【完結】僕はサム

榊咲

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【本編】

⑦僕とご主人のお散歩

 僕はこの頃、ご主人とお散歩に行ってるんだよ。凄いでしょう!前にもお散歩に行く理由を言ったけど、ご主人の運動の為なんだよ。でも、僕も運動不足だったから、ね、僕も良かったんだ!!

 でもね、この頃はお散歩がになってきたの。だってね、僕が歩きたくないのに「せっかく外に出たんだから、歩こうよ!」と言って、無理やり歩かせるんだよ!酷いと思わない?……酷いでしょう!

 それでも、ご主人が行きたくない時でも、僕が「ニャウン、ニャウン(外に行こうよ)」って言うと「はいはい。じゃあ外に行くよ」って外にお散歩に行ってくれるんだから、おあいこなのかなぁ……。でもなぁ~、ヒモが足に食い込む時があるから、やっぱり酷いと思うんだよね~。

 だから、この頃はご主人が「サム、散歩に行くよ~」って言うと、一応、素直に勝手口に向かって、お散歩の時に着けるハーネスをご主人に着けて貰う様にして、お外に出たら、すぐに日陰に行って、もう行かないんだからって行動で示す様にしたんだよ。へへ、凄いでしょう!

 僕が日陰から寝そべって動かなくなると、ご主人も「しょうがないな~、ほら行くよ」て言ってハーネスを動かして、行くよって促して来るんだけど、「みゃ~ん、みゃ~ん(絶対、動かないよ~!!)」って言って抵抗するんだよね。そうすると、ご主人も諦めてお外の日陰で僕の気が済むまで寝そべらせてくれる様になったんだよね。これは嬉しかったよ。

 日陰で寝そべっていたって、僕はあっちこっちにアンテナを張っているんだよ。だからね、お友達のイヌのチャ~君が来るのもお手の物で、すぐにわかるの!へへ、凄いでしょ。これは僕の自慢のひとつなんだよね。でもね、この頃ちょっと悲しいことがあるんだ。お友達のチャ~君に僕が走り寄っても、あいさつしてくれなくなっちゃったんだ。

 僕、何かしたかなぁ?……全然、心当たり無いんだけど……。チャ~君を連れているおじさんも「チャ~くん、ほら来てくれたよ」と言ってくれるんだけど、全然、無視されちゃうんだ。だから、おじさんも「この頃、どうしちゃったんだ」って言って不思議がってた。そしたらご主人が「もう(挨拶は)いいんじゃないですか~」なんて言うんだよ!ひっどいよね!僕は寂しいのに!シクシク。

 もう一人、イヌのお友達が居るんだけど、こちらの人はおじさんがご主人に「こんにちは」ってあいさつされて、立ち止まってくれるんだよ。こちらのお友達は女の子なんだ。最初の頃は知らなかったから、あいさつしてたんだけど、この頃はなんだか照れ臭くなっちゃって、側に行かなくなっちゃった。

 ウウウ、ご主人が「ほら、お姉ちゃんが来てくれたよ」って言うんだけどさ、やっぱ、照れ臭くって、側に行けないんだよね。その内、おじさんが「じゃあ、また」って言って散歩に戻って行っちゃうの。それをみて、ご主人が「ほら、お姉ちゃん、行っちゃうよ。サムも一緒に行く?」って言ってくれるんだけど、お姉ちゃんを見送るの。カッコ悪いよね~。

 お友達が行っちゃうと、僕が勝手口の方に行くと、ご主人が「なに、もういいの。お家に入る?」って言ってくれて、勝手口を開けてくれるんだよね。そして家に入ってハーネスを外して貰うんだよ。ちゃんと、ハーネスを外して貰う時は、お座りしてるよ!その方が素早くハーネスを奪って貰えるからね。ヘヘン、僕も考えてるんだからね!フフフフ、偉いでしょう。
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