【完結】僕はサム

榊咲

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【本編】

⑧僕のお友達

 僕のお友達はね、お散歩の時に会う二人とね、お隣にいるお姉ちゃん達がいるんだよ。お隣のお姉ちゃん達にはなかなか会えないんだよね。散歩の時間が違うから仕方ないんだけどね。

 そうそう、お姉ちゃん達はね、僕と同じ位の大きさの《クルミさん》とクルミさんの子どもの《アモちゃん》とゴールデンレトリバーの《ナツさん》。ナツさんは僕の何倍も大きいから、近づかれると、ちょっと怖いの!でもね、僕の方に来てくれる時は、そ~っと近づいてくれるんだよ。凄く優しいの。

 僕の一番初めの友達はアモちゃんなんだよ。僕がご主人と散歩に出た時に声を掛けてくれたの。それまでは、僕は外に出ても、早朝と夜に数分だけだったからね。直接会った事って無かったから、嬉しかったんだよ。だってね、僕がいくら家の窓から「ニャン、ニャン(こんにちわ!)」って言っても聞こえて無かったみたいなんだもん。それってさ、寂しいじゃんね~。

 だから、直接会えたのは良かったの!!すぐに友達になってくれたんだもん。でもね、最初は直接会うのは怖かったんだよね。僕は窓越しに知ってたけど、アモちゃんは僕の事、知らないんだよ。声を掛ける時も、『ど、どうしよう…』って思いながらしたし……。

 でも、次に会った時に「ニャン、ニャーン(こんにちわ!)」て僕が言ったらね、アモちゃんも「ワウン、ワンワン(こんちわ)」て言ってくれたんだ。それから「ニャーン、ニャーン(友達になって!)」と言えば、「ワォン、ワォン(うん、いいよ)」って言ってくれたの。もう、“天にも昇る気持ち”になったよ~!

 それから、アモちゃんとあいさつする様になったら、ナツさんもあいさつしてくれるようになったんだ。クルミさんはだいぶ後になってから、あいさつしてくれるようになったかな。

 僕達のあいさつはね、まずは普通に『こんにちわ』ってあいさつをしたら、鼻を突き合わせて、臭いを嗅ぐの。それが終わると体の方も臭いを嗅いで終わり。あとはアモちゃん達は、散歩に行っちゃうんだよね。僕はご主人と家の周りを歩くんだよ。外のね、コンクリートの床で“コテン、コテン”って体を左右に振るんだよね。これやると、気持ちがいいんだよ!うふふ。

 僕らのあいさつは、基本、同じなんだよね。だから、散歩に来てる“チャーくん”も“お姉さん”も同じ。鼻を突き合わせて、臭いを嗅ぎ合うんだよ。そこで、この臭いを嗅ぎ合う事が出来ないと友達になれないんだ!僕も友達になれるか、なれないかは、雰囲気で感じ取ってるからね。絶対なれないと思ったら、「フニャー(こっち来るな)」て言って威嚇いかくしまくるしね。ハァハァハァ!

 ホント、僕は運が良いよ。散歩にくるイヌの人は、6~7人いるけど、そのうちの5人が友達になってくれたんだもんね。僕はネコって種族だから、本当なら友達にはなれないらしいけどね。これはさよちゃんとイヌの友達のご主人が言ってたの。『普通はこんな風にしない』ってさ。

 僕ら、僕とアモちゃんとチャーくん、ナツさんが珍しいんだって。イヌ族とネコ族は犬猿とまではいかなくても、会えばソッポを普通は向くらしいからね。それか無視するみたい。

 さよちゃんとチャーくんのご主人が話してたんだけど、チャーくんは同居してるネコとは、僕みたいに臭いを嗅いだりしないんだって。ネコが近づいて来ないんだってさ。こんなに優しい、チャーくんなのにね。友達にならないなんて勿体無いよね。

 僕はこんなに楽しく暮らせて、いいのかな?……いいよねぇ!
 まだまだ僕の話は続くんだけど、今回はこれで終わりだよ.。またね❤️❤️❤️



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