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③街へ
⑴次のオアシスへ①
ユーリとセイの勉強はオアシスへ来てからずっと続いていたスコールの所為で、次のオアシスへ行く事が出来なかったので、順調に進み、詩集を3/1はユーリも読めるようになったからです。
「ユーリさんは優秀ですね」
「そうですか?じゃぁ、セイさんが優秀だからですね!」
「そうじゃないですよ。僕は単語の読み方をユーリさんに教えてるだけですからね」
「だって、それだって、知っていなくっちゃ教えられないでしょう?」
「そうですね。僕は自分の事は忘れてますからね」
「だから!セイさん、そんな事言わないでよ!私が言ってるのが違うって知ってるでしょう?」
「ゴメンね。ユーリさん。……自分の事がわからないって言うのが、こんなに辛いって思って無かったから……」
「ううん、私が思い出させちゃったんだから。謝るのは私だよ。セイさん、御免なさい」
「……ユーリさん、ありがとう。あなたが僕の気持ちを紛らわせてくれてたのはわかってたんだ」
セイはユーリの気遣いに感謝していました。この商隊の皆がユーリと同じように、記憶を喪って沙漠で倒れていた自分を助けて、仲間に加えてくれた事にも感謝しかありませんでした。
セイは次の街までで、この旅が終わってしまうのが、この商隊から離れるのが寂しく、置いていかれる様な気持ちになるのです。自分の記憶が無いからそんな思いになるのだろうと、セイは思っていたのですが、この少女との勉強は、そんなセイの気持ちに変化をもたらしていた様です。
(僕はユーリさんと離れたくないんだ。側にいて、もっと見ていたい!)
そんな風に思っているセイに対し、ユーリは相手をしてくれる、優しいお兄さんだと思っているようにセイには映ります。どうしたらユーリに、この気持ちをわかってもらえるのかと、日々考えていました。
そんなある日、スコールも終わり、沙漠を歩く事が出来るようになったとヒロトから言われたのです。そうなれば、もうこのオアシスにいる事はない為に急ピッチで、出発の準備が行われていきました。
「さあ、準備はいいか?」
「ヒロト、オレは少し先に言ってるぜ!」
「あぁ、悪いな。ダイ」
「いいてことよ!オ~イ、オメエら、行くぞ!」
「「「「「おお!」」」」」
「ダイ、頼んだぞ!」
ヒロトの言葉に護衛隊長のダイは片手を挙げることで応えて、部下数名を連れて先行して出発しました。それに続く様に商隊の荷物を載せたラクダ隊が後に続きます。
「さあ、ユーリ。オレ達も続くぞ!」
「は~い、お父さん」
「あぁ、セイもみんなと一緒に来てくれよ」
「はい、わかりました」
ヒロトがユーリと一緒にラクダに乗って続いて歩いて行きます。それを見送ってセイは使用人達の元に向かって行きました。そこで一緒にラクダに乗ってくれる相手を見つけて、列に加わりました。
「ユーリさんは優秀ですね」
「そうですか?じゃぁ、セイさんが優秀だからですね!」
「そうじゃないですよ。僕は単語の読み方をユーリさんに教えてるだけですからね」
「だって、それだって、知っていなくっちゃ教えられないでしょう?」
「そうですね。僕は自分の事は忘れてますからね」
「だから!セイさん、そんな事言わないでよ!私が言ってるのが違うって知ってるでしょう?」
「ゴメンね。ユーリさん。……自分の事がわからないって言うのが、こんなに辛いって思って無かったから……」
「ううん、私が思い出させちゃったんだから。謝るのは私だよ。セイさん、御免なさい」
「……ユーリさん、ありがとう。あなたが僕の気持ちを紛らわせてくれてたのはわかってたんだ」
セイはユーリの気遣いに感謝していました。この商隊の皆がユーリと同じように、記憶を喪って沙漠で倒れていた自分を助けて、仲間に加えてくれた事にも感謝しかありませんでした。
セイは次の街までで、この旅が終わってしまうのが、この商隊から離れるのが寂しく、置いていかれる様な気持ちになるのです。自分の記憶が無いからそんな思いになるのだろうと、セイは思っていたのですが、この少女との勉強は、そんなセイの気持ちに変化をもたらしていた様です。
(僕はユーリさんと離れたくないんだ。側にいて、もっと見ていたい!)
そんな風に思っているセイに対し、ユーリは相手をしてくれる、優しいお兄さんだと思っているようにセイには映ります。どうしたらユーリに、この気持ちをわかってもらえるのかと、日々考えていました。
そんなある日、スコールも終わり、沙漠を歩く事が出来るようになったとヒロトから言われたのです。そうなれば、もうこのオアシスにいる事はない為に急ピッチで、出発の準備が行われていきました。
「さあ、準備はいいか?」
「ヒロト、オレは少し先に言ってるぜ!」
「あぁ、悪いな。ダイ」
「いいてことよ!オ~イ、オメエら、行くぞ!」
「「「「「おお!」」」」」
「ダイ、頼んだぞ!」
ヒロトの言葉に護衛隊長のダイは片手を挙げることで応えて、部下数名を連れて先行して出発しました。それに続く様に商隊の荷物を載せたラクダ隊が後に続きます。
「さあ、ユーリ。オレ達も続くぞ!」
「は~い、お父さん」
「あぁ、セイもみんなと一緒に来てくれよ」
「はい、わかりました」
ヒロトがユーリと一緒にラクダに乗って続いて歩いて行きます。それを見送ってセイは使用人達の元に向かって行きました。そこで一緒にラクダに乗ってくれる相手を見つけて、列に加わりました。
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