クラゲの詩

北川 聖

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クラゲの詩

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クラゲを見ていると人生が分かる

何のために漂い何のために死ぬのか

何万回餌を食べては消化し吐き出す

最期には水に溶け分解され

他のクラゲに食べられる

人間とどこが違う

違うとしたら彼らには苦悩がないと思われる点だ

その代わり喜びもないだろう
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