【完結】ねこの国のサム

榊咲

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〈本編〉

サム達とクロ兄弟1

 クロ兄弟の罰の話し合いから数日後のある日,サムとニセイとチビはいつものように歌を歌いながら公園に向かっていました。今日は『森のクマさん』をチビに教えながら向かいました。

「チビ,今日は新しい歌を教えるね」とサムがチビに言います。
「あちゃりゃしいうちゃ?」
「そうだ」とニセイも言います。
「にゃ~い。うれしいにゃ」とチビも嬉しそうに言います。

「じゃぁ,いくよ。 ある日 森の中 クマさんに であった ………、ここまで歌ってみて」とサム。
「ありゅうひ もりにょにゃか くましゃんに であっちゃ」チビも歌います。
「お~、チビ上手いぞ!」とニセイが褒めます。

「じゃぁ、次ね。花さく 森のみち クマさんに であった …、歌ってみて」
「はにゃしゃく もりにょみち くましゃんに であっちゃ」
「本当、チビは上手いな~」

 サムがチビに教えてニセイが褒めて、チビが覚えられる様に2人で協力して教えています。チビに歌を教えながら歩いていたら公園に着きました。するとチビが「きょうは、うちゃおおしえちぇ」と言います。サムとニセイは顔を見合わせて「どうする?」「いいんじゃないか」と言って、「じゃぁ、今日はこのまま歌を歌おうか」とサムがチビに言いました。チビは「わ~い」と言って喜びました。

「次ね。くまさんの 言うことにゃ お嬢さん お逃げなさい …。歌ってみて」
「くましゃんの いうことにゃ おじょうしゃん おにげにゃしゃい… 、これでいい?」
「そうそう、いいぞチビ」

 チビが不安そうに聞いて来たので、すかさずニセイが褒めます。そこに因縁のクロ兄弟が公園に来ました。気が付いたサムがニセイに「ニセイ、見て」と小声で言って、チビの手を繋ぎます。

「おい」とクロがサム達に声を掛けます。
「何だよ。何か様か?」とニセイがクロをにらみながら言います。

「うっ、そのな、この前は悪かったよ!…母さんに怒られたんだ。その~これから一緒に遊んでくれないか?…」クロはサム達に頭を下げて謝りました。これにはサム達もビックリしてしまいました。

「それはいいけど、今日は歌を歌ってるんだけど、いいの?」とサムが聞きます。
クロは弟達に「どうする?」と聞きます。弟達は「歌を歌いたい」と言います。
クロはサム達に「一緒に歌ってもいいか?………、何の歌を歌ってるんだ?」と聞きます。
サムは「森のくまさんだよ。知ってる?」と聞きます。
「オレ達は知ってる!」とクロが言うとサムは「じゃぁ、ちょっと待てって。家は妹が知らないから、今教えてるんだ」と言いました。クロは「わかった」と言って弟達とその場に座りました。

「じゃぁチビ次ね。スタコラ サッサッサのサ…  このスタコラサッサッサのサを繰り返してね」
「にゃい、しゅたきゅりゃ シャシャシャのシャ… こりぇでいいにょ?」
「チビ、上手い上手い」

「さあ、次にいくよ。ところが クマさんが 後から ついてくる トコトコ トットットのト…、トコトコのところはスタコラと一緒で繰り返すんだよ。わかった?」
「うん、わきゃっちゃ。 ちょきょりょぎゃ あちょきゃら ちゅいちぇきゅりゅ チョキョチョキョ ちょっちょっちょにょちょ…。 にぇ、ちゅぎぃわ」

「はいはい、次ね。 お嬢さん お待ちなさい ちょっと 落としもの 白い 貝殻の 小さな イヤリング…、ちょっと長いけど歌える?」
「う~ん、じしんにゃい…。ちょちゅまででいい?」
「いいよ」
「おじょうしゃん おまちぃにゃしゃい ちょっと おちょしもにょ しりょい きゃいぎゃらにょ ………、 ここきゃりゃわきゃりゃにゃい」

「そうか~。また後で教えるから今は次にいくね。 あら くまさん ありがとう お礼に 歌いましょう ラララ ラララララ…、このラララからはまた繰り返しになるからね」
「わきゃっちゃ。ありゃ くましゃん ありぎゃちょう おりぇいにぃ うちゃいましょ リャリャリャ リャリャリャリャリャ…、こりぇでいいにょ?」
「チビ、上手いぞ!」

 ニセイは上手い上手いとチビに言って、クロ達にも「上手いよな」とにらみながら言います。それにクロ達は引いて、うんうんと頷きました。
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