11 / 24
ULTIMATE〜E.O.D 不発の憎しみ
ULTIMATE〜E.O.D 不発の憎しみ 第10話
しおりを挟む
主要登場人物一覧
嶹津舜(23)…10代目主人公 警衛庁 3類職員(嘱託)
耀阪榮臣(24)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
夢丸奎大(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
高梨樹李(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 1等隊士
冴浪透也(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
佐塚真弥(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
松石海翔(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
吉瀬淳也(27)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
来島琉季弥(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官補佐 2等士官
今西遙駕(46)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官 1等士官
藤浦恭介(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
栗坂啓二(38)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
千景将(51)…警衛庁 公安科 統括官兼 別働隊長 1等幹士
関口智也(28)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属 隊士長
河木涼(25)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属 隊士長
奥木奨真(45)…警衛庁 幕僚官房室 理事官 2等将士
幸崎晃平(43)…警衛庁 公安科 科長 3等将士
菊池謙祐(44)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官 2等士官
泉井皓太(43)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官2等士官
鳥島信孝(57)…警衛庁 14代目 幕僚総監
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「そうか。ついにか」
奥木らから報告を受け鳥島はその場に立ち上がった。
「それと総監」
奥木が言うと鳥島は奥木に目をやった。
「潜入が成功しなかった時の事を考え、早くから行動計画を作るというのもありますが」
「そうだな。失敗した時のことも考え、何個か部隊を待機させるのは必然だもんな。でもなー」
「どうされましたか?」
「いや、な?部隊は待機させるのはいいと思うんだけど。口実だよな。潜入なんて公に言えるようなものじゃねーし。待機させるならさせるなりそれ相応の口実が必要だ。待機させる分、その部隊の任務、演習全てを停止させ駐屯地に隊員を留めさせておく必要がある。」
「まぁそれはそうですね。」
「最近の隊員はどうもこう、血の気が強い奴が多いだろ?この半年で脱柵に傷害、パワハラの報告件数が過去最多なのは知ってるか?」
「聞いた事ありますね」
「だろ?それを考慮するとしたらだよ。留まらせて問題行動が起きれば面倒くさくなるのは、もうわかるだろ?階級も階級なんだから」
「それは、はい。」
「まだ待機はさせないでおこう。また何かあれば報告してくれ。」
その時だった1人の隊員が慌ただしく部屋に入ってきた。
「総監、失礼します」
「ノックぐらいしろよ」
鳥島が言うと隊員は軽く謝罪したあと続けた。
「潜入中の公安科隊員1名が死亡。なお、第3演習場にて航空警戒に当たっていた航空警察からです。」
「演習場で死亡?今日なんか演習の予定なんかあったか?」
菊池が言うと泉井はスマホを手に持った。
「いえ、演習の予定は何も無いです。」
「予定のない演習場になんでだ?」
奥木が聞いた。
「今、警務隊部隊が向かってるとの事です。随時、警務隊の方から報告が来ると思います。」
「そうか。わかった」
鳥島が言うと隊員は一礼した。
その頃
演習場に着いた警務隊はそのままフル装備で警戒のうえ、遺体がある場所へと慎重に向かっていた。
「小隊長、到着しました」
運転席にいた隊員に声をかけられ刑事課 第1小隊長の伊村はゆっくりと目を開けた。
「演習の予定がなかったんだろ?」
「そうみたいですね。見る限り、無さそうですね」
「なら、その死んだ奴の所属先はどこだっけか?」
「公安ですね」
「公安にも捜査のメスを入れないとな。」
「公安にもですか?」
「予定のない敷地内に無断で入る。これは、不法侵入に該当する。いくら警衛官だからと言ってもだ。防衛省の敷地だからな。許可された者しか入れない決まりなんだよ」
「なるほど。」
その時、1本の無線が入ってきた。
「オールクリア。」
「よし、行こうか」
「はい」
ゆっくりと車外に出ると伊村は軽く深呼吸をした。
「案内してくれ」
「はい」
隊員に誘導されるようにして伊村はゆっくりと歩き出した。
「なー。なーって」
「んだよ。さっきからうるせーな。」
後ろから声をかけられ嶹津は振り返った。
「いつまで歩くんだって。目的地も何も教えてくれないって。エグいって」
耀阪が言うと嶹津は軽く笑った。
「ちょっとは大人しくしてろよ笑 こんなんでへこたれてんのか。な?笑」
「ていうか、思ったんすけど」
佐塚が言うと耀阪は佐塚に目をやった。
「どうした?」
「いや、俺たち無断で演習場入ったじゃないすか?それってヤバいんじゃ、」
「うん。規則違反だぜ」
嶹津が言うと佐塚は思わず口を開けた。
「え、し、知ってたんですか?」
「馬鹿にしてんだろ?笑 んなのも知らねーで警衛隊やってたと思うか? 唯一、組織で勝てる武器って規則なんよ。この規則って武器には誰も刃向かえねーからな。だから規則という規則は全部、頭の中に叩き込んでるつもりだ。」
「ま、バレなきゃ大丈夫って理論だろ」
耀阪が言うと佐塚は軽く目を見開きながら嶹津と耀阪を交互に見た。
「お二人共、そ、そういうの平気で?」
「平気とか、んなのじゃねーよ。やらねーと無理だっただけだ。手段とか選ばねーだろ?いちいち。」
嶹津が言うと耀阪は軽く笑った。
「だそうだ笑」
「は、はぁー」
佐塚が言うと嶹津はとある雑居ビルの前に止まった。
「お、おい。いきなり止まって。んだよ」
耀阪が言うと嶹津はビルを見つめた。
「明徳教の幹部らが運営してる闇金だ。」
ビルの前には小熊那 金融と書かれた看板があった。
「いやいや、いきなり乗り込むとかじゃないっすよね?」
佐塚が言うと嶹津は佐塚に目をやった。
「おしっこ今のうちに出しとけよ。出すなら。すぐそこにコンビニあんだろ?」
「え、え?」
佐塚が聞くと嶹津はビルから出てきた1人のオールバック男に目をやった。
「ここの金融の人か?」
嶹津が聞くと男は嶹津らを睨みつけた。
「そうすけど。何か?」
「ちょっくらお金欲しくて。案内頼めっか?」
「それが金借りる奴の態度かよ」
男が言うと嶹津は男の胸ぐらを掴んだ。
「もっぺん言ったらその鼻へし折るぜ?な?」
「あ?お前何者だ?ごら」
「人間だよ」
「あんまふざけてっと、やっちまうぞ?」
そう言うと男は腰あたりに手をやった。
それを見るなり嶹津は男の横腹に膝蹴りを入れその場に倒した。
「何出そうとした?」
「いってぇー。くそが」
そう言うと男は拳銃を構えた。
「危ねー。こんな至近距離だったらお前死んでたな?笑」
「あ?んだと。死ぬのはてめーだろ」
男がその場に立ち上がると同時に嶹津は回し蹴りで男をその場に倒し気絶させた。
「チャカ持ってんのか。んなの話聞いてねーぞ」
嶹津が怒鳴ると関口は軽く笑った。
「いちいちんなの、知るかよ笑 持ってる事ぐらい把握しとけや笑」
「え、あ、あの。何1人で、」
佐塚が声をかけると嶹津は右耳につけていたイヤホンをその場に投げ捨てるとスマホを手に持った。
「関口と電話繋げててな。そいつからの情報でここにたどり着いた。」
「な?もう切っていいか?そのままたどり着いたんだし後はやれんだろ?」
関口からの言葉に嶹津は軽く頷いた。
「そうだな。ならもう切ってくれや。後は任せろ」
「うぃ」
電話が切れると嶹津は雑居ビルの中へと足を進めて行った。
