【完結】僕はサム

榊咲

文字の大きさ
11 / 15
【番外編】

②–⑵僕の日常

 僕の散歩が終わると急いでトイレに行くの!もう超特急だよ。外ではゆっくり出来ないんだ~。だってご主人が一緒だからね。

 だから『散歩はもういいよ』って意思表示して、勝手口に向かったら、ドアの前でお座りするんだよ。そうするとご主人が「もう散歩はいいの?」って聞くから、顔をご主人に向けて、すぐに勝手口のドアを見ると【ああ、入りたいんだな』って思ってくれるみたいなんだ。

 それでドアを開けて「サムにゃん、ほらどうぞ」と言ってくれるから僕は入っていくんだよ。でもね、ここですぐに入っていくなんてだよ。僕はちゃんと勝手口でお座りしてリードを外して貰ってから部屋に入るんだ!へへへ、偉いでしょう。

僕がトイレに行ってる間に、ご主人は僕にご飯を準備してくれるの。ネコ用のかつお節のふりかけも掛けてくれるんだよ。これが美味しいの!!ついつい、ふりかけをおかわりしちゃう。

 でもね、ご主人は僕がふりかけのおかわりを催促するとねぇ「サムちゃん、ご飯あるよ!これしかないからね」って言ってくれないんだよね。それでもご主人に催促するとね、根負けしたご主人が「もうこれだけだよ」と言ってほんの少しだけど、ご飯の上にかけてくれるんだ~!うふふ、粘り勝ち!!ご主人、ありがとう!

 ご飯を食べてから、ご主人の側で毛づくろいするの。でも、ご主人のそばで毛づくろいしてると、ご主人が僕のシッポを触ってくるんだよね~。僕はシッポを触られるのが、大っ嫌い!!

 だから、ついついご主人の手を噛んじゃうんだ~。しょうがないでしょ、イヤなんだもん。そうすると、ご主人は「サムにゃん、痛いじゃんか!」って言ってくるんだ!ちょっとご主人、シッポ触られるのイヤだって知ってるんだから、自業自得でしょうが……。うううう、ねぇ酷いと思わない!!

 いつもこんな風にご主人と攻防戦をしてるんだ。流石に、僕が熟睡してる時は、チョッカイかけて来ないけどね。ちょっとでも薄目を開けていると、すぐにシッポを触ってくるしさ、前足とかも触ってくるんだよね。

 あまりにも鬱陶しい時は、ご主人の側でから離れる様にしてるよ!そう二階に避難するんだよ。夏は陽が当たて暑いけど、冬は暖かいんだ。冬の寒い時はハーフケットをご主人が引いてくれるんだ~。こういう所は、僕、大好きなんだけどな~。

 たまにご主人が僕を探して二階に来る時があるんだけどね、来てすぐに「サムちゃん、暑くない?」だって。僕はそんな事考えた事もないから、寝そべったまま、ご主人の顔を見るの。そうすると「サムちゃん、外に行くよ。行かない?」って僕を散歩に誘いにきてくれるんだ。

 でも僕はまだ行きたくないから、そのまま寝そべってると「ほらサムちゃん、行くよ!」と無理矢理連れて行こうとするんだよ。「ニャ、ンニャン(行きたくな~い)」と返事をするんだけど、ご主人は「ほら、(イヌの)お友達が来るよ」って誘ってくるんだ。

 そんな事言われたら、行かなきゃって思うじゃんか。もうご主人のイケズなんだから。ご主人は僕のウィークポイントをよく知ってるんだよね……。ハァ~、ご主人といると疲れるけど、楽しいんだよね。
感想 3

あなたにおすすめの小説

【完結短編】ある公爵令嬢の結婚前日

のま
ファンタジー
クラリスはもうすぐ結婚式を控えた公爵令嬢。 ある日から人生が変わっていったことを思い出しながら自宅での最後のお茶会を楽しむ。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

刺繍妻

拓海のり
恋愛
男爵令嬢メアリーは魔力も無くて、十五歳で寄り親の侯爵家に侍女見習いとして奉公に上がった。二十歳まで務めた後、同じ寄り子の子爵家に嫁に行ったが。九千字ぐらいのお話です。

令嬢失格な私なので

あんど もあ
ファンタジー
貴族の令息令嬢が学ぶ王都学園。 そこのカースト最下位と思われている寮生の中でも、最も令嬢らしからぬディアナ。 しかしその正体は……。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

ボロ雑巾な伯爵夫人、やっと『家族』を手に入れました。~旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます2~

野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
 第二夫人に最愛の旦那様も息子も奪われ、挙句の果てに家から追い出された伯爵夫人・フィーリアは、なけなしの餞別だけを持って大雨の中を歩き続けていたところ、とある男の子たちに出会う。  言葉汚く直情的で、だけど決してフィーリアを無視したりはしない、ディーダ。  喋り方こそ柔らかいが、その実どこか冷めた毒舌家である、ノイン。    12、3歳ほどに見える彼らとひょんな事から共同生活を始めた彼女は、人々の優しさに触れて少しずつ自身の居場所を確立していく。 ==== ●本作は「ボロ雑巾な伯爵夫人、旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます。」からの続き作品です。  前作では、二人との出会い~同居を描いています。  順番に読んでくださる方は、目次下にリンクを張っておりますので、そちらからお入りください。  ※アプリで閲覧くださっている方は、タイトルで検索いただけますと表示されます。