130 / 136
おまけ
裏フェーズ3-11
しおりを挟む
風邪を引いて熱を出した彩を自宅まで送った。彩をベッドに寝かせたあと、部屋の外の廊下で彼女のお母さんと話す。
「お忙しいのに申し訳ありません」
「いえ」
「発熱だなんて、彩の病気との関連はないですか?」
「喉も腫れてますから風邪でしょう」
お母さんがほっとした表情を浮かべた。とはいえ、高熱が出れば体に負担がかかる。これからの季節は特に気をつけさせなければならない。
「軽く食べさせて薬を飲ませたいのですが」
「すぐにお粥の用意しますね」
「それから、彩の着替えをお願いできますか」
帰ってきてベッドに寝かせただけの彩はまだ外着のままだ。他の家事もあるであろうお母さんにあれこれ頼むのは気が引けるが、俺が着替えさせるわけにはいかない。申し訳なく思っていると、なぜか彼女はにたりと笑った。
「先生にやっていただいても」
おい、勘弁してくれ。俺は苦笑いを浮かべた。
「まだそういうのではないので……お願いします」
服の上から胸は揉んだけど。
「え? そうなの?」
お母さんがきょとんとした。婚約し、指輪も贈り、彩の夏休み中には家に泊めたこともあった。当然していると思ってるんだろう。実はしてないんですよ。
「お忙しいのに申し訳ありません」
「いえ」
「発熱だなんて、彩の病気との関連はないですか?」
「喉も腫れてますから風邪でしょう」
お母さんがほっとした表情を浮かべた。とはいえ、高熱が出れば体に負担がかかる。これからの季節は特に気をつけさせなければならない。
「軽く食べさせて薬を飲ませたいのですが」
「すぐにお粥の用意しますね」
「それから、彩の着替えをお願いできますか」
帰ってきてベッドに寝かせただけの彩はまだ外着のままだ。他の家事もあるであろうお母さんにあれこれ頼むのは気が引けるが、俺が着替えさせるわけにはいかない。申し訳なく思っていると、なぜか彼女はにたりと笑った。
「先生にやっていただいても」
おい、勘弁してくれ。俺は苦笑いを浮かべた。
「まだそういうのではないので……お願いします」
服の上から胸は揉んだけど。
「え? そうなの?」
お母さんがきょとんとした。婚約し、指輪も贈り、彩の夏休み中には家に泊めたこともあった。当然していると思ってるんだろう。実はしてないんですよ。
4
あなたにおすすめの小説
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
体育館倉庫での秘密の恋
狭山雪菜
恋愛
真城香苗は、23歳の新入の国語教諭。
赴任した高校で、生活指導もやっている体育教師の坂下夏樹先生と、恋仲になって…
こちらの作品は「小説家になろう」にも掲載されてます。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる