ULTIMATE〜season41(2209)SECRET 邦家の秘匿

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ULTIMATE〜SECRET 邦家の秘匿

ULTIMATE〜SECRET 邦家の秘匿 第1話

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2209年、突如として国内で広まった合成麻薬 ATSBP
入手経路を含め何もかもが不明の新麻薬だ。
そこで警衛隊は国家機関厳正委員会からの命令により市ヶ谷駐屯地内に合成麻薬 ATSBPの摂取により逮捕されていた公務員を収容するための収容所を設立。
ここでATSBPの実態解明に向け動き出そうとした矢先に事件が起きた。
どこからか漏れた収容所について国民たちは警衛隊を酷く批判。
約480名の国民が警衛庁 市ヶ谷駐屯地に対して襲撃してくる事件が発生した。
突然のこともあり警衛隊はその場にあった必要最低限の武器で応戦した。
だが24名の負傷者2名の殉職者を出す事となった。
殉職者は東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊長千景将 3等将士(54)、2人目は、市ヶ谷駐屯地で業務隊の統括官をしていた1等士官の男性だった。
警衛庁はこの2人の殉職に対して襲撃事件で逮捕された容疑者を酷く批判したと同時に、市ヶ谷駐屯地の収容所に関する件を認め謝罪。
収容所に収監されていた人間は警察庁主導で処分が決められた。
警衛庁は防衛省、法務省、厚生労働省の指揮下のもと、警視庁の合同で合成麻薬ATSBPの合同捜査本部を設置。各方面隊駐屯地に捜査駐屯本部を設置し、本格的に捜査に乗り出すことになった。

主要登場人物一覧
赤眞翔平(23)…11代目主人公 合同捜査本部 市ヶ谷駐屯員(東部地区警務中隊 刑事第1小隊付き研修士)2等隊士
成濱佑汰(23)…合同捜査本部 市ヶ谷駐屯員(東部地区警務中隊 刑事第1小隊付き研修士)2等隊士
前原裕季哉(22)…合同捜査 市ヶ谷駐屯員(東部地区警務中隊 刑事第1小隊付き研修士)2等隊士
芦澤柊太(33)…合同捜査本部 市ヶ谷駐屯員(東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属)3等士官
青村聡士(31)…合同捜査本部 市ヶ谷駐屯員(東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属)3等士官
澤田新太(36) …合同捜査本部 市ヶ谷駐屯員(東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属)3等士官
今西遙駕(49)…合同捜査本部 市ヶ谷駐屯員(東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊管理官)1等士官
新城彪駕(31)…合同捜査本部 市ヶ谷駐屯統括官(東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊長)1等隊尉
水谷悠心(34)…合同捜査本部 市ヶ谷駐屯員 (警衛庁 警務隊 規律統制委員会 委員長)2等士官
椎津愛虎(28)…合同捜査本部 市ヶ谷駐屯員(警衛庁 警務隊 規律統制委員会 管理官)3等士官
大林隆陽(54)…合同捜査本部長 (国家機関厳正委員会 委員長)
翠谷敦也(30)…合同捜査本部 本部管理官(国家機関厳正委員会 統括官)
正随緋斗(27)…合同捜査本部員(警衛庁 警務隊 規律統制委員会) 3等士官
貴内伸介(38)…合同捜査本部員(警衛庁 警務隊 首席監察部 中央上級人事課 課長) 2等幹士
伊村零也(44)…合同捜査本部員 (警衛庁 警務隊 刑事課 第1小隊長)1等士官
奥木奨真(48)…警衛庁 幕僚官房室 理事官2等将士
栗坂啓二(41)…警衛庁 幕僚官房室所属 1等士官
菊池謙祐(47)…警衛庁 幕僚官房室所属 3等隊尉
寺淵蒋汏(50)…東部地区警務中隊長 1等将士
東崎亨也(43)…警衛庁 警務隊長(国家機関厳正委員会から出向中)
柿倉仁(36)…警衛庁 警務隊 管理官 (国家機関厳正委員会から出向中)
在暁舜也(28)…国家機関厳正委員会 統括官補佐

