 幕僚官房室 理事官 2等将士
幸崎晃平(43)…警衛庁 公安科 科長 3等将士
菊池謙祐(44)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官 2等士官
泉井皓太(43)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官2等士官
鳥島信孝(57)…警衛庁 14代目 幕僚総監
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「よし、そしたらこれで承認を押すか」
奥木から手渡された承認案に目を通した鳥島は机の中から印鑑を取り出した。
その時、幸崎が部屋に入ってきた。
「なんで来た?」
奥木に聞かれ幸崎は軽く笑いながら奥木の横にやってきた。
「これを立案したの公安科ですからね。見に来ただけですよ。何か?」
「いや、」
奥木が言うと鳥島の横にいた菊池が口を開けた。
「公安科として今回のこの任務に安全性はあると?」
「安全性、ですか?」
幸崎が言うと泉井が口を開けた。
「我々としましては、危険と安全の比率が50.50を切った時、承認するのに時間を要する場合があります。隊員の生命を守るためです。死ぬのが確定している作戦に隊員をむやみに投入する事はできないんです。規則で決まってますので」
「そんな事を言われましても、潜入なのでバレれば生きて帰って来れる保証は限りなく無くなるでしょう」
幸崎が言うと奥木は軽く首を傾げた。
「それなら、もっと他の方法を模索することはできないのか?」
「ちょっと待ってください?なんです?あなたがた。何故そこまで拒否を?」
「過去に裁判で負けたことがあるんだ。海外派遣に行った隊員が紛争に巻き込まれてテントで休息していた20名の隊員が亡くなった。遺族はそれを裁判にかけてね。警衛隊は負けたんだよ。だからそれから厳しくなってね。」
鳥島が言うと幸崎は軽く笑いながら鳥島に詰め寄った。
「そんなの、安全性が100保たれてる現場に警衛隊なんて必要ないでしょ?何を言ってるんですか?」
「それにこれを見る限り、この嘱託職員1名と記されているが、名前は?」
鳥島に聞かれ幸崎は即答した。
「嶹津です」
「嶹津が嘱託?」
泉井が呟くと菊池は軽く頷いた。
「最近、警衛隊を懲戒免職になったらしい。ま、そのやり方もちょっと無理矢理感はあるけど」
菊池が言うと幸崎は鳥島を睨みつけた。
「この案を承認しないのであれば、総監が掲げてる明徳教の根絶は叶わないものとなるでしょう。警察庁も以前から目をつけていたとは聞いてます。しかし潜入を怖がった。内部からの武力による制圧はやはり我々、警衛隊にしかできない事だと。」
「総監、このまま進めていきましょう」
奥木が言うと菊池と泉井は奥木に目をやった。
「このまま話していても埒が明かない。それに、総監が掲げてらっしゃる目標を最短で叶うルートはもうこれしか無いのも事実です。もし死人を出すような事があれば失敗するような事があれば幸崎を更迭してもいい。私はそう考えます」
そう言いながら奥木は幸崎を睨みつけた。
「更迭、か。」
菊池が呟くと泉井は持っていたiPadに目を落とした。
「あえて言うなら、海上科の総務統括官がもうすぐ定年だからそこぐらいか、」
泉井が言うと幸崎は鼻で笑った。
「失敗してまでこんな組織に居座るつもりなんてありませんよ。私としては、自分の進退をかけてこの作戦に挑むつもりです。負ければ、私はどんな罰で受ける。死ねと言うなら、」
そう言うと幸崎は泉井の胸ぐらを掴み顔を近づけた。
「死ぬ。それだけだ」
「わかった。承諾しよう。随時報告は入れるように。それとこの潜入は外部に漏れてはならない。隊員の生命を守るためにもこの組織を守るためにもだ。そのため、口外はもちろんのこと。箝口令を発令し、情報統制もこちらで取らせて貰う。」
「情報統制、」
奥木が呟いた。
「そうだ。公安科、幕僚官房室の指揮権を一時的に任務が終わるまでの間、私が握ることとする。役職はそのまま残すが権限は全てこちらが握らせてもらう。密告でもされたら厄介だからな」
鳥島が言うと幸崎はその場で軽く頭を下げた。
「私はこれで失礼します」
幸崎が部屋を出ると奥木もその場で頭を下げた。
「ちょっと待ってくれ」
鳥島に声をかけられ奥木はその場で足を止めた。
「なんでしょうか?」
「今回の任務の勝算はどれぐらいだと思う?」
「私に、聞くんですか?」
「君は、幹部としての才能はもちろんのこと。作戦勝算の考察教育課程を受けたろ?」
「あれですか。あんなのは受けてみましたがお遊び程度にしか私には見えませんでしたよ笑」
「勝算は?」
「勝算ですか」
そう言うと奥木は軽く俯いた後、顔を上げた。
「100負けるでしょう。私はそう考えます。こんな作戦上手くいく方が難しいでしょう。見破られれば終わり。奴らはどこまでも来ますよ。それに、」
「それに、なんだ?」
「この組織を一掃しないと、明徳教を潰したところで、似たような組織はまたすぐに出てくる。この国の体勢に不満を持つ警衛官はそこら中にいますからね。」
そう言うと奥木は軽く笑みを浮かべた。
「そ、そうか。」
鳥島が言うと奥木はそのまま部屋を後にした。
嶹津舜(23)…10代目主人公 警衛庁 3類職員(嘱託)
耀阪榮臣(24)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
夢丸奎大(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
高梨樹李(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 1等隊士
冴浪透也(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
佐塚真弥(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
松石海翔(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
吉瀬淳也(27)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
