無属性魔術師、最強パーティの一員でしたが去りました。

ぽてさら

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『終わりから始まる物語』

第25話『別舞台の煌めき』

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 一方その頃、マストの契約精霊であるレインが発生させた謎の渦によって吸い込まれたエリーとリルは木々に囲まれた森林の中にいた。


「い、一体此処はどこなの…………? それに二人は………………!」
「落ち着くんだよ、一旦軽く深呼吸しよっか……………うん、状況に従って大分適応できるようになって来たね」


 いきなり渦に吸い込まれて気が動転しているかと思いきや、ハッとした様子で状況確認を行い、エーヤとリルの安否を気にしていた。
 ダンジョンで出会った頃と比べると短い期間ではあるが着々と成長しているとリルは思う。それでも僅かに目が泳いでいるのは否めないので深呼吸するように促した。


 日差しがさすには余りにも青々しく茂っている木々に所々閉ざされているせいで、空を仰ぎ見る事は今のところ出来ない。


「でもリルちゃん、この場所って一体何処なのかしらね。森の中ということは、エリディアル王国からは随分遠く離れたということだと思うのだけれど」
「うん、さっきエーヤの魔力を辿ってみたらある程度の距離は離されたみたいなんだよ」


 リルがそういった直後、聞き慣れない女性の声が響き渡る。


『えぇ、あの子の邪魔は絶対にさせない為にね』
「…………………………っ!」


 二人の目の前に姿を現したのは黒の豪奢なドレスで全身を着飾った少女の姿をした精霊、レインだった。
 今までとは異なり空気に溶け込んで居らず、リル同様精霊としてしっかり姿を顕現させていることから鮮明に視認出来る。

 ピリピリと突き刺すような殺気を辺りに撒き散らしながらこちらを見つめている。息を呑むようにエリーは喉元を鳴らすと、隣に立っていた自分よりも小さな精霊リルに声を掛ける。その声音は僅かに震えていた。


「リルちゃん、あの精霊…………レインは十分やる気みたいね。こんな私でも分かるくらいに空気が重い」
「それは少し違うんだよ。エリーはエーヤとの訓練で魔力の扱い方を教わって、感じるだけだった魔力を直
で触れた。彼女の重圧を察知できるくらいに成長したっていうことだよ」


(それにしても、彼女の魔術師としてのセンスは原石そのものなんだよ。エーヤが目をかけるのもわかるかも)
 

 照れるように少しだけ顔を赤らめているエリーを横目で見ながら思う。
 実際にエリーは魔力操作の習熟度が高い。現在は魔術を行使できないのがネックだが、それはそれとして今あるものを着々と、少しずつ身につけていく事が彼女にとって最適解。
 通常では把握するのが困難な魔力放出による重圧プレッシャーの察知が少しでも感じることが出来ている辺り、才能を秘めた少女だということが分かる。

 するとリルは遠く、つまり先ほどまでいた大平原の方角から膨大な量の魔力を察知する。同時に、獣のような雄叫びがこちらまで聞こえて来た。

 そして、大気が揺れる・・・・・・


「…………! エリー、エーヤから聞いた限りあの精霊の能力は"収納"。魔物の凶暴化の件のことも考えると―――」


 じっと前方にいる少女の姿をした精霊を警戒しながら見つめていると、背後から魔物の気配を察知。リルはすぐさま両手に一本ずつの短剣を生成すると振り向き様に斬り付ける。


「「ギャウンッッッッ!!」」
「リルちゃんッ!」


 急に現れた気配に気が付いてその方向へと刃を振るうと、二匹のソニックウルフが血を吹いて地面に伏していた。
 返り血によって頬に付着した僅かな血を小さな細腕で拭いながら、レインがいる方向へと振り向く。


「―――マストが凶暴化させた魔物をあのが"収納"して、数が揃ったら一気に"放出"。そうして虚を突いてエリディアル王国を襲撃するつもりだった。そういう算段だったんじゃない?」
「…………えぇ、目的の骨子は大体合っているわ。でも驚いた。今の攻撃で傷一つぐらいは負わせられると思ったのだけれど、まさか一瞬で返り討ちにされるなんてね」
「不意打ちで背後から狙ってくるなんて良い趣味してるんだよ。まっ、私にはぜんっぜん効かないけど!」


 やれやれといった雰囲気を醸し出しながら口角を僅かに緩めているが、その瞳の奥は笑ってはいなかった。
 まるでこちらの腕を試されたような不満や鬱憤は取りあえず飲み込む。息を吐いて一拍置くと、リルは
今まで抱えていた疑問を口にする。


「でも、どうしてエーヤとエリーを分断するような真似をしたんだよ? まとめて相手した方がやりやすいと思うんだけど」
「簡単よ、"それがマストの意志だったから"。それに尽きるわ。……………貴方の契約者、あの魔術師は強い。扱う魔術の特異性、今回の事で疑念が確信に変わったわ。だからこそ、マストはあの魔術師一人との戦いを望んだ。…………あの子には、あの子なりの苦労があるのよ」
「………………?」


 静かに語られた透明感のある言葉には、僅かに悲壮な想いが込められていた。視線を落としながら紡がれるその言葉には、彼女しか共感出来ないといわんばかりの堪え難い感情。
 リルはその様子を見て思わずぴくりと眉を顰める。マストが喜々として命を弄ぶ事を愉しむ性格に変貌したのは何かしらの理由があったのかと。
 リルが思考していると今まで静観していたエリーが声を上げる。


「確かに、あんな子供に大きな心の歪みがあるなんて幼い頃から相当な苦労があったのでしょうね。いえ、苦労なんてものじゃ言い表せないほどの境遇、つまり環境がマストの周囲には常に取り巻いていたのでしょう。…………でなければ、悲しい瞳・・・・の奥にあんな憎しみを宿さないわ」
「…………えぇ、やはり貴方はあの子の感情をわかってくれるわ………! だからこそ、マストも貴方に引き寄せられたのかしら?」


 エリー・セイヴフィールとマスト・ディンブル。この二人は境遇と中身は違えど、今まで心の奥底に憎悪を秘めて日々を送ってきたには違いない。
 レインはマストの心情に理解を示していることを察して喜色を浮かべるが、次の言葉でその表情を僅かに曇らせて首を傾げる。


「…………でもね、ただ一つだけ明確に言えることがあるわ」
「……………」
「私は、私はマストとは違う! 彼の悲しみ、憎悪の感情は私自身も経験した事があるから理解は出来る。でも!」


 先程まで殺気を迸らせていた相手への魂の叫び。そこに恐怖がないと言ったら嘘になるだろう。実際、全身から噴き出す冷や汗が全く止まらず、何処と無く体が重い。それでも、これだけは言わなくてはならない―――!



「生物を殺める行為にたのしさを、共感を見出してしまったら、私は私じゃなくなる! だから、私は貴方を、マストの凶行を止めてみせる!」



 身体中を震わせながらレインを見据えてそう言い放つ。例え目の前にいる精霊が放出する重圧プレッシャーがこの身を襲おうとも、膝から崩れ落ちる訳にはいかない。エリーは必死に自らの重心を保とうと、睨み付けながらも足の裏に力を入れて踏ん張っていた。

 マストのこれらの行為を否定・・するのではなく、止める・・・とエリーは言った。これはあの少年が積み重ねてきた今までの存在、そして今回魔物を利用してエリディアル王国を襲撃せんと目論んだ行動理由を肯定すると述べているに等しい。だが、事情をすべて把握出来ずとも、エリーはマストがこれまで歩んできた選択を全て受け入れた上での、止めてみせるという力強く頼もしい言葉。


(―――あぁ、これが『盾の守護者』の言葉・・なの………?)


 不覚にもリルは、興奮にも似た感情の高ぶりを感じていた。聞く者全てを奮い立たせる様な、彼女の為ならばどんな危険な場所にでも飛び込む勇気が湧いて。彼女の為ならばいっそこの身を捧げて―――、






 ――――――今わたしは何を考えた・・・・・・・・・・





 表情には出さないが、ふとリルは戸惑う。一瞬、たった一瞬だけだが、どうしてエリーの為ならば死ん・・・・・・・・・・でもいい・・・・などと考えてしまったのだろうか。
 浮き出た懸念を振り払うべく小さくかぶりを振る。リルはエーヤ・クリアノートの契約精霊。彼の盾となり剣となり支えることを己に誓って今まで彼と共に日々を過ごしてきたのだ。今更彼と離れることなど考えられない。
 しかし、エリーに対する先程のような思いが脳裏を過ぎったのも確かだった。今ではその思いが嘘だったかのように落ち着いているが、どうしてもしこりが残る。