階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「失礼します。これがどうやらリストかと」
そう言いながら栗坂に紙を渡され奥木は紙をすぐに受け取った。
「この合同捜査本部ってのが最高指揮本部ってやつか?」
奥木が聞くと栗坂は軽く頷いた。
「みたいです。防衛省、法務省、厚労省はあくまで指揮のみであり、実質的な権限は委員会が持っているのではないかと推測されます」
栗坂が言うと奥木は栗坂に目をやった。
「委員会って?」
「国家機関厳正委員会のことですよ。多分、あいつら下に見てんすよ。俺らのこと。警衛隊のことを」
菊池が言うと奥木はその場に立ち上がった。
「下に見てるとか見てないとかそういう話をしている場合か。とにかくこのリストは返すよ」
奥木は机に置いてあった紙を栗坂に渡した。
「この名簿を見る限り、あまり警衛隊からは人員が出されてないようだがこれも委員会の思惑ってことか?」
奥木が聞いた。
「分かりませんが、その可能性も。特に委員会幹部の中に警衛隊を下手に見る者が一定数いると聞いた事があります。そのような組織の人間に仕切らせて大丈夫でしょうか?」 
菊池が言った。
「最近、委員会から何かと要望が多い。中央警務班の新発足も言われて創設したばかりだ。警衛隊の何かを変えないといけないと考え、その結果が中央警務班の創設だろ。彼らのせいで予算がまた大幅に必要になってくる。何がしたいのか、いつの時代も上層部は何を考えているのかわからん」
そう言うと奥木は軽く欠伸をしながら席に腰掛けた。
「とにかく、動向をチェックして逐一報告を入れてくれ。ここ最近、外部の人間がやたらと警衛隊組織に顔を突っ込んでくる。本来、警衛隊は何ものもが介入してはならない組織だ。国防に従事するとはそういう事であると。俺は先輩からそう教えられた。」
そう言うと奥木は菊池と栗坂を交互に見た。
「わかりました。」
そう言うと栗坂は一礼しそのまま部屋を後にした。
「では、私も」
そう言い立ち去ろうとする菊池に奥木は声をかけた。
「政治というものを勉強してきたろ?だいぶ」
「政治、ですか?」
「今、階級は?」
「3尉です」
「そうか。なら、もうだいぶわかってるな?政治を」
「政治、はい」
「お前は幕僚官房室の主要幹部だ。栗坂とは訳が違う。俺が言いたいことわかるな?」
「はい。」
「栗坂も含め、組織に不要と思ったら捨ててもらって構わん。」
奥木が言うと菊池は一礼し部屋を後にした。
その頃
警衛庁には国家機関厳正委員会、法務省、防衛省、厚生労働省、警察庁から続々と幹部達が集結していた。
「まさかお前が呼ばれるとはな。」
水谷が言うと正随はその場で軽く一礼した。
「お疲れ様です。」
「大丈夫か?やれるか?」
「直接、捜査に加わることは無いと思います。指揮も同様かと」
正随が言うと水谷は軽く頷いた。
「まぁ、だろうな。委員会主導だろーから。」
「はい」
「どう思う?今回の人事」
「どうと仰いますと?」
「本部に入ってる警衛官の人員が明らかに少なすぎるってわかってんだろ?お前も」
「あーなるほど。仕方ないのでは無いかと」
「仕方ない?」
「警察、マトリからも人員が来てます。それに委員会幹部からあまりよく思われてないのも実情かと。」
「まぁそうだな。言われてみれば」
そう言いながら水谷は会議室でうろつく委員会幹部達の顔に目をやった。
「そろそろ始めようか」
大林が叫ぶと水谷は正随と共に自分の席に向かった。


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