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ULTIMATE〜SEALs 精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs 精鋭無比 第7話

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主要登場人物一覧
佐倉綾斗(26)…6代目主人公 日本法衛庁第2管区機動警戒班第1隊所属兼専従班(警視庁から出向中)巡査部長
呉航汰(30)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第1隊所属兼専従班(大阪府警察から出向中)巡査部長
都築崇人(26)…日本法衛庁関東地方総監本部長所属兼専従班長(警衛庁から出向中)将補
亜川達也(30)…日本法衛庁外務部所属兼専従班副班長(警察庁から出向中)警部
倉橋八穂季(38)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊所属兼専従班(神奈川県警察から出向中) 巡査部長
中野凱翔(27)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊所属兼専従班(警衛庁から出向中)3等隊士
相藤仁哉(22)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊所属兼専従班(警衛庁から出向中)準等隊士
藤原紀之(22)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊所属兼専従班(兵庫県警察から出向中) 巡査
藤ヶ谷慶斗(36)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第1隊長 (警衛庁から出向中)隊士長
磯城野大弥(36)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊長(警衛庁から出向中)隊士長
成嶋智輝(43)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第3隊所属 兼専従班(警衛庁から出向中)隊士長
中将一郎(57)…日本法衛庁長官(警衛庁から出向中) 幕僚長
梶唯我(57)…日本法衛庁副長官 (警衛庁から出向中) 幕僚官
伏見儀武(55)…日本法衛庁第2管区機動警戒班基地司令 (警衛庁から出向中) 隊将
緋鷺徹哉(46)…日本法衛庁外務部理事官(警察庁から出向中)  警視正

階級(警衛隊)
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
階級 (警察)
巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監
…………………………………………………………………
19時30分
極秘派遣の時間が近づいてくる中、食堂でご飯を食べていた佐倉のもとに呉がやってきた。
「ここにいたんかー」
「あ?なんかあったか?」
「いやー。緊張ピークに達しててさー。他のやつに絡もうとしても、誰も寮にいねーんだよ。んでずっとお前さがしてたってわけ。まじであいつらどこ行ったんだよ。」
「あーそう。」
「お前も緊張してんのか?」
「なわけ笑。期間決まってんだろ?確か1ヶ月だっけ?1ヶ月、海外でキャンプする。そう考えたら緊張しねーぜ?」
「なんかすんげープラス思考だなー」
「普通だろ。なんせ極秘だろ?下手な作戦行動も出来んだろ。下手に動いて大沙汰にしすぎたらバレるしな。バレようもんなら、多分法衛庁、警衛隊、警察。幹部結構飛ばされんだろ?それはさすがに避けたいだろうし」
「まー普通はな………」
呉の言葉に佐倉は持っていたお椀を机の上に置いた。
「普通?何が言いたい?」
「噂なんだけどさ。この天湾への極秘上陸作戦。発案したの緋鷺だって噂があるらしくて」
「それがどうしたんだよ」
「いや、察しろって。緋鷺だぜ?絶対なんか企んでんだろ。」
呉が言うと佐倉は再びお椀を持った。
「へぇー。ま、目の前に用意されてる任務をただ全うするだけだろ。俺らのやることは。何も考えんな。ロボットのようにただ上の言うの通り動くだけだ。」
そう言うと佐倉はそのまま水を一気飲みした。
「とにかく俺は目の前の任務を全うするだけだと思ってる。訓練生時代俺らは組織と対立した。その結果、負けた。俺らは組織に勝てねーんだよ。所詮」
そう言うと佐倉はそのままその場から立ち去って行った。
その頃
相藤は、基地近くの商店街を1人で歩いていた。
酔っ払いながら騒ぐサラリーマン。 客引きに必死な者、警察官と揉み合いになっている若者。
様々な人達がここには揃っている。
この中に染まっている間は一時の幸せになれる。
でも、この中から抜け出せば現実が待ち構えている。
現実という壁にどう立ち向かうのか。
そんなこと1人考えながら相藤はひたすら前に向かって歩き続けていた。
その時、スマホに着信があるのに気づき相藤はすぐにスマホを片耳に近づけた。
「なんだ?」
「藤原だ。お前どこにいんだよ」
「あ?言ったろ。1人でブラブラするって」
「今どこに?」
「基地近くの飲み屋街って言うのかこれは?まーそこにいる」
「お前、服装ってどんなの着てる?」
「んだよ。いきなり。隊の待機服だけど」
「基地に戻ってくるな。そのままどっか遠くにとにかく遠くにいけ」
「は?んだよいきなり。お前変だぞ」
そう言うと相藤はそのまま電話を切った。
「とにかく基地に戻るか」
そう呟くと相藤はそのまま進路を変え基地に向かっ出歩き出した。
その時、相藤の目の前に警務隊と腕章をつけた男たちが数人やってきた。
「相藤 準等隊士だな」
「あ?何の用だ」
「警務隊だ。警衛庁までご同行願う」
そう言うと男たちは相藤の両脇につきそのまま商店街の外に停めてあった黒のセダンに乗せた。
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