来島琉季弥(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官補佐 2等士官
今西遙駕(46)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官 1等士官
藤浦恭介(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
栗坂啓二(38)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
千景将(51)…警衛庁 公安科 統括官兼 別働隊長 1等幹士
関口智也(28)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属 隊士長
河木涼(25)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属 隊士長
奥木奨真(45)…警衛庁 幕僚官房室 理事官 2等将士
幸崎晃平(43)…警衛庁 公安科 科長 3等将士
菊池謙祐(44)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官 2等士官
泉井皓太(43)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官2等士官
鳥島信孝(57)…警衛庁 14代目 幕僚総監
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「よし、そしたらこれで承認を押すか」
奥木から手渡された承認案に目を通した鳥島は机の中から印鑑を取り出した。
その時、幸崎が部屋に入ってきた。
「なんで来た?」
奥木に聞かれ幸崎は軽く笑いながら奥木の横にやってきた。
「これを立案したの公安科ですからね。見に来ただけですよ。何か?」
「いや、」
奥木が言うと鳥島の横にいた菊池が口を開けた。
「公安科として今回のこの任務に安全性はあると?」
「安全性、ですか?」
幸崎が言うと泉井が口を開けた。
「我々としましては、危険と安全の比率が50.50を切った時、承認するのに時間を要する場合があります。隊員の生命を守るためです。死ぬのが確定している作戦に隊員をむやみに投入する事はできないんです。規則で決まってますので」
「そんな事を言われましても、潜入なのでバレれば生きて帰って来れる保証は限りなく無くなるでしょう」
幸崎が言うと奥木は軽く首を傾げた。
「それなら、もっと他の方法を模索することはできないのか?」
「ちょっと待ってください?なんです?あなたがた。何故そこまで拒否を?」
「過去に裁判で負けたことがあるんだ。海外派遣に行った隊員が紛争に巻き込まれてテントで休息していた20名の隊員が亡くなった。遺族はそれを裁判にかけてね。警衛隊は負けたんだよ。だからそれから厳しくなってね。」
鳥島が言うと幸崎は軽く笑いながら鳥島に詰め寄った。
「そんなの、安全性が100保たれてる現場に警衛隊なんて必要ないでしょ?何を言ってるんですか?」
「それにこれを見る限り、この嘱託職員1名と記されているが、名前は?」
鳥島に聞かれ幸崎は即答した。
「嶹津です」
「嶹津が嘱託?」
泉井が呟くと菊池は軽く頷いた。
「最近、警衛隊を懲戒免職になったらしい。ま、そのやり方もちょっと無理矢理感はあるけど」
菊池が言うと幸崎は鳥島を睨みつけた。
「この案を承認しないのであれば、総監が掲げてる明徳教の根絶は叶わないものとなるでしょう。警察庁も以前から目をつけていたとは聞いてます。しかし潜入を怖がった。内部からの武力による制圧はやはり我々、警衛隊にしかできない事だと。」
「総監、このまま進めていきましょう」
奥木が言うと菊池と泉井は奥木に目をやった。
「このまま話していても埒が明かない。それに、総監が掲げてらっしゃる目標を最短で叶うルートはもうこれしか無いのも事実です。もし死人を出すような事があれば失敗するような事があれば幸崎を更迭してもいい。私はそう考えます」
そう言いながら奥木は幸崎を睨みつけた。
「更迭、か。」
菊池が呟くと泉井は持っていたiPadに目を落とした。
「あえて言うなら、海上科の総務統括官がもうすぐ定年だからそこぐらいか、」
泉井が言うと幸崎は鼻で笑った。
「失敗してまでこんな組織に居座るつもりなんてありませんよ。私としては、自分の進退をかけてこの作戦に挑むつもりです。負ければ、私はどんな罰で受ける。死ねと言うなら、」
そう言うと幸崎は泉井の胸ぐらを掴み顔を近づけた。
「死ぬ。それだけだ」
「わかった。承諾しよう。随時報告は入れるように。それとこの潜入は外部に漏れてはならない。隊員の生命を守るためにもこの組織を守るためにもだ。そのため、口外はもちろんのこと。箝口令を発令し、情報統制もこちらで取らせて貰う。」
「情報統制、」
奥木が呟いた。
「そうだ。公安科、幕僚官房室の指揮権を一時的に任務が終わるまでの間、私が握ることとする。役職はそのまま残すが権限は全てこちらが握らせてもらう。密告でもされたら厄介だからな」
鳥島が言うと幸崎はその場で軽く頭を下げた。
「私はこれで失礼します」
幸崎が部屋を出ると奥木もその場で頭を下げた。
「ちょっと待ってくれ」
鳥島に声をかけられ奥木はその場で足を止めた。
「なんでしょうか?」
「今回の任務の勝算はどれぐらいだと思う?」
「私に、聞くんですか?」
「君は、幹部としての才能はもちろんのこと。作戦勝算の考察教育課程を受けたろ?」
「あれですか。あんなのは受けてみましたがお遊び程度にしか私には見えませんでしたよ笑」
「勝算は?」
「勝算ですか」
そう言うと奥木は軽く俯いた後、顔を上げた。
「100負けるでしょう。私はそう考えます。こんな作戦上手くいく方が難しいでしょう。見破られれば終わり。奴らはどこまでも来ますよ。それに、」
「それに、なんだ?」
「この組織を一掃しないと、明徳教を潰したところで、似たような組織はまたすぐに出てくる。この国の体勢に不満を持つ警衛官はそこら中にいますからね。」
そう言うと奥木は軽く笑みを浮かべた。
「そ、そうか。」
鳥島が言うと奥木はそのまま部屋を後にした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる