ULTIMATE〜season38(2203)E.O.D 不発の憎しみ

〓Mr.鷹党〓

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警務隊 公安科 合同捜査

ULTIMATE〜E.O.D 不発の憎しみ 第9話

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主要登場人物一覧
嶹津舜(20)…10代目主人公 警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 3等隊士
耀阪榮臣(21)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 3等隊士
夢丸奎大(19)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 3等隊士
高梨樹李(23)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
冴浪透也(23)…警衛庁 公安科別働隊所属 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
関口智也(25)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 1等隊士
吉瀬淳也(24)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
来島琉季弥(42)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官 2等士官
今西遙駕(43)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 第1機動小隊長 士官長
末崎駕李(31)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 3等士官
藤浦恭介(42)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
尾浦祥暉(36)…警衛庁 自衛科 方面隊統括本部 東部方面隊専任統括官 1等隊尉
近村泰翔(46)…警衛庁 自衛科 方面隊統括本部 東部方面隊専任統括官 2等幹士
伊村零也(38)…警衛庁 警務大隊 首席監察部 東部方面隊 統括監察員 2等士官
飛松晃聖(31)…警衛庁 警務大隊 首席監察部 東部方面隊 統括監察員 3等士官
千景将(48)…警衛庁 公安科 統括官兼 別働隊長 2等幹士
登梨昌磨(42)… 警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
奥木奨真(42)…警衛庁 幕僚官房室 理事官補佐 1等幹士
菊池謙祐(41)…警衛庁 陸上科 陸上中央司令総隊 所属 2等士官
泉井皓太(40)…警衛庁 陸上科 陸上中央司令総隊 所属 2等士官
鳥島信孝(54)…警衛庁 14代目 幕僚総監
瀏 黎曖秦(20)…対日武闘派戦線 ELUリーダー
倉北來人(36)…対日武闘派戦線 ELU メンバー

階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………………
「あそこまで突き止めたんですよ?なのになんで?俺は納得いきません」
警務隊フロアに帰る途中、飛松は横で歩く伊村に向け何度も叫んだ。
「黙れ、」
そう怒鳴ると伊村はその場に止まった。
「もし公安科の今回の件を暴露したら、向こうは保全隊がEODサイトの一部を管理してる事を暴露すると持ちかけてきた。」
「だからなんですか?」
「保全隊の部隊行動の責任権は警務隊が持ってる。保全隊だけではなく、責任権保持の警務隊までもが処分を受けることになる。保全隊の不祥事が明るみになったら顔の知らないもっと上の高級幹部までもが処分の対象となる。それに、」
「それになんですか?」
「公安科への捜査は俺の独断で進めていた事なんだ。つまり、俺の独断で多くの警務隊幹部を苦しめることになる。俺がそこまでの重責を背負える
ほどの覚悟は無かった。ただそれだけだ。」
「でもどうするんですか?あいつらが違法な事をしていたのは事実なんですよ」
「覚悟ができるまで待ってくれ」
「何を言ってるんですか?」
そう怒鳴ると飛松は伊村の肩を軽く掴んだ。
「正気ですか?」
「なんだ?」
「ここで中途半端で終わっていいんですか?上には俺が言います。」
「わかった」
「ありがとうございます。」
「公安科を暴くよりも俺は保全隊を先に暴いた方がいいように思える」
「え?さっきと言ってること違うじゃないすか?」
「なんで保全隊がEODサイトの一部を持ってるのか。その理由が分からないと保全隊が幕僚法務会議(不祥事などが起きた時にその処分等を決める会議)にかけられた時に上手く擁護できんだろ。」
「なるほど」
「動くんだったら、どっちに転んでもいいように動かねーと話になんねーからな。」
そう言うと伊村は再び歩き出した。
その頃
警衛庁地下1階にある売店前の広場で休んでいた菊池のもとに泉井が走ってきた。
「ここにいたんか」
「なんかあったか?上がお呼びか?」
そう言うと菊池はゆっくりと体勢を起こした。
「違うよ。」
「んだよ。じゃあ何?」
「聞いたか?中橋ってやつ覚えてるか?」
「同期のだろ?確か今、守衛警備科の部隊管理やってるって」
「そうそう。そいつがEODサイトに名前が乗ったって、それでさっき見に行ったんだけど、そいつ今日から出勤停止になったんだって。さっき庁舎の前に警務隊来とって、連れてかれてたんだよ」
「連れてかれてた?なんだそれ。保護か?」
「いやぁ多分そうなんかな?」
「なんか変だな。てか」
「変?」
「ほら、前にもサイトに名前乗った同期いたろ?村橋だっけか?」
「あー殺された、よな」
「そいつも警務隊に連行されとったろ?そんで確か、警務隊が借りてる民間のマンションに行って、24時間警護体制だったんだろ?でも殺されたって。なんかおかしくねーか?」
「ま、言われてみれば。」
泉井が言うと数人の若手隊員が叫びながら売店に入ってきた。
「殺されたって、さっき」
「俺、見たもん」
「ガチ、ガチ」
「殺された?」
若手隊員の話し声を聞きながら菊池は立ち上がった。
「見に行こうか」
泉井が言うと菊池は軽く頷きながらエレベーターで地上へと向かった。
地上につくとあたりはMPの腕章をつけた多くの隊員が散らばっていた。
「お、おいあれって」
菊池が言うと泉井は少し目を細めた。
「中橋か?」
泉井が呟くと菊池はその場から急いで走り出した。
「ちょ、待てって。おい」
泉井は何度も叫びながら菊池の後を追いかけた。
「中橋じゃねーかよ」
菊池が呟くと1人の警務隊員が近づいてきた。
「知り合いですか?」
「同期っす。こいつとは。」
「同期、」
そう言うと隊員は菊池の戦闘服の襟元に付いている階級章に目をやった。
「中級指揮官課程のですか?」
「いや、新隊員の時の、」
「なるほど」
「中橋、殺されたんすか?大丈夫なんすか?」
「要警護対象であり、警護人員輸送中に、」
「要警護対象?」
菊池が言うと横にいた泉井が静かに答えた。
「EODの、やつだよ」
「あー」
「それで、あちらの車両で任務中でして、フロントの部分から後部に向けって感じですね」
そう言いながら警務隊員はブルシートに覆われていた車両を指さした。
そこには、フロントガラスが粉々になっている車があった。
「犯人は?探してるんすか?捜査はこれからどのように?」
「捜査はまだ何も指示がおりてませんが、我々は関与できません」
「関与できない?どういうことですか?」
「ご存知かもしれませんが、以前にも同様の事案が複数発生しております。その中で要警護対象者の殺人事件に関しましては警務上層部の人間が選抜したチームがあるらしくそのチームが捜査を担当されるそうです。我々、現場には何も指示が降りて無いのが現状なんです」
「は、はぁー」
菊池が言うと泉井が口を開けた。
「我々は、陸上中央司令総隊です。陸路捜査の指揮権を有してます。そのチームについて詳しくお聞きしたいのですが、警務隊責任者の方とお会いできますか?」
泉井が言うと隊員は軽く否定した。
「それが我々の知る責任者では無いようでして、」
「何だよ。それ」
泉井が言うと1台の車が赤色灯を鳴らしながらやってきた。
「あれ、なんだ?」
泉井が呟くと車から登梨と藤浦が降りてきた。
「あいつらか、責任者ってのは」
泉井が言うと菊池は登梨らに目をやった。
「あいつら、確か航空科の人間じゃ無かったか?」
菊池が呟くと同時に泉井は男たちのもとに向かって歩き出した。

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