【完結】ねこの国のサム

榊咲

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〈本編〉

【幕間】アゴ母さんからブチに相談事

 ブチとミケに会いに行った時の事。アゴ母さんはニセイの事についてブチに相談する事にしました。ブチに会ってすぐに話をし出しました。その間にニセイはサムやチビ、クロ達とミケと一緒に遊んでいました。

「ブチ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「どうしたの、アゴ母さん」
「ニセイの事なんだけどね」

 アゴ母さんはここに会いに来る時にニセイがいつもと違う行動をしていた事をブチに言い、前に来た時に何かなかったか聞きました。

「今回、ニセイがブチと会いたくないって言ってたらしいの」
「え、ニセイそんな事言ったの?」
「ええ、そうらしいの。直接聞いたのはサムなんだけど」

「俺、何かニセイにしたかな。う~ん」
「サムが聞いた所によると、説教されるからイヤって言ってるらしいわ。何か心当たりはない?」
「…う~ん、これといって何もないけどなあ」

 ブチは実家にいた頃の事を思い出そうとしました。しかし、ニセイとの接点が余り無い事に気が付きました。サムと一緒にいる事の方が多かったのです。ニセイに説教ではなく注意をした事があったのでその事をアゴ母さんに言ってみました。

「アゴ母さん、説教をした事は無いけど、注意はした事があるよ」
「どんな事?」

「あれはまだニセイもサムも小さい頃だけど、ニセイとサムが遊んでいる時に、サムが苦しそうな声を出してた事が有ったから見に行ったんだけど、ニセイがサムの上に乗ってたんで『乗っちゃあダメだぞ』っていった事があるけど、それかな~」
「ああ、そんな事もあったわねぇ」

「あと思い当たるのは、ニセイがサムのご飯を横取りして食べてた時に『サムのご飯を食べちゃあダメだよ』って言った事かな。これはアゴ母さんからも注意してもらったと思うけど」
「それもあったわね。あの頃はどうして同じ量のご飯を食べてるのに大きさが違うのかと疑問に思っていたのよね。ブチに教えられて初めて知ったわ」

「それ位しか思い付かないよ」
「そうね。ニセイに説教か注意するのはいつもサム絡みだったわね」
「うん、そうだよ」

 アゴ母さんもブチもどうしてニセイがブチを嫌うのかがわかりません。2人で「うんうん」と悩んでいるとハナとチィが側に来ました。

「アゴさん、どうしたの?」
「アゴさんもブチ君も何か悩みでもあるの?」

 ハナとチィがアゴ母さんとブチに心配そうに聞いてきます。いっそニセイの事を相談しようかと思いましたが、家庭の事情なのでやめておく事にしました。ただ、ニセイの事を見守ってもらう事にし、何か変化があったら教えてもらう事にしました。

「ハナさん、チィさん、心配かけてゴメンなさい。ちょっとニセイの事をブチどう話していたの」
「ああ、そうだったのね」
「それで、今回こちらに来る事を最初ニセイが渋っていたの。『ブチどう会いたくない』って言って、どうしてかわからないから、ブチに話を聞いてたのだけど、わからなかったのよねぇ」

 アゴ母さんから聞いた事がハナとチィにはにわかには信じられませんでした。いつもサムと一緒にブチと遊んでいるイメージしか無かったからです。

「アゴさん、それ本当なの?」
「信じられないわね」

 ハナとチィは信じられずアゴ母さんに確認をしました。

「それが本当なの。サムがニセイに、サムがニセイの所に行くと知らせたら、言われたのよ」
「俺が何かしたかと思ってアゴ母さんが聞きに来たんです」
「そうなの。お二人が分からないなら様子を見るしかないんじゃないかしらねぇ、チィさん」
「そうよね、ハナさん。…アゴさんもブチ君も様子を見て判断したらいいと思うわ」

「ありがとう、ハナさん、チィさん。申し訳ないけど、2人も見守って貰えるかしら?」
「ええ、やらせて貰うわよ。ねぇチィさん」
「ハナさんのいう通りよ。アゴさん」

 アゴ母さんはハナとチィの心強い言葉に感謝しかありませんでした。話もひと段落したのでアゴ母さん達もミケやサム、クロ達の所に移動して行きました。
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