属性の塊

夏休みはコボルトホラー

夏と言えばホラー、夏休みと言えば宿題、夏の思い出には海、夏は色んな物を運んでくる

「ギャハギャハハギャハハ！」
「うるせぇ！」
ガン！ガンガン！！
「ハァーイ！」

コボルト狩りが夏休みまで続くなんて思わなかった
夏にピッタリ？冗談よせ、コイツら気持ち悪りぃんだよ

「ようやく、水と風と土のスキルがカンストしたぞ」
「きゅ！きゅきゅ！」
「そうだなネロ！進化だ」
『加護が覚醒しました』
「？何だ？なんか起きたな」

とりあえず、家に帰って今後を考えないとな
ネロの装備の変身も考えないとな
4階から一気に強くなる、初心者の終わりになる階だ

「なんだ、これは？」

赤薙彼方
『加護』
〈ギア〉〈アルミラージュの館〉〈特殊軍隊編成〉〈未完成の勇者〉〈何か〉
『固有』
〈蓄積スキル〉
『スキル』
《火属性スキル》
〈ファイアボールLV1〉〈ファイアショットLV1〉〈初級魔法剣・火LV1〉〈火の基礎LV1〉〈火の知識LV1〉〈初級錬金術・火LV1〉〈初級魔法強化・火LV1〉〈火操作・弱LV1〉
《水属性スキル》
〈アクアボールLV1〉〈アクアショットLV1〉〈初級魔法剣・水LV1〉〈水の基礎LV1〉〈水の知識LV1〉〈初級錬金術・水LV1〉〈初級魔法強化・水LV1〉〈水操作・弱LV1〉
《風属性スキル》
〈ウィンドボールLV1〉〈ウィンドショットLV1〉〈初級魔法剣・風LV1〉〈風の基礎LV1〉〈風の知識LV1〉〈初級錬金術・風LV1〉〈初級魔法強化・風LV1〉〈風操作・弱LV1〉
《土属性スキル》
〈アースボールLV1〉〈アースショットLV1〉〈初級魔法剣・土LV1〉〈土の基礎LV1〉〈土の知識LV1〉〈初級錬金術・土LV1〉〈初級魔法強化・土LV1〉〈土操作・弱LV1〉
『アーツ』
〈ファイアアタック〉〈アクアアタック〉〈ウィンドアタック〉〈アースアタック〉

色々ツッコミどころがあるな、スキルはもう期待するのはやめよう
結果が悲惨過ぎる、先ずは加護だ

「なんもない、勇者なのに？」

毎度お馴染みになりつつある効果無し加護、勇者と書いてあるが記念かな？
要らない、こんな恥ずかしい加護要らないぞ
返却してください、まだ何かの方が良いだろ

「固有か、当てにして良いのか？」

『蓄積スキル』
《火属性スキル》
〈火剣LV★〉〈火斧LV★〉〈火拳LV★〉〈火脚LV★〉〈火剣強化LV★〉〈火斧強化LV★〉〈火拳強化LV★〉〈火脚強化LV★〉
《水属性スキル》
〈水剣LV★〉〈水斧LV★〉〈水拳LV★〉〈水脚LV★〉〈水剣強化LV★〉〈水斧強化LV★〉〈水拳強化LV★〉〈水脚強化LV★〉
《風属性スキル》
〈風剣LV★〉〈風斧LV★〉〈風拳LV★〉〈風脚LV★〉〈風剣強化LV★〉〈風斧強化LV★〉〈風拳強化LV★〉〈風脚強化LV★〉
《土属性スキル》
〈土剣LV★〉〈土斧LV★〉〈土拳LV★〉〈土脚LV★〉〈土剣強化LV★〉〈土斧強化LV★〉〈土拳強化LV★〉〈土脚強化LV★〉

うん？これって、俺が進化した元のスキルだよな？
どういう事だ？

「えっとなになに、あ、進化したスキルは消えて使えなくなるのか、ん？という事は？」

結論、進化元は固有に行くと、うん
多分かなり便利だとは思うが、進化が進まないと実感が持てないな

「ギャァア！」
「ファイアボール」
「ァァアアアァ！！」

ファイアボール、ごく普通の良くある低級魔法だ、弾速はそこそこで威力もそこそこ
普通だな、いや、魔法があるだけありがたいのだが、4階に行けん

「ファイアバレット」
「ギャァァアア！！」

ファイアバレットは弾速は速いが威力が低い、火力が無い何故だ
望んだ物が出ない、ガチャじゃ無いのに

「あ、見方を変えれば進化もガチャか」
「きゅ？きゅ～きゆ？」
「そうじゃ無いか？ランダムだからな」
「きゅ～？」

こうなると、頼れるのはお前だけだぞネロ
ホコは下のアルミラの管理を任せたからな、装備は良いけど俺が弱い、悲しいな

「上がれぇ！」
「ギャハ！」

コボルト狩り、それは精神が限界に達するか達ないかのスリル
そんなスリルは入りません！
お帰りください！あ、経験値が欲しいので行かないでください

「あ～長いな、流石にファイアボールとかで勝てるとは思えないんだよな」
「きゆ？きゅきゅきゆ？」
「カンストまだ頑張るしかない、我慢だ」

お腹から触手が出てきても、合体してキメラになっても、ファンネルみたいな物が来ても、頑張るしか無い
コボルトが相手なら勝てる筈だ

「死ねぇええええ！！」
「ガァァァアア！！」

何故こうなったのかな？3階でこんなラスボスみたいな奴と戦う事になった？
火に毒に麻痺ブレスを放つミツ首のコボルト、図体は巨人になってしまったが、そんな事はどうでも良い
敵が居るなら目ん玉にファイアボールねじ込んでやれ

「ふぅ！手間が掛かる犬頃だ、さて帰るか」

さて、スキルはどんくらい上がったかな？