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ULTIMATE〜SEALs 精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs 精鋭無比 第5話

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主要登場人物一覧
佐倉綾斗(26)…6代目主人公 日本法衛庁第2管区機動警戒班第1隊所属兼専従班(警視庁から出向中)巡査部長
呉航汰(30)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第1隊所属兼専従班(大阪府警察から出向中)巡査部長
都築崇人(26)…日本法衛庁関東地方総監本部長所属兼専従班長(警衛庁から出向中)将補
亜川達也(30)…日本法衛庁外務部所属兼専従班副班長(警察庁から出向中)警部
倉橋八穂季(38)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊所属兼専従班(神奈川県警察から出向中) 巡査部長
中野凱翔(27)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊所属兼専従班(警衛庁から出向中)3等隊士
相藤仁哉(22)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊所属兼専従班(警衛庁から出向中)準等隊士
藤原紀之(22)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊所属兼専従班(兵庫県警察から出向中) 巡査
藤ヶ谷慶斗(36)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第1隊長 (警衛庁から出向中)隊士長
磯城野大弥(36)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊長(警衛庁から出向中)隊士長
成嶋智輝(43)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第3隊所属 兼専従班(警衛庁から出向中)隊士長
中将一郎(57)…日本法衛庁長官(警衛庁から出向中) 幕僚長
梶唯我(57)…日本法衛庁副長官 (警衛庁から出向中) 幕僚官
伏見儀武(55)…日本法衛庁第2管区機動警戒班基地司令 (警衛庁から出向中) 隊将
緋鷺徹哉(46)…日本法衛庁外務部理事官(警察庁から出向中)  警視正

階級(警衛隊)
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
階級 (警察)
巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監
…………………………………………………………………
「派遣手当ってこれだけ?」
明日、JACKの司令本部があるとされる天湾への極秘潜入派遣命令がおりた専従班員らは手渡しで来た金額に目をやりながら不満を口にしていた。
「ちょ少なすぎんか。やっぱ俺はおりんぞ」
食堂で封筒を手にしながら相藤が怒鳴ると横にいた藤原がすぐに相藤の頭を叩いた。
「お前もう黙ってろよ。何回目つけられたら気が済むんだよ」
「あ?んだよ、うるせーな。たったの30万だぜ?少なすぎんだろ。」
「極秘だから大金用意できなかったとかだろ。」
「なんでそもそも極秘なんだよ」
そう呟くと相藤はそのまま自動販売機に向かった。
「なんか賑やかだな。」
呉が相藤に目をやりながら呟いた。
「んな。てか俺別に少ねーとか思わんけどな。」
佐倉が呟くと中野が笑みを見せた。
「いやいや、さすがに少ないって。これは。もうちょいいるだろ。つか極秘って大丈夫なのか?なんか憲法と触れてねーか?そこら辺あんましよくわかんねーけど」
中野が言うと倉橋はスマホをいじった。
「多分触れてねーって事はねーな」
倉橋が呟いた。
「は?やべーじゃん。それ」
呉が声を上げた時、食堂に都築が入ってきた。
「1時間後より訓練を始める。明日から極秘潜入の派遣任務がある。極秘のため、持って行ける装備品は必要最低限のみに限る。また食料は現地到達が基本となる。それを頭に入れ明日の準備を各自で行ってくれ。1時間後に行う訓練だが、簡単な体力錬成を行ってもらう。そのつもりでいといてくれ以上だ」
そう言うと都築はそのまま食堂を後にした。
「あいつ顔つき変わったなー。司令官の顔つきになったよなー」
佐倉が呟いた。
数分後
食堂で騒いでいる佐倉達のもとに成嶋が入ってきた。
「おい何してんだ。さっさと準備しろ」
「え?訓練まだっすよ?」
呉が言うと成嶋は呉の頭を叩いた。
「馬鹿か。体力錬成って聞いてなかったか?」
「聞いてましたけどそれがなにか?」
「第1機動装備で集合ってのは聞いてたか?」
「え、いやなにも」
「とにかく早く装備つけろ」
成嶋に言われ佐倉達は食堂から急いで出ていった。
「おい今何言ったかわかったか?」
成嶋の言葉を聞いた相藤は横にいた藤原に聞いた。
「お前訓練生の時何学んだんだよ。」
「あ~教練の時にやるやつ?」
「しかねーだろ」
「なるほど。わかった。わかった」
そう言うと相藤はそのまま食堂から出ていった。
その頃、亜川は基地の多目的室でコーヒーを口に入れた。
「やはりそうだとしたら私情が出るのでは?」
亜川から話を聞いた専従班司令担当の1人の警衛官が聞いた。
「あいつ(都築)ならそこはしっかりとわきまえると思うが。警察をやめて幹部候補生として警衛隊に入りここまで来たやつだ。それなりの覚悟と継続力はあると思う。私情挟むような奴には思えんが。」
そう言うと亜川は手にしていたコップを机の上に置いた。
「もし万が一のことがあれば都築に迅速に離隊命令を出したい。そのためにも警衛隊との緊急連絡手段の確保を頼みたい」
「わかりました。」
「頼めるか?」
「警衛隊から派遣中の身なんで、できるはできますよ」
「そうか。階級はなんだっけ?」
「衛幹です」
「じゃあやれるか。頼んだぞ」
そう言うと亜川はそのまま多目的室を後にした。
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