「ちょ、いきなりすぎるって」
耀阪はそう言いながら後を追うようにして走り出した。
「あ、俺もか」
佐塚は倒れている男に時折、目をやりながら2人について行った。
雑居ビルの中に入ると嶹津は迷うことなく、2階に入っていった。
「あのー」
嶹津が叫ぶと1人の男が出てきた。
「あ?金借り来たんか?」
「明徳教に入りたくって。どうやったら入れる?あんたら幹部だろ?」
「なんでそれを、」
そう言うと男は後ろにいた初老の男に目をやった。
「明徳教の資金源は主にここって事か」
佐塚が呟くと嶹津は目の前にあったパンフレットを軽く手に取った。
「で?早く入れてくれよ。な?」
嶹津が言うと男は拳銃を構えた。
「お前、何者だ?大人しく手を上げろ。」
男が怒鳴ると佐塚は耀阪に目をやった。
「大丈夫だ。心配すんな。な?」
耀阪は小さな声で佐塚に声をかけた。
「やんのか。おもしれーな」
嶹津はそう呟くと持っていたパンフレットで男の顔を掴みそのままアッパーを入れた。
「ぐはっ」
男はその場で血を吐きながら倒れた。
「こんなもの、いきなり出すのはおかしいだろ。短気なんか、それとも馬鹿なんか。」
そう言うと嶹津は拳銃を奪った。
「おら、何しやがんだよ」
そう怒鳴ると一人の男がナイフを片手に襲いかかってきた。
嶹津は倒した男を無理やり立たせると走ってくる男に目掛けて、勢いよく男を投げつけた。
「ゔっ」
いきなりの事で、避けきれなかった男は持っていたナイフでそのまま男を刺してしまった。
「やめろ。やめろ」
初老の男が怒鳴ると他の男たちはその場で動きを止めながら嶹津を睨みつけた。
「何が目的なんだ?あんたら。金ならいくらでもやってやる。特別に利息なしだ。」
「そんなんじゃねーって。だから言ってるだろ?明徳に入れてくれって。俺たちはそれが目的なんよ。」
「そこまでして入りたいか。」
「入りたいね」
嶹津が言うと初老の男は嶹津に近づいた。
「なら、こっちとしてもお前らの本気が知りたい。いくらなんでもいきなり教団に入れるわけ無いからな。わかるだろ?」
「何をしたら?」
「まぁ、こんな所で話すのもあれだし。奥の部屋に来いよ。後ろの2人も」
「早く終わらせてくれよ」
そう言いながら嶹津は奥の部屋へと向かった。
嶹津舜(23)…10代目主人公 警衛庁 3類職員(嘱託)
耀阪榮臣(24)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
夢丸奎大(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
高梨樹李(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 1等隊士
冴浪透也(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
佐塚真弥(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
松石海翔(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
吉瀬淳也(27)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
来島琉季弥(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官補佐 2等士官
今西遙駕(46)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官 1等士官
藤浦恭介(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
栗坂啓二(38)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
千景将(51)…警衛庁 公安科 統括官兼 別働隊長 1等幹士
関口智也(28)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属 隊士長
河木涼(25)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属 隊士長
奥木奨真(45)…警衛庁 幕僚官房室 理事官 2等将士
幸崎晃平(43)…警衛庁 公安科 科長 3等将士
