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出会い

本能には抗えない

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優さんと出会って、数日がたった。
いつも通りバイトに行く。この日は木曜日。
木曜日は大概Aさんとシフトが被る日なのだがそこにはAと優さんが居た。

Aが「優元々レジ経験あるから今日で研修最後なの!そんでこれから木曜日は優が入ると思う!」

我ながらBという存在がありながら本当にクズだと思うが心の中でガッツポーズをした。

「さつきさんよろしくお願いします!」
と、私よ心を撃ち抜いた笑顔で近寄ってきた。

あーかわいいめっちゃかわいい。なにこれ。

語彙力がないがこれが私の素直な感想である。

その日のバイトを終えたあと、私はバイトの上がりが優さんとおなじだったので、優さんをバイトのLINEグループに招待するために連絡先を交換した。

ここから私たちの交流は始まる。
もちろん最初は業務的な連絡だったが、優さんとの連絡は途切れなかった。それが少し嬉しかったのは秘密だ。
優さんとはたわいのない話を沢山した。
こんなものが好き、とかごくごく普通の話。
そして毎週木曜日のレジは優さんと一緒。夜は客足も少ないので暇になると大体とおしゃべりだった。

ゆうさんはにこにこ笑顔で話しかけてきて嬉しそうに近寄ってくるので話していてとても楽しかった。
だって、一目惚れした相手だから。
でもこの気持ちは伝えることは無いだろうと思っていた。
そもそも私は恋愛に対して奥手なので自分から好意を告げることは今まで無かった。
それに、Bが居る。
好きにはもう戻れそうにない気がするけど。
まだ事実上付き合っている。

ここまで来るとBと早く別れてしまえと思う人もいると思うがこれには理由があった。
まあ2ヶ月ほど付き合って結婚の話まで出すくらいだから察している人は察していると思うが。
これは次の話で詳しく話していこうと思う。
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