(魅了の一種? でもエリーは魔眼なんて保持していないし………。単なるカリスマ性? 彼女は一応『盾の守護者』だし、気が付かない内に魔力が声に乗っていてもおかしくはないのかな……? う~~~~~、わかんないんだよ)


 リルがあれこれと悩んでいると、空気が変わる。釈然としない気持ちを抱えながらスイッチを切り替え鋭く前方を睨みつけると、


「そう、どうやら私の勘違いだったみたいね。なら―――素直に死になさい」
「させると思う?」


 おそらくは先程のように魔物を出現させてこちらを襲おうとしたのだろうがそうはいかない。
 リルがすぐさま魔力で造った二振りの短剣を連続で投擲。その切っ先がレインに向かって一直線に飛んでいく。
 空気を切り裂くように常人では眼で追えない速さで飛んでいくが、そのままでは当たるであろうレインは避けようとする素振りさえも見せない。

 その自信はどこから来ているのかとリルが訝しんでいると、悠然と佇むレインはにやりと口角を上げ渦を出現させる。


「ちぃ………! そうだったんだよ」
「無駄よ! 同じ轍を踏むなんて、精霊といえども見た目通りの子どもかしら?」


 投擲した短剣が音も立てずに吸い込まれるとその渦はすぐさま消失。妖艶な表情に似合わない嘲る様子を見せつつリルを冷笑する。


「ついでに、こんなことも出来るわ」


 レインは指でこちらを指し示す動作を行い、先程と同じ渦を出現させる。次の瞬間、リルが投擲したはずの短剣が射出・・された。その方向の先には―――


「エリー、今すぐに避けるんだよ!」
「えぇ、わかってるッ!」


 エリーに向けて短剣の鋭い切っ先が襲う。目視で追うのが難しい程の速度で迫り来るが、エリーは瞬時に脚部へと魔力を循環。地面を力強く蹴りつけるとなんとか横へ避ける。


「ナイス! よく避けたんだよ」
「あ、危なかったわ………! 明らかに私の頭を狙って来てたじゃない。頰スレスレだったわよ!?」
「殺す気で放ったんだから当たり前じゃないの。むしろよく今の一撃を避けたわね? 私が出せる最高出力で射出したつもりなのだけれど」
「エーヤさんには魔力の循環方法を教わったからね………! まだ不完全だけれど、絶対に仕上げてみせる!」


 エリーの瞳には今まで見えなかった闘志の輝きが宿っていた。未だ不完全な魔力循環、つまり部分循環しかすることが出来なかった彼女だが、それをもっと昇華させると宣言したのだ。


「魔術すら使えない小娘が、生意気ね。ならこれはどうかしら? マストのところへ置いて来た魔物たちよりは圧倒的に少ないけれど、これを全部貴方たちに倒せる?」


 次にレインがエリーとリルに仕向けたのは渦から出現させた数多くの魔物。その全てが目付きが鋭く、ひどく唸り声を上げていることからマストによって凶暴化を施されているのは明白。

 魔物たちはエリーとリルを輪になって囲むように包囲陣を固める。見渡すとその数はざっと百匹以上。傍から見ればわかる通り絶体絶命な状況。

 だがしかし、


「ふふん、私にとってこんな状況はもう慣れっこなんだよ。エリー、まさかあれだけの啖呵を切っておいて怖気付いたとかは無しなんだよ?」
「えぇ勿論。不思議とこの状況に高揚してる自分がいるのがわかるわ。自分の自信を! 技術を! 強さを! もっともっと高めたいって私が叫んでる! 取り敢えず―――」


 自分たちの周囲を囲まれながらも背中を預け合う二人の表情は、闘志が滲み出た戦闘態勢に移行したモノ。
 つまり―――、


「「倒しまくろうか!」」


 そこに浮かんでいたのは、戦闘を楽しむとする意欲的な笑みだった。

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