【完結】空の青と海の碧

榊咲

文字の大きさ
36 / 65
《野原の章》

野原の領域の再調査結果②

しおりを挟む
 梓は街の神殿から家具を持ち帰り、家具を姉の青に渡すと、野原の聖霊のすいに連絡を入れました。

すい様、梓です。今、大丈夫でしょうか?」
「ああ、梓様。街の様子はどうでしたか?」
「やはり、制度を使用して物品を購入している貴族が多いそうですよ」

「そうですか……。梓様……、私では対処は十分に出来ないでしょう。どうしたら良いのか……」
すい様。一度、すい様も街の神殿に赴いてみてはいかがですか?」
「……街の神殿ですか……?」

 梓はすいに街に出てみる事を提案してみました。しかしすいは乗り気ではありません。梓は何故、すいは街に出る事に対して消極的なのかが気になりました。

すい様、一度でもいいので街の様子を見て欲しいのですが……」
「そうですね。……ですが、私が街に出ても大丈夫なのでしょうか?」
「そういえば、すい様は街に行った事はありますか?」
「……も、申し訳ない。私は街に行った事は無いのです」

 梓は薄々、そうではないかと思っていたので少し驚きましたが、ビックリするほどではありませんでした。この街の制度は野原の聖霊であるすいが街の神殿に行かなかった事で起こったように思っていました。

 自身で行かなくとも、眷属けんぞくが街に行っていれば防ぐ事が出来たのではないかと思って、すい眷属けんぞくが街に偵察に行った事があるか聞きました。

すい様、眷属けんぞくの方は街にいかれた事はありますか?」
「そうですねぇ。私が把握はあくしている限りでは無いですね」
「そうですか。……すい様。ご自身で行かれなくても良いので、眷属けんぞくの方に偵察をお願いできませんか?」

「それでしたら、眷属けんぞくに偵察にいかせましょう」
「お願いしますね。すい様。出来れば、定期的に行った方が良いと思いますよ」
「え、そうなのですか?梓様」

「ええ、そうすれば、街の様子が定期的にわかるようになりますよ」
「そうなんですね。ではこれからは定期的に向かわせるようにしますよ。梓様」
「その方が良いでしょうね」

 梓はすい眷属けんぞくに偵察を頼む事を約束させました。これで街の治安が良くなると梓は思いました。そして聖霊筆頭の碧にも、この調査結果を連絡しなければならないと思うのですが、頭が痛いなぁと思ってしまいました。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない

朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

【完結】番としか子供が産まれない世界で

さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。 何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。 そんなニーナが番に出会うまで 4話完結 出会えたところで話は終わってます。

王様の恥かきっ娘

青の雀
恋愛
恥かきっ子とは、親が年老いてから子供ができること。 本当は、元気でおめでたいことだけど、照れ隠しで、その年齢まで夫婦の営みがあったことを物語り世間様に向けての恥をいう。 孫と同い年の王女殿下が生まれたことで巻き起こる騒動を書きます 物語は、卒業記念パーティで婚約者から婚約破棄されたところから始まります これもショートショートで書く予定です。

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

昭和生まれお局様は、異世界転生いたしましたとさ

蒼あかり
ファンタジー
局田舞子(つぼたまいこ)43歳、独身。 とある事故をきっかけに、彼女は異世界へと転生することになった。 どうしてこんなことになったのか、訳もわからぬままに彼女は異世界に一人放り込まれ、辛い日々を過ごしながら苦悩する毎日......。 など送ることもなく、なんとなく順応しながら、それなりの日々を送って行くのでありました。 そんな彼女の異世界生活と、ほんの少しのラブロマンスっぽい何かを織り交ぜながらすすむ、そんな彼女の生活を覗いてみませんか? 毎日投稿はできないと思います。気長に更新をお待ちください。

処理中です...