偽りの姿 ===騎士は月光の下で乙女を求める

夢のままで

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37 翌朝のイーフィ

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今朝は起床時間30分前に目が覚めた。
水浴び後、部屋まで全速力で帰ってきて誤魔化せると安心したら朝までグッスリだったようで目を開けたら朝だった。
身体に疲労もなく爽快だ。


ダレンさんに会えばきっとイーフィの事を聞かれるだろうと覚悟してニースと共にダレンの部屋に向かった。


部屋から出てきたダレンさんはとても疲れているようだった。


「おはようございます。」


「あぁ...」


ニースとイーグルがダレンへ挨拶をすると普段のダレンとは違い破棄のない返事がかえってきた。


ニースが普段と違うダレンを心配して具合が悪いのかと声を掛けているがダレンは生返事をかえすだけだった。


食堂で席を取って待っていたカールと落合い食事を始める。
今日もグロリスさんが微笑んでイーグルの食事を見ている。グロリスの様子に慣れない面々は大人しく食事を進めるがダレンだけ様子が違かった。


ダレンは物憂げな様子でイーグルにたまに視線をやる。が、何か言いたそうにするのだが何も言わず自分の手元をみて食事を始めるのだ。


そんなダレンの様子に長い付き合いのニースとカールは気付き不思議に思うのだった。
イーグルは食事に夢中で全く気付いていなかったが。


食事も終わり従者の仕事に入ったイーフィはダレンに何も聞かれることがなくホッとしていた。


「イーグル少しいいか?」


突然掛けられた声に驚いて振り向くとそこにはグロリスがいた。
何故?イーグルに?
と思いながらも了承の返事をすると 落ち着くところに行こうと誘われ不思議に思いながらも騎士のグロリスへ断る理由も無い為着いていった。


人気の無い場所まで来るとグロリスはイーグルに向き合い見つめてくる。
しかし、なかなか話出さないグロリスに焦れてイーフィは聞いてみた。


「あの、グロリスさんご用事は何でしょうか?」


イーグルの質問にグロリスは一瞬顔を強張らせたが一つ深呼吸をすると話し出した。


「イーグル、まだ俺と会って2日目だが驚かずに聞いて欲しい」


「はい...なんでしょうか?」


グロリスは話出した。
自分はとても貧しい家の出で山に捨てられた事。
誰にも心を真に許せず他人に興味も沸かず生きている実感さえ薄かった事を。


そんな自分が食堂でイーグルを見て惹き付けられた事。イーグルの笑顔を見て自分の見える世界が色鮮やかに変わった事をイーグルに話した。


イーフィはただただ驚いてグロリスの話しを聞いていた。


「イーグル、俺は男色ではないが男とか女とかではなく人間として...いや、お前だからイーグルだから好きになったのだ。
出来ればずっとイーグルの側に居たいと思っている
。」


イーフィは余りの驚きに頭がショートしてしまったように何も考えられなかった。何か言わなければと思うが口を動かしてみても言葉がみつからない。


「イーグル、急な事なので驚きはしょうがないと思うが俺は真剣だ。
どうか、同じ男だからと考える事を否定しないで欲しい。直ぐに答えを出して欲しい訳でもないんだ。
ゆっくり俺を知って欲しいと思ってる。」


グロリスはすがるような眼差しで訴えてきた。
とても今すぐに断れない。
笑って誤魔化そうとしようものなら腰の剣を抜いて心臓を貫いてしまいそうな様子だ。


「グロリスさんの気持ちはわかりました。考えてみます。でも、期待しないで下さいね。」


イーフィはそう言うことしか出来なかった。
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