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勇者候補たちの想い
74.氷魔法
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■北方大教会 司教執務室
~第6次派遣3日目~
「シベル大森林・・・ですか。どの辺りにあるのでしょうか?」
「ここから北へ馬車なら1日ほどで森の入り口までは着きますが、ロッド職人はそこからさらに半日北へ行ったところに小屋を持っております」
(今回は無理だな、次回の遠征で行ってみるか)
「ですが、シベル森林は魔獣があふれ出しております。近くの村も襲われて、全員非難してきたところです。それに、ここにいらっしゃった勇者様達も・・・」
「?」
「昨日から、こちらへお見えになる予定だったのですが、まだお越しになっていません」
「何かあったのですか?」
「その前に来ていただいたときに、二人のお仲間が大ケガをなさいまして・・・。あちらへ戻ったらサイオン様と相談するとは言っていたのですが・・・」
(さすがに嫌になったのかな)
「どんな魔獣が出るのでしょう?」
「最初は狼が氷獣化していただけだったのですが、今はグリズリー、鹿、イノシシなど、ほとんどが氷獣と化しており、刀や槍では致命傷を与えることが難しくなっています」
(熊か・・・手強いだろうな)
(だけど・・・)
「判りました。今回は時間がないので、次回来た時に行くことにします」
「!・・・、ですが、大丈夫なのですか?」
「それは、行ってみないと判りませんが、魔竜を倒すためには氷魔獣ぐらいは倒せないとまずいでしょう。炎の魔法剣も形になって来ていますから」
ダイスケも笑みを浮かべて頷いている。
アキラさんは・・・下を向いているが、いつものことだ。
リーブスはアイオミーへ頷いてOKを出したようだ。
「アイオミー司教、もう一つ教えていただきたいことがあるのです。水の魔法の中で、『氷の魔法』を使う魔法士はいるのでしょうか?」
「 ! ・・・それはどこで聞かれたのですか?」
リーブスの苦笑いが復活した。
「聞いたわけではないのです、『ある筈だ』とそう思っているだけです」
「 ! ・・・、ある筈・・」
「アイオミー殿、もう驚くのはやめたほうが良いですよ。タケル殿は真の勇者ですから我らの常識は通じないのですよ」
「なるほど・・・、いえ、私が使えるわけでは無いのです。一人だけいるのですが、それが先ほど申し上げたロッド職人なのです」
「ワグナーと言うのですが、やつは教会のしきたりが合わなかったようで、教会から離れて行ってしまいました。私の弟子の中でも魔法の才能は図抜けておったのですが・・・」
「でしたら、その方への紹介状と道案内を乗せた馬車の手配をお願いできないでしょうか? 必要な費用はお支払いしますので」
「馬車の費用などは結構ですが、やつも難しい男ですので、私の紹介だからと言ってロッドを作るかはわかりません」
「構いませんよ、会ってみないと話は進まないですからね」
~第6次派遣3日目~
「シベル大森林・・・ですか。どの辺りにあるのでしょうか?」
「ここから北へ馬車なら1日ほどで森の入り口までは着きますが、ロッド職人はそこからさらに半日北へ行ったところに小屋を持っております」
(今回は無理だな、次回の遠征で行ってみるか)
「ですが、シベル森林は魔獣があふれ出しております。近くの村も襲われて、全員非難してきたところです。それに、ここにいらっしゃった勇者様達も・・・」
「?」
「昨日から、こちらへお見えになる予定だったのですが、まだお越しになっていません」
「何かあったのですか?」
「その前に来ていただいたときに、二人のお仲間が大ケガをなさいまして・・・。あちらへ戻ったらサイオン様と相談するとは言っていたのですが・・・」
(さすがに嫌になったのかな)
「どんな魔獣が出るのでしょう?」
「最初は狼が氷獣化していただけだったのですが、今はグリズリー、鹿、イノシシなど、ほとんどが氷獣と化しており、刀や槍では致命傷を与えることが難しくなっています」
(熊か・・・手強いだろうな)
(だけど・・・)
「判りました。今回は時間がないので、次回来た時に行くことにします」
「!・・・、ですが、大丈夫なのですか?」
「それは、行ってみないと判りませんが、魔竜を倒すためには氷魔獣ぐらいは倒せないとまずいでしょう。炎の魔法剣も形になって来ていますから」
ダイスケも笑みを浮かべて頷いている。
アキラさんは・・・下を向いているが、いつものことだ。
リーブスはアイオミーへ頷いてOKを出したようだ。
「アイオミー司教、もう一つ教えていただきたいことがあるのです。水の魔法の中で、『氷の魔法』を使う魔法士はいるのでしょうか?」
「 ! ・・・それはどこで聞かれたのですか?」
リーブスの苦笑いが復活した。
「聞いたわけではないのです、『ある筈だ』とそう思っているだけです」
「 ! ・・・、ある筈・・」
「アイオミー殿、もう驚くのはやめたほうが良いですよ。タケル殿は真の勇者ですから我らの常識は通じないのですよ」
「なるほど・・・、いえ、私が使えるわけでは無いのです。一人だけいるのですが、それが先ほど申し上げたロッド職人なのです」
「ワグナーと言うのですが、やつは教会のしきたりが合わなかったようで、教会から離れて行ってしまいました。私の弟子の中でも魔法の才能は図抜けておったのですが・・・」
「でしたら、その方への紹介状と道案内を乗せた馬車の手配をお願いできないでしょうか? 必要な費用はお支払いしますので」
「馬車の費用などは結構ですが、やつも難しい男ですので、私の紹介だからと言ってロッドを作るかはわかりません」
「構いませんよ、会ってみないと話は進まないですからね」
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