ULTIMATE〜season29(2141)THE CROSS

〓Mr.鷹党〓

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ULTIMATE〜THE CROSS

ULTIMATE〜THE CROSSプロローグ

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殺し屋 
それは、金銭目的での殺人を行う殺害代行業者。
技術が発達し国防レベルが上がったこの時代に殺し屋など程遠い存在だと誰もが思っていた。
…………………………………………………………………
俺の名前は峡睦也。
ここ礁耶島で生まれ育った。
人口1万人に満たない離島だ。
幼い頃から野球一筋、将来の夢はプロ野球選手になる。小学校の卒業作文にはそう書いた記憶がある。
中学は島にある公立中学校に通った。
全校生徒数は200人。
小規模の学校ではあったが何不自由なく、学校生活を過ごせたと思う。
そして高校は島にある公立高校ではなく、幼い頃からしていた野球に打ち込みたく本土にある甲子園常連校で春夏109回甲子園出場を果たし5年連続選抜優勝という快挙も成し遂げた比嘉学院に進むことにした。
ここでは野球部員は全寮制で朝から夜まで毎日野球漬けだった。
家は貧乏だったが学費、野球での費用は全て親が出してくれた。
感謝しかなかった。絶対にプロ野球選手になって恩返しする。このことだけを胸に刻み練習に打ち込んだ。
そんなある日、高二の夏。
久しぶりに島にある実家に帰ろうと俺は船に乗り3時間かけ礁耶島に向かった。
島に着くと、懐かしい匂いが鼻に入ってきた。
やっぱり俺の居場所はここだ。
んな事を思いながら俺はそのまま実家へと足を進めた。
歩いていくと、何やら人影が少ないことに気がついた。
何か不自然だ。
んな事を思いながらも俺はそのまま歩き続けた。
しばらく歩いていくと懐かしい実家が見えてきた。
だが実家の前には数台のパトカーが止まっていた。
「なんで、」
そう呟きながら俺はそのまま実家へと走った。
実家前に着くと、1人の警察官に声をかけられた。
「ここの住人?」
「え?あーはい。そうすけど」
「警視庁礁耶島警察署の者です。えーっと峡さんで間違いないですか?」
「峡 睦也です。なんかあったんですか?ここ俺の家ですけど?」
俺が聞くとちょうど家の中からスーツを着た数人の男が出てきた。
「息子さん?」
「え?」
「ちょっと話聞かせてもらえるかな?署まで来てよ」
そう言われ俺はそのままパトカーの中へと誘導された。
警察署に連れていかれると俺はそのまま刑事課の部屋へと連れていかれた。
そしてそこで衝撃の事実を耳にすることになった。
「今朝、君の家で殺人事件が起きた。お母さんとお父さんが遺体の状態で見つかった。」
唐突にそう刑事に言われ俺は頭が真っ白になった。
「どういうことですか?殺された?」
「今、必死に犯人を探してる。我々を信じて待っといて欲しい」
「いやいや、ちょっと待てよ。殺されたって…………そんなの急に言われても」
「ま、そうなるのが正解だよな。いきなり殺されたって言われて、動揺しねー方がおかしいよ」
刑事に言われ俺はその場で文字通り頭を抱えた。
そこからの記憶は無かった。
事件が起きて以来、俺は高校に行く気力をなくし自主退学。その後は本土で土木作業についた。
3年後
いつものように土木作業についていると突然、先輩に名前を呼ばれた。
「なんすか?」
「お前に客だ。さっさと話して戻ってこいよ。ただでさえ人手足りねーんだから」
「わかりました」
俺はそのまま客がいると告げられた事務所の応接室に向かった。
応接室に入ると1人の男が待っていた。
「君が峡くん?」
「そうすけど、あなたは?」
「警衛隊の紀周と言う。まーそこに座ってくれよ」
そう言われ俺はソファーに腰かけた。
「実はな、警視庁礁耶島警察署の人から話を聞いてここに来た。」
「それで?」
「そこの署の刑事さんに磯野という定年間際の刑事さんがいてな、その人に頼まれて俺は今日ここに来た。たしか君の親はゾフィーに殺られたんだよな?」
「ゾフィー?なんすかそれ」
「そうか。なんも知らないのか」
そうつぶやくと紀周は軽く俯いた後、1枚の資料を出した。
「要件を簡潔に言ってやる。時間ないんだろ?」
「はぁー」
「お前を警衛隊に誘いに来た。」
「警衛隊?」
「実はな今、礁耶島に警察と警衛隊と海上保安庁と法衛庁との合同基地があってな。警衛に入ったらそこにお前を推薦してやろうと思ってな」
「ちょっと待て、何言ってるかまじでわかんねーんすけど?なんで俺が警衛隊に?」
「なんなら推薦入隊させてやる。無試験で来年から警衛官だ。」
「いやいやだから、どういう意味だって聞いてんだよ。こっちは。こたえろよ。」
「詳しいことは言えん。ま、考えといてくれよ。名刺置いてっから後バンフレットも。断然今よりもこっちの方が給料いいぞ?笑衣食住無料だしな。ま、また連絡してくれよ」
そう言うと紀周はそのまま事務所を後にした。
事務所を出ると同時に1本の電話がかかってきた。
「はい。紀周です」
「俺だ。どうだった?」
「食いつきは微妙ですね。」
「そうか。給料面は話したか?」
「給料に関する資料を多めに渡しておきました」
「そうか。とにかくあいつが入隊すれば1歩前進できると思う。頼んだぞ?」
「わかりました」
電話を切ると紀周は軽くため息を吐くとそのまま歩き出した。
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