属性の塊

タイラン

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二つ名

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アレから6時間後、無事ダンジョンブレイクは治った、階層のボスも無事討伐されたらしい

「治ったみたいね~」
「これで当分は大丈夫じゃない?」

数が酷い事になってるな、1万体以上の数が俺の所に流れてきた
しかし今回のブレイクはかなり質が高かったと思う、何せ階層は下に行く事に発生率は下がる、旧高速道路ダンジョンはしばらく潜れないな
前のダンジョンで新しい部隊で二つ名が付くか検証しよう

「よし、これで良いだろ」

装備とスキルを適当に持たせた
明日ダンジョンで戦わせて見るかな、その前に勉強頑張らないと潜るどうこうでは無いけどな

「今日も学校は平和だな」
「キュウィイイイィ!!!」
「当たれぇぇえええぇえ!!!」

うん?何?平和じゃない?俺にとっては平和だ、剣道部の主将の袴位君だ
彼はステータスを持ってない筈なのにレベルが高い筈の不良生徒を数人を制圧出来るだけの力がある
可笑しいな?彼は人か?それとも化け物か?
なんとも言えないな
初日にホコとの決闘で熱い友情が・・目覚めてません、彼の闘争本能と戦闘狂が彼を動かしてしまっている
不良なんて、ダンマリで見てるよ
女性ヤンキー達はあれだけど、確実に袴位君に恋したと言える

「クソォォオオ~~負けた~~」
「ビクトリー!」
「ホコ、お前喋れたんだな」

いや、覚えたのか?ホコは不思議な個体だ
他のアルミラは何というか、個性が薄いと言う感じなのだが、明らかにホコには個性が強い、他のアルミラと違って自分でブラッシングする化粧に興味があるのはホコだけだ

「キュキュ!!」
「キュウウウウゥ!!」
「「「キュキュキュウウウ!!!!」」」
「凄い光景だな」

モッフモフの兎が緑の小鬼を倒す姿、普通なら逆だよな
何が凄いって、あいつらゴブリンの攻撃をパリィとカウンターで一方的な戦いをしている
ホコだけが強いのかと思ったら普通にアルミラ強いじゃん、なんで俺は倒せたんだ?

「お前らさ、少し物騒過ぎない?」

部隊を複数作ってから2週間、二つ名が大半一匹を除いて付いた
剣使い、斧使い、拳使い、脚使いと出てきた
まぁ俺のスキルを加護で覚えてたりするから偏るのは、分かる

『暗殺のアルミラージュ』
『暗器使いアルミラージュ』
『毒殺のアルミラージュ』
『焼死使いアルミラージュ』
『撲殺のアルミラージュ』
etc・・・

偏り過ぎるんだよ、偏るとは思ったよ
でもどうしてそっちに固まるんだよ!なんでそんな風になるんだよ!

「そう言えば、お前は何も付かないな」
「きゅ?」

1匹だけ、二つ名が付かない個体が居る
他のアルミラとは違い二回り小さい個体だ、コイツは何というか、不思議な個体だ

アルミラージュ?
『加護』
〈何か〉〈何か〉〈何か〉
『スキル』

スキルはなし、俺と同じ何かの加護を持っている
そしてホコより多い加護、こんな状態でゴブリンを倒す戦闘力だ
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