菊池謙祐(44)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官 2等士官
泉井皓太(43)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官2等士官
鳥島信孝(57)…警衛庁 14代目 幕僚総監
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「そうか。ついにか」
奥木らから報告を受け鳥島はその場に立ち上がった。
「それと総監」
奥木が言うと鳥島は奥木に目をやった。
「潜入が成功しなかった時の事を考え、早くから行動計画を作るというのもありますが」
「そうだな。失敗した時のことも考え、何個か部隊を待機させるのは必然だもんな。でもなー」
「どうされましたか?」
「いや、な?部隊は待機させるのはいいと思うんだけど。口実だよな。潜入なんて公に言えるようなものじゃねーし。待機させるならさせるなりそれ相応の口実が必要だ。待機させる分、その部隊の任務、演習全てを停止させ駐屯地に隊員を留めさせておく必要がある。」
「まぁそれはそうですね。」
「最近の隊員はどうもこう、血の気が強い奴が多いだろ?この半年で脱柵に傷害、パワハラの報告件数が過去最多なのは知ってるか?」
「聞いた事ありますね」
「だろ?それを考慮するとしたらだよ。留まらせて問題行動が起きれば面倒くさくなるのは、もうわかるだろ?階級も階級なんだから」
「それは、はい。」
「まだ待機はさせないでおこう。また何かあれば報告してくれ。」
その時だった1人の隊員が慌ただしく部屋に入ってきた。
「総監、失礼します」
「ノックぐらいしろよ」
鳥島が言うと隊員は軽く謝罪したあと続けた。
「潜入中の公安科隊員1名が死亡。なお、第3演習場にて航空警戒に当たっていた航空警察からです。」
「演習場で死亡?今日なんか演習の予定なんかあったか?」
菊池が言うと泉井はスマホを手に持った。
「いえ、演習の予定は何も無いです。」
「予定のない演習場になんでだ?」
奥木が聞いた。
「今、警務隊部隊が向かってるとの事です。随時、警務隊の方から報告が来ると思います。」
「そうか。わかった」
鳥島が言うと隊員は一礼した。
その頃
演習場に着いた警務隊はそのままフル装備で警戒のうえ、遺体がある場所へと慎重に向かっていた。
「小隊長、到着しました」
運転席にいた隊員に声をかけられ刑事課 第1小隊長の伊村はゆっくりと目を開けた。
「演習の予定がなかったんだろ?」
「そうみたいですね。見る限り、無さそうですね」
「なら、その死んだ奴の所属先はどこだっけか?」
「公安ですね」
「公安にも捜査のメスを入れないとな。」
「公安にもですか?」
「予定のない敷地内に無断で入る。これは、不法侵入に該当する。いくら警衛官だからと言ってもだ。防衛省の敷地だからな。許可された者しか入れない決まりなんだよ」
「なるほど。」
その時、1本の無線が入ってきた。
「オールクリア。」
「よし、行こうか」
「はい」
ゆっくりと車外に出ると伊村は軽く深呼吸をした。
「案内してくれ」
「はい」
隊員に誘導されるようにして伊村はゆっくりと歩き出した。
「なー。なーって」
「んだよ。さっきからうるせーな。」
後ろから声をかけられ嶹津は振り返った。
「いつまで歩くんだって。目的地も何も教えてくれないって。エグいって」
耀阪が言うと嶹津は軽く笑った。
「ちょっとは大人しくしてろよ笑 こんなんでへこたれてんのか。な?笑」
「ていうか、思ったんすけど」
佐塚が言うと耀阪は佐塚に目をやった。
「どうした?」
「いや、俺たち無断で演習場入ったじゃないすか?それってヤバいんじゃ、」
「うん。規則違反だぜ」
嶹津が言うと佐塚は思わず口を開けた。
「え、し、知ってたんですか?」
「馬鹿にしてんだろ?笑 んなのも知らねーで警衛隊やってたと思うか? 唯一、組織で勝てる武器って規則なんよ。この規則って武器には誰も刃向かえねーからな。だから規則という規則は全部、頭の中に叩き込んでるつもりだ。」
「ま、バレなきゃ大丈夫って理論だろ」
耀阪が言うと佐塚は軽く目を見開きながら嶹津と耀阪を交互に見た。
「お二人共、そ、そういうの平気で?」
「平気とか、んなのじゃねーよ。やらねーと無理だっただけだ。手段とか選ばねーだろ?いちいち。」
