無属性魔術師、最強パーティの一員でしたが去りました。

ぽてさら

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『終わりから始まる物語』

プロローグ~『挑戦権を手にした者たち』

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 八人で構成された冒険者のパーティはある一つの存在へ挑んでいた。人の身に余る願いを乞おうとも、大きな絶望がその身に降りかかろうとも、小さな希望をいだいたとしても。
 あらゆる生命が背負う、『運命』を変える事の出来る存在に―――。


 この場所は現実の世界でもダンジョンでもない。目の前の対峙する存在によって用意された、特別な空間だ。
 この空間を例えるならば『空中神殿』。その地は戦闘を繰り広げるには十分な広さだ。円の地形を囲むように何本もの巨大な支柱が聳え立っており、その奥には玉座が存在する。なので見方によっては『神殿』、若しくは『闘技場』として捉える事が出来ると共に、そんな場所が浮いているのだ。いずれも、選ばれた者しか立ち入れない神聖な雰囲気が漂う場所である事は変わらない。


 この挑戦たたかいが始まってからどれほどの時が過ぎたのだろうか。始まってから景色や地形は少しも変わっておらず、ここに来てから長く過ぎたであろう時間を忘れるほど。そしてこの物語は、終盤を迎えていた―――。








◇◆◇



「ぅらららららららぁぁぁぁ!!」
「無駄です。この護りは不壊金剛ふえこんごうの境地にあり。あらゆる攻撃は女神たる・・・・私には一切届きません」
「かっちかちだねぇ………! 神サマってーのは頭も口調も防御も堅ぃっ!! でもでもぉ、これならどぅ? ―――強く煌めき燃ぇ上がれ! 『業火拳爛ごうかけんらん』!! ハァァァァァァァ!!」



 ボブカットにした赤髪の小柄な少女は女神という存在に向けて、熾烈な拳打を目にも見えぬ速さで打ち込む。その両手に纏うは彼女専用にチューニングされたお手製の特殊な魔具マギ・ツール。白銀に輝く外殻アームえがかれた、彼女独自にデザインされた幾何学模様に発光する赤いラインは連続の撃ち込みに合わせて何重にも尾を引く。
 しかし硬質な何かに阻まれて無傷。少女は先程の行動が無意味だと察知した瞬間、相手との距離を取ると魔術発動の為の言葉ワードを言い放つ。すると外殻アームに組み込まれた不可視の幾つもの小さな魔術陣が出現、反応すると、外殻アーム全体を覆うように紅くほのおを纏う。爛々と燃え盛るその輝きは一点の曇りも無く惹き込まれるようで。

 その勢いに髪がふわりと舞い上がると赤髪の少女は自らの拳を構えながら相手を見据える。力―――魔力をその拳に込めると連続して拳を打ち込む。そのモーションに伴い、拳の形へと形成された巨大な紅い焔が出現し女神を襲う。



 しかし女神を護るように立ち塞がる不可視の壁が再度その猛攻を遮る。魔術が発動した兆候は無く、女神自身が持つ能力だという事が分かる。



「一人で先走るなリフィ! 相手はこの世界を創造した人ならざる存在だ。みんなで連携していかないとあっという間に負けるぞ!」
「でもでもぉリーちゃんの行動にも一理あるわぁ。戦い始めてから攻撃の手は休めていないにも拘らず相手には掠り傷一つ付いてない。私の刀でも傷一つ付かないなんて初めての経験だしぃ………均衡は辛うじて保ってはいるけれど、いつ瓦解するかぁ…………っ!」
「だからこそ単独行動は避けるべきなんだ! 私たちは『個』の力が突出しているとはいえたった一人の人間。そんなものがたかが知れているのは、十分に身を持って理解しただろう!?」
「………………っ」



 リフィと呼ばれた少女に注意を投げかけるのは鮮やかな緑―――深碧しんぺき色の髪をした女性。切羽詰まった状況だがその言葉には惹き込まれる様な力がある。
 次の瞬間には女神の力によって地面から濃密な魔力の奔流が噴き出した。肉体が少しでも触れればその部分が消失しそうな威力を持つ魔力柱を各メンバーはなんとか避けながら隙が出来るのを待つ。




 例え、それがわざと女神が彼女らに与えた猶予だとしても。




 僅かな魔力の残滓を手掛かりに、何本もの魔力柱が出現する兆候を見定めながら避けていく。そんな中、黒いローブのフードを目深に被った少年が億劫そうに言葉を洩らす。そのローブの下には紫のラインが入った黒いコートが垣間見えていた。



「チッ…………本当に面倒だなぁ。十八番おはこの幻術を掛けようにも相手は女神、万物を超越した創造主的な存在だから全くの無意味だし………」
「ふむ、つまりは"役立たず"という事か」
「そこまでじゃないしぃ! 女神に幻術が効かないって判ってからはみんなに掛けるようにしているよぉ……っていうかレオ兄だってそんなに役に立ってなくなぁい? さっきから何本も『裁きの矢ジャッジ・アロー』を飛ばしているのにまあったく女神に効いてないしぃ………」
「ふっ、勘違いをしているようだなアヤト。何も俺は無意味に魔術を放っている訳ではない。………そうだな、良い事を教えてやろう。この戦いが始まってからおよ数万を超える矢・・・・・・・を放っているが、幾つか気が付いたことがある」
「あーそれは僕だけに言う事じゃあないよねぇ………! ちょっと待ってぇ、みんなに繋ぐから」



 アヤトと会話しているレオ兄、と呼ばれた二十代後半とみられる男性。オールバックの金髪で長身、白を基調とした金のラインで装飾されているコートを着ており、目が鋭いのが印象的な魔術師だ。

 アヤトは『気が付いた事がある』という言葉を耳にすると、すぐさまメンバー全員にその情報を伝達する為に己が扱う闇属性魔術を発動させる。漆黒に染まった小さな玉がアヤトの両手のひらに出現すると散り散りになっているメンバーへと向かって一つずつ身体に吸い込まれていった。



『はい聞こえるぅ? 僕の『同調掌握シンクロナイズ・シンフォニー』をレオ兄を基点に発動したよぉ。魔力も無駄には出来ないから長時間このままは難しいけど、これでわざわざ口に出さなくても心の中で会話することが可能だよぉ』
『それでいいっ、すまないなアヤト。予断の許されない状況だがこれで情報を共有出来る! さてレオナルド、気付いた点を教えてくれ』
『ふむ、了解した』



 レオナルドが鷹揚な口調で返答すると語り出す。



みながとっくに分かっている事だろうが、まず第一に女神には一切の魔術、そして物理攻撃は効かない。原因はヤツが発生させている無色透明な障壁。リフィが馬鹿の一つ覚えのように何回も殴っても、いくらユリアが熟練の剣技で斬り付けたとしても、リーダーの魔術まじゅつ物語・・を紡いだとしても、全く傷一つ付かない無敵の楯だ』
『ぁれ、もしかしなくてもウチだけ貶されてるん?』
『天才と馬鹿は紙一重という事だ。……話を戻そう。さて、女神に届く為にはその盾を攻略しなければいけない訳だが、既にその方法は見出した』
『その方法とは?』



 魔術にて会話している間にも地面から濃密な魔力柱が上へと伸びていく。レオナルドは自分が立つ足場に僅かな魔力が溜まっていく事を察知すると後方へとバックステップで跳び下がる。次の瞬間、先程までレオナルドがいた場所には一際ひときわ巨大な魔力の柱が噴き出した。

 その際に目にしたのは、宙へと浮かぶ―――祈るように瞳を閉じた女神の姿。



『―――を、己の力を示すんだ』
『罪を………!? 確かに私たちには特殊な力がある。だがその力は体力の消耗が激しい。女神と渡り合うには……!』
『だからこそ、だ。力を温存したまま戦闘を続行しても待ち構えているのは………非常に認めたくないものだが、敗北する未来のみ。ならば俺たちの力を結集させてあの障壁を突破、そしてあの女神に強力な力をぶつけるのが最適解と見た』
『………それが、成功する保証は?』


 リーダーである女性がレオナルドに静かに問いかける。全幅の信頼のおける仲間であろうと、その推察を簡単に鵜呑みにするのは難しい。
 だが―――、



『俺を信じろ。それが、ヤツを観察した結果導き出した結論だ』



 レオナルドの力強い言葉が重圧・不安・責任を背負うリーダーの背中を後押しする。そしてそれは他のメンバーにも伝染し、



『ウチはオッケーだし。どっちみちこのままじゃジリ貧だしねー』
『ワタシもよぉ、己の圧倒的な力を以ってして壁を断つ。此れこそが真の剣士の本髄だものねぇ』
『全力出すのは面倒だけどぉ、このままじゃ『闇月の幻術使い』の名折れだからねぇ。ちょーっと本気、出そうかぁ』
『ヌゥゥゥン!! 話は聞いていたァ! 先程から力を溜めていた甲斐があったわい。道を造る準備はとうに出来ておる!』
『みんな………はぁ、レオナルドすまない。どうやら自分でも気が付かないうちに怖気付いていたらしい』
『気にするな。お前はただ、リーダーらしく前を向いていれば良いんだ。俺たちが、支えてやる』



 未だ出現し続ける魔力柱を躱しつつリーダーである女性はレオナルドに一瞬だけ目を配らせる。お互いに視線を交わすと同時に、魔力を昂め始めた。
 緑、赤、青、黄土、金、黒―――各メンバーが持つ魔術属性の色が魔力へと反映され、各々の身体から吹き荒れる。それに付与するのは、戦いが始まってから体力を温存する為に抑えていた己の『シン』の力。吹き荒れる色彩まりょくに禍々しさが目立つ紅黒あかぐろい魔力とも異なる力が猛々しく包み込んだ。


 そこにいる全員が『シン』の能力を十全に引き出せるある特殊な武器を構えるのをリーダーが確認するとある青年・・・・に呼びかける。



『エーヤ、話は聞いていたな?』
『………………あぁ』
『………っ、お前が今失意の底にいるのは十分に分かっている! あの娘を守る事が出来なかったのはお前だけの責任じゃない、私たちも同罪・・だ………! もちろん、それだけではないだろうが……っく、時間が無い、手短に説明するぞ。活路は私たちで見出す! お前はありったけの一撃を女神に叩き込めろ!!』
『…………了解』
『………もうそろそろ魔術の効果が切れるよぉ。他に何か伝えたいことはぁ?』
『―――私たちは一人じゃない。全員が揃ってこそ"最強"だ! 行くぞ!!』
 

 それぞれが異口同音に返事を行なう。魔力柱による無差別攻撃が止んだ瞬間を狙い、女神を囲むように四方八方に移動したメンバーは武器を構える。

 未だ目を閉じて祈るような姿をとっている女神は動く気配がない。それどころか警戒するなどの仕草も一切せずに、ただ静かに佇むだけ。次の行動をとらせまいとその姿を確認すると蓄積していた魔力、『罪』の力を武器に載せて全力で解放した。



『オオオオオオオオオォォォ!!!!』



 
 各メンバーが全力を込めた至極の一撃。各属性に伴う色は鮮やかで、尚且つ禍々しさを秘めたその力は女神を侵食せんと怒涛の勢いで攻め立てる。

 されどその中心に佇み、先程と変化のない様子の女神は透明の障壁を出現させて攻撃をさえぎった。女神と障壁の間は一定の距離が離れておりその衝撃・余波は障壁によって女神に届くことはない。



 ギャリギャリギャリギャリギャリィ!!!!!



 彼らが放つ攻撃が、超硬質な障壁に直撃し、軋むような音が空間に響き渡る。しかしこれまでの攻撃と異なるのは『シン』の力が加わっている事。魔術や物理的な打撃だけでは傷一つ付けられなかった障壁だが、その違いは明確。
 今の彼らが放てる最高威力の一撃。一つ一つの暴威が合わさる事によって、通常では引き出す事が有り得ない程の次元へと昇華する。―――そしてそれは、如実に結果として反映されていた。


 青年は先程までは心ここにあらずといった状態であったが、女神の鉄壁の護りを打ち破りつつあるその光景を目に入れるとその瞳に強い意志を灯していく。


『―――エーヤ、あれを見て。分かる? みんなの気持ちがエーヤへと繋がったんだよ』
「今まで一切の攻撃を受け付けなかった障壁に、亀裂が………!」
『多分、これが最後のラストチャンスなんだよ。あの透明な壁が砕け散る瞬間………ううん、なんなら僅かな隙間が出来たらでも良い。私たちの最高火力を打ち込むんだよ』



 他のメンバーが放った輝かしい色彩が障壁を突き破らんと、未だ勢いはとどまらず。そんな光景を目にしながら青年と、その身体の中にいる相棒である精霊は言葉を続ける。
 

『そうすれば、願いは叶う・・・・・
「―――あぁ、そうだ。そうだったな………! 落ち込んでいる場合じゃ、なかった………。俺は、失ったものを取り戻す為に、ここにいる………!」



 自らの得物を構えながらその先端を女神に向ける。望む未来を、手に入れる為に―――!
 


『エーヤ、みんなが攻撃している間に早くこっちも準備するんだよ!!』
「わかってる………!」



 青年は自らの白銀の魔力を練り込み身体へと循環、そして手に持つ警棒のような・・・・・・武器にもその流れを作っていく。そうする事で身体強化、武器の耐久度や威力が上がる。しかも今回繰り出すのはエーヤが持ち得る最大火力の攻撃だ。そのようにしなければ女神には勝てる見込みがないので、通常の戦闘よりも遥かに耐久度や威力共にアップしている。

 その他必要な工程をし終えると一層の輝きを放ち―――そのかたちは一振りのへと変化する。触れるのも憚る様な形容しがたい美しさ、白銀の輝きは保ったまま。変化した得物を振るう|相手を見つめる青年の眼光はそれ以上に鋭く。




 ―――準備は出来た。




 覚悟を決めた瞬間、ガラスが割れたような硬質な音が響き渡る。それは仲間が全力で攻撃を放った事によって齎された、希望の福音。
 仲間たちはその光景を見届けると全員が力が抜けたように落ちて行く。薄れゆく意識の中で唯一リーダーだけは全力で声を振り絞った。



「行けぇ!! エーヤァァァ!!!」
「行くぞ………っ!」
『これで決めるんだよ………!』



 両足に目一杯の力を込めながら女神へ向けて跳躍する。女神と青年の距離は簡単には縮める事が出来ないほど離れてはいたが、身体強化が施されている影響でその勢いは衰える事はなく。

 青年の手に握られた刀が、みんなの思いが込められた白銀の刃が。真っ白な粒子を放出させながらその体を貫こうとする直前に―――、


















 女神の瞳が開かれた。

















『人の子よ――――――やり直しリスタート、です」











 その言葉が体に染み渡るまで、いったいどれほどの時間が経過したのだろう。

 その声に込められた感情は、いったいどのようなものだったのだろう。

 その祈るように編み込まれた両手は、いったいどんな意味が含まれているのだろう。




 ―――その両目を開けた瞳は、いったい何故そんなにも哀しそうなのだろう。





 次の瞬間、青年の視界は眩い光に包まれた。









 これは、終わりから始まる物語。
 大切な物を失ってしまった青年が自ら歩んだ過去の軌跡を収束し、新たに紡いでいく物語。


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