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勇者候補たちの想い
68.チタの教会武術士
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■ 皇都州 チタ聖教会前 広場
~第6次派遣1日目~
タケル達を4人の男が囲んでいる。
腰に巻いた紐と一人が帯びている剣をみると、教会の人間だろう。
「この石がどうかしましたか?」
タケルは石をマリンダから受け取って、剣の男に見せた。
「それは、聖教石だな。しかも、加工がしてあるようだ。聖教石は全て教会の管理下にあるものだ。お前が持っていて良いものではない」
(お前呼ばわりはこの世界で初めてだな)
「こちらの方は・・・」
前へ出ようとしたマリンダを押しとどめた。
「私はスタートスの勇者です、この石はスタートスのノックス司祭に許可をいただいて持っています」
「勇者? スタートス? そんな話は聞いていない」
「あなたごときが知らないのは仕方ないでしょう、私達は教皇が呼んだのですから。それより、あなたたちは誰ですか?初対面にしては、かなり失礼ですけど」
「教皇?・・・、いや、私はチタの教会武術士のライナーと言うものです。失礼があったならお詫びしますが、しかし、何か身分を証明できるようなものをお持ちでは無いでしょうか?」
「証明できるもの? それは特に持ってないですね。この教会に司祭は居ないのですか?」
「いまは、皇都に出かけられておりますが、今晩中にはお戻りになります」
(魔法を見せて、びびらせても良いが・・・)
(こいつらに手の内は見せない方が良いな)
「では、どうしようもありませんね。ですが、お疑いのようですので明朝に司祭へ合いに来ましょう。私はスタートスの勇者タケルです。こちらは、お世話になっている教会魔法士のマリンダさんです」
「・・・わかりました。今日はこの町へお泊りなのですね?」
「ええ、これから宿を探してきます」
(隣のマリンダが見つめる目線が痛い)
「ならば、教会で宿をご案内させていただきましょう」
(なるほど、監視したいんだな)
「そうですか、ありがとうございます。二部屋取れる宿をお願いします」
(隣のマリンダが目をそらした・・・)
ライナーが案内した宿は、大通りを戻ってから一本奥に入ったところにあった。
木造の2階建てで1階は受付とテーブルが3つあるだけの作りだ。
宿泊は1部屋小銅貨2枚(約2,000円)だった。
そのまま、二人でタケルの部屋へ入った。
「ここから、スタートスに戻ろうと思います」
「この宿では泊まらない・・・、のですか?」
(悲しそうな顔をしないでください、俺のほうが・・・)
「ええ、このまま泊まると大変なことになると思いますので」
「?」
(ナカジーとの亀裂が修復できないからね)
タケルは内開きになるドアの下へ、聖教石を突っ込んで扉が開かないようにした。
5本の光聖教石を部屋の床へ並べ、マリンダを抱き寄せる。
「ジャンプ」
■スタートス聖教会 宿舎食堂
マリンダとは教会の転移の間でキスをして別れた。
(オフィスラブってこんな感じなのかな)
食堂に戻ると、ちょうど料理が並んだ状態でメンバーが揃っていた。
「遅い! 何やってたのよ!」
「人助けだね」
3人にチタでの出来事を説明した。
「じゃあ、チタの聖教会は俺たちのことを知らないってことッスか?」
「うん、チタだけでなく、教会の人だからと言って、全員が知ってるわけじゃ無いみたいだね」
「ふーん。じゃあ、ここの人たちはやっぱり良くしてくれているのよね」
「そうだと思うよ、やっぱり自分達の勇者って言う、誇りがあるんじゃない?」
アキラさんが頷いている。
「それで、予定を変更して明日は全員でチタに行って、そのまま皇都へ向かうことにする」
3人とも笑顔になった。
訓練だけだと飽きてくるのだろう。
~第6次派遣1日目~
タケル達を4人の男が囲んでいる。
腰に巻いた紐と一人が帯びている剣をみると、教会の人間だろう。
「この石がどうかしましたか?」
タケルは石をマリンダから受け取って、剣の男に見せた。
「それは、聖教石だな。しかも、加工がしてあるようだ。聖教石は全て教会の管理下にあるものだ。お前が持っていて良いものではない」
(お前呼ばわりはこの世界で初めてだな)
「こちらの方は・・・」
前へ出ようとしたマリンダを押しとどめた。
「私はスタートスの勇者です、この石はスタートスのノックス司祭に許可をいただいて持っています」
「勇者? スタートス? そんな話は聞いていない」
「あなたごときが知らないのは仕方ないでしょう、私達は教皇が呼んだのですから。それより、あなたたちは誰ですか?初対面にしては、かなり失礼ですけど」
「教皇?・・・、いや、私はチタの教会武術士のライナーと言うものです。失礼があったならお詫びしますが、しかし、何か身分を証明できるようなものをお持ちでは無いでしょうか?」
「証明できるもの? それは特に持ってないですね。この教会に司祭は居ないのですか?」
「いまは、皇都に出かけられておりますが、今晩中にはお戻りになります」
(魔法を見せて、びびらせても良いが・・・)
(こいつらに手の内は見せない方が良いな)
「では、どうしようもありませんね。ですが、お疑いのようですので明朝に司祭へ合いに来ましょう。私はスタートスの勇者タケルです。こちらは、お世話になっている教会魔法士のマリンダさんです」
「・・・わかりました。今日はこの町へお泊りなのですね?」
「ええ、これから宿を探してきます」
(隣のマリンダが見つめる目線が痛い)
「ならば、教会で宿をご案内させていただきましょう」
(なるほど、監視したいんだな)
「そうですか、ありがとうございます。二部屋取れる宿をお願いします」
(隣のマリンダが目をそらした・・・)
ライナーが案内した宿は、大通りを戻ってから一本奥に入ったところにあった。
木造の2階建てで1階は受付とテーブルが3つあるだけの作りだ。
宿泊は1部屋小銅貨2枚(約2,000円)だった。
そのまま、二人でタケルの部屋へ入った。
「ここから、スタートスに戻ろうと思います」
「この宿では泊まらない・・・、のですか?」
(悲しそうな顔をしないでください、俺のほうが・・・)
「ええ、このまま泊まると大変なことになると思いますので」
「?」
(ナカジーとの亀裂が修復できないからね)
タケルは内開きになるドアの下へ、聖教石を突っ込んで扉が開かないようにした。
5本の光聖教石を部屋の床へ並べ、マリンダを抱き寄せる。
「ジャンプ」
■スタートス聖教会 宿舎食堂
マリンダとは教会の転移の間でキスをして別れた。
(オフィスラブってこんな感じなのかな)
食堂に戻ると、ちょうど料理が並んだ状態でメンバーが揃っていた。
「遅い! 何やってたのよ!」
「人助けだね」
3人にチタでの出来事を説明した。
「じゃあ、チタの聖教会は俺たちのことを知らないってことッスか?」
「うん、チタだけでなく、教会の人だからと言って、全員が知ってるわけじゃ無いみたいだね」
「ふーん。じゃあ、ここの人たちはやっぱり良くしてくれているのよね」
「そうだと思うよ、やっぱり自分達の勇者って言う、誇りがあるんじゃない?」
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「それで、予定を変更して明日は全員でチタに行って、そのまま皇都へ向かうことにする」
3人とも笑顔になった。
訓練だけだと飽きてくるのだろう。
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