嶹津が言うと耀阪は軽く笑った。
「だそうだ笑」
「は、はぁー」
佐塚が言うと嶹津はとある雑居ビルの前に止まった。
「お、おい。いきなり止まって。んだよ」
耀阪が言うと嶹津はビルを見つめた。
「明徳教の幹部らが運営してる闇金だ。」
ビルの前には小熊那 金融と書かれた看板があった。
「いやいや、いきなり乗り込むとかじゃないっすよね?」
佐塚が言うと嶹津は佐塚に目をやった。
「おしっこ今のうちに出しとけよ。出すなら。すぐそこにコンビニあんだろ?」
「え、え?」
佐塚が聞くと嶹津はビルから出てきた1人のオールバック男に目をやった。
「ここの金融の人か?」
嶹津が聞くと男は嶹津らを睨みつけた。
「そうすけど。何か?」
「ちょっくらお金欲しくて。案内頼めっか?」
「それが金借りる奴の態度かよ」
男が言うと嶹津は男の胸ぐらを掴んだ。
「もっぺん言ったらその鼻へし折るぜ?な?」
「あ?お前何者だ?ごら」
「人間だよ」
「あんまふざけてっと、やっちまうぞ?」
そう言うと男は腰あたりに手をやった。
それを見るなり嶹津は男の横腹に膝蹴りを入れその場に倒した。
「何出そうとした?」
「いってぇー。くそが」
そう言うと男は拳銃を構えた。
「危ねー。こんな至近距離だったらお前死んでたな?笑」
「あ?んだと。死ぬのはてめーだろ」
男がその場に立ち上がると同時に嶹津は回し蹴りで男をその場に倒し気絶させた。
「チャカ持ってんのか。んなの話聞いてねーぞ」
嶹津が怒鳴ると関口は軽く笑った。
「いちいちんなの、知るかよ笑 持ってる事ぐらい把握しとけや笑」
「え、あ、あの。何1人で、」
佐塚が声をかけると嶹津は右耳につけていたイヤホンをその場に投げ捨てるとスマホを手に持った。
「関口と電話繋げててな。そいつからの情報でここにたどり着いた。」
「な?もう切っていいか?そのままたどり着いたんだし後はやれんだろ?」
関口からの言葉に嶹津は軽く頷いた。
「そうだな。ならもう切ってくれや。後は任せろ」
「うぃ」
電話が切れると嶹津は雑居ビルの中へと足を進めて行った。
「ちょ、いきなりすぎるって」
耀阪はそう言いながら後を追うようにして走り出した。
「あ、俺もか」
佐塚は倒れている男に時折、目をやりながら2人について行った。
雑居ビルの中に入ると嶹津は迷うことなく、2階に入っていった。
「あのー」
嶹津が叫ぶと1人の男が出てきた。
「あ?金借り来たんか?」
「明徳教に入りたくって。どうやったら入れる?あんたら幹部だろ?」
「なんでそれを、」
そう言うと男は後ろにいた初老の男に目をやった。
「明徳教の資金源は主にここって事か」
佐塚が呟くと嶹津は目の前にあったパンフレットを軽く手に取った。
「で?早く入れてくれよ。な?」
嶹津が言うと男は拳銃を構えた。
「お前、何者だ?大人しく手を上げろ。」
男が怒鳴ると佐塚は耀阪に目をやった。
「大丈夫だ。心配すんな。な?」
耀阪は小さな声で佐塚に声をかけた。
「やんのか。おもしれーな」
嶹津はそう呟くと持っていたパンフレットで男の顔を掴みそのままアッパーを入れた。
「ぐはっ」
男はその場で血を吐きながら倒れた。
「こんなもの、いきなり出すのはおかしいだろ。短気なんか、それとも馬鹿なんか。」
そう言うと嶹津は拳銃を奪った。
「おら、何しやがんだよ」
そう怒鳴ると一人の男がナイフを片手に襲いかかってきた。
嶹津は倒した男を無理やり立たせると走ってくる男に目掛けて、勢いよく男を投げつけた。
「ゔっ」
いきなりの事で、避けきれなかった男は持っていたナイフでそのまま男を刺してしまった。
「やめろ。やめろ」
初老の男が怒鳴ると他の男たちはその場で動きを止めながら嶹津を睨みつけた。
「何が目的なんだ?あんたら。金ならいくらでもやってやる。特別に利息なしだ。」
「そんなんじゃねーって。だから言ってるだろ?明徳に入れてくれって。俺たちはそれが目的なんよ。」
「そこまでして入りたいか。」
「入りたいね」
嶹津が言うと初老の男は嶹津に近づいた。
「なら、こっちとしてもお前らの本気が知りたい。いくらなんでもいきなり教団に入れるわけ無いからな。わかるだろ?」
「何をしたら?」
「まぁ、こんな所で話すのもあれだし。奥の部屋に来いよ。後ろの2人も」
「早く終わらせてくれよ」
そう言いながら嶹津は奥の部屋へと向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる