16 / 22
②街までの道程
⑻ユーリの母と詩集2
ユーリと詩集の本で語学の勉強を始めた時の疑問をヒロトから聞いたセイは、ユーリに会って、語学の勉強をする前に、自分が聞いた詩集とユーリの母親の関係を話そうとしました。
次の朝は前日と違いシトシトと小雨が降っていました。仕方なく商隊は雨が止むまで、このオアシスに逗留する事になりました。
セイはユーリに詩集を持って行き、勉強を進めようと提案します。すると、前の日は題名だけに留まった勉強が出来ると、ユーリは喜んで『やる』と言って来ます。無邪気な様子のユーリを見たヒロトを始めとする大人は、苦笑を堪えながら、ユーリをセイに託して来ました。
「さあ、ユーリさん。今日は雨で皆さん、忙しいと思いますから、ここで勉強しましょう」
「うん、セイさん。お願いします。……それで、あのう、この詩集の事は分かったんですか?」
「ああ、この詩集の事ね。……ユーリさんはお母さんが嫌いですか?」
「お母さんですか?」
「そう、お母さんです」
「私はお母さんの事、そんなに覚えてないから、……わからないていうのが本音です」
「そうですか……。じゃぁ、話を聞いても、嫌いにならないって、約束してほしいです。いいですか?」
「……あの、そんなに酷い人だったんですか?」
「そんな訳ないですよ!お父さんが好きだった人なんですからね。ユーリさんもわかるでしょ?」
「そうですね。あのお父さんが好きになった人だもの。……セイさん、話してください。嫌いにはならないと思うから……。お願いします」
「ふふ、わかりました。でも、詳しい事は、お父さんに聞いて下さいね。私はお父さんに聞いた事だけ話しますからね」
「はい。お願いします」
セイはユーリに母親の話をする前に、彼女と『母親を嫌わない様に』と約束をしてから、ヒロトから聞いた彼女の母親の事を話を始めました。
「いいですか。私が聞いたユーリさんの母親は、今から行く街にあなたと一緒に住んでいたそうですよ」
「え、そうなんですか?……覚えてないです」
「そうでしょうね。あなたがまだ5歳になる前だと聞きましたから」
「そっか~。5年も前のことなんだ……」
「そうですね。それで、お母さんはあなたが寝る前にこの詩集を読んでいたそうですよ」
「あ、そっか!……だから私は題名に覚えがあったんだ!」
「そう見たいですよ」
「じゃぁ、断然読みたくなっちゃった!」
「そうですか?じゃぁ、頑張りましょうね!」
話を聞いたユーリは笑顔を振りまきながら、セイに詩集を読みたいと話してきます。セイはユーリの笑顔を見ながら、この詩集と母親の話をしたことで、彼女の勉強の士気が高まったのを見て、話をしてよかったと思いました。
次の朝は前日と違いシトシトと小雨が降っていました。仕方なく商隊は雨が止むまで、このオアシスに逗留する事になりました。
セイはユーリに詩集を持って行き、勉強を進めようと提案します。すると、前の日は題名だけに留まった勉強が出来ると、ユーリは喜んで『やる』と言って来ます。無邪気な様子のユーリを見たヒロトを始めとする大人は、苦笑を堪えながら、ユーリをセイに託して来ました。
「さあ、ユーリさん。今日は雨で皆さん、忙しいと思いますから、ここで勉強しましょう」
「うん、セイさん。お願いします。……それで、あのう、この詩集の事は分かったんですか?」
「ああ、この詩集の事ね。……ユーリさんはお母さんが嫌いですか?」
「お母さんですか?」
「そう、お母さんです」
「私はお母さんの事、そんなに覚えてないから、……わからないていうのが本音です」
「そうですか……。じゃぁ、話を聞いても、嫌いにならないって、約束してほしいです。いいですか?」
「……あの、そんなに酷い人だったんですか?」
「そんな訳ないですよ!お父さんが好きだった人なんですからね。ユーリさんもわかるでしょ?」
「そうですね。あのお父さんが好きになった人だもの。……セイさん、話してください。嫌いにはならないと思うから……。お願いします」
「ふふ、わかりました。でも、詳しい事は、お父さんに聞いて下さいね。私はお父さんに聞いた事だけ話しますからね」
「はい。お願いします」
セイはユーリに母親の話をする前に、彼女と『母親を嫌わない様に』と約束をしてから、ヒロトから聞いた彼女の母親の事を話を始めました。
「いいですか。私が聞いたユーリさんの母親は、今から行く街にあなたと一緒に住んでいたそうですよ」
「え、そうなんですか?……覚えてないです」
「そうでしょうね。あなたがまだ5歳になる前だと聞きましたから」
「そっか~。5年も前のことなんだ……」
「そうですね。それで、お母さんはあなたが寝る前にこの詩集を読んでいたそうですよ」
「あ、そっか!……だから私は題名に覚えがあったんだ!」
「そう見たいですよ」
「じゃぁ、断然読みたくなっちゃった!」
「そうですか?じゃぁ、頑張りましょうね!」
話を聞いたユーリは笑顔を振りまきながら、セイに詩集を読みたいと話してきます。セイはユーリの笑顔を見ながら、この詩集と母親の話をしたことで、彼女の勉強の士気が高まったのを見て、話をしてよかったと思いました。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ボロ雑巾な伯爵夫人、やっと『家族』を手に入れました。~旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます2~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
第二夫人に最愛の旦那様も息子も奪われ、挙句の果てに家から追い出された伯爵夫人・フィーリアは、なけなしの餞別だけを持って大雨の中を歩き続けていたところ、とある男の子たちに出会う。
言葉汚く直情的で、だけど決してフィーリアを無視したりはしない、ディーダ。
喋り方こそ柔らかいが、その実どこか冷めた毒舌家である、ノイン。
12、3歳ほどに見える彼らとひょんな事から共同生活を始めた彼女は、人々の優しさに触れて少しずつ自身の居場所を確立していく。
====
●本作は「ボロ雑巾な伯爵夫人、旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます。」からの続き作品です。
前作では、二人との出会い~同居を描いています。
順番に読んでくださる方は、目次下にリンクを張っておりますので、そちらからお入りください。
※アプリで閲覧くださっている方は、タイトルで検索いただけますと表示されます。
私たちの離婚幸福論
桔梗
ファンタジー
ヴェルディア帝国の皇后として、順風満帆な人生を歩んでいたルシェル。
しかし、彼女の平穏な日々は、ノアの突然の記憶喪失によって崩れ去る。
彼はルシェルとの記憶だけを失い、代わりに”愛する女性”としてイザベルを迎え入れたのだった。
信じていた愛が消え、冷たく突き放されるルシェル。
だがそこに、隣国アンダルシア王国の皇太子ゼノンが現れ、驚くべき提案を持ちかける。
それは救済か、あるいは——
真実を覆う闇の中、ルシェルの新たな運命が幕を開ける。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし