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〈本編〉
サムとアゴ母さんと長老【《人の国》の事】2
サムとアゴ母さんは長老の家に向かっていました。サムは長老と話をするのは初めてです。上手く長老に質問して、話を聞けるか心配になって来ていました。
「アゴ母さん、僕、ちゃんと長老とお話しできるかな?」
「そんなに心配しなくても大丈夫よ、サム」
「でも、僕、長老とお話しするの初めてなんだもん」
「大丈夫よ、サム。母さんが長老にサムが話を聞きたいってお願いしたんだから」
「うん、そうなんだけど……」
「ほら、リラックスして。……深呼吸してみなさい。ほら、フゥーって」
サムはアゴ母さんに言われた様に深呼吸を繰り返しましたが、どうしても緊張してしまいます。深呼吸を長老の家に着くまで続けましたが、どうしても、緊張感は取れませんでした。
「ほらサム。ここが長老の家よ」
「ここが……」
「じゃぁ、いいわね。……長老、アゴです。サムと一緒に参りました。入ってもよろしいでしょうか?」
「ああ、アゴさんか。……いいよ。入っておいでなさい」
「はい、失礼します。さぁ、サム」
「うん。長老様、失礼します」
サムはアゴ母さんに促されて、長老の家に入りました。そこには、白いヒゲで真っ白な毛並みの人が座っていました。アゴ母さんが長老に挨拶をします。その後にサムも同じ様に挨拶をしました。
「長老、本日はありがとうございます。この子がサムです。サム、さぁご挨拶しなさい」
「はい、長老様、今日は僕の《人の国》の養子縁組の質問のお話をして頂けると母から聞きました。よろしくお願いします」
「ほほう、アゴさん。立派な子じゃのう」
「まあ、ありがとうございます」
「それで、サムちゃんや。《人の国》への養子に行くにはどうしたら良いかを聞きたいんだったかのう」
「はい、そうです。長老様」
「サムちゃんは、どうして養子の事を聞きたいのかのう?」
「そ、それは……、まだ決めかねてるのですが、僕が行ってみたいと思ったからです」
「そうなのかね。だが、《人の国》への行けば、この国に戻る事は叶わなくなるが、それでも良いのかのう」
「はい。それは調べ始めてすぐに気が付きました。だから、帰れないのは覚悟の上です」
「そうか、そうか。そこまで覚悟をしているのかね。では、話さない訳にはいかぬな」
長老はサムの覚悟を言葉や態度、顔つきで信じました。そして、サムに話しても大丈夫だろうと思い、話す事にしました。しかし、話すにはアゴ母さんが居ては、都合が悪い為、アゴ母さんに家に帰る様に言いました。
「じゃぁ、話すとするかの。おお、そうじゃ、アゴさん、悪いがサムちゃんだけに話したい。家に帰っておくれでないかい」
「そうですか。わかりました。……サム、ちゃんと聞いて来なさいね」
「はい、アゴ母さん」
「では長老、よろしくお願いします」
「ああ、わかっておるよ」
こうして、アゴ母さんは長老の家から自宅に帰る事になりました。
「アゴ母さん、僕、ちゃんと長老とお話しできるかな?」
「そんなに心配しなくても大丈夫よ、サム」
「でも、僕、長老とお話しするの初めてなんだもん」
「大丈夫よ、サム。母さんが長老にサムが話を聞きたいってお願いしたんだから」
「うん、そうなんだけど……」
「ほら、リラックスして。……深呼吸してみなさい。ほら、フゥーって」
サムはアゴ母さんに言われた様に深呼吸を繰り返しましたが、どうしても緊張してしまいます。深呼吸を長老の家に着くまで続けましたが、どうしても、緊張感は取れませんでした。
「ほらサム。ここが長老の家よ」
「ここが……」
「じゃぁ、いいわね。……長老、アゴです。サムと一緒に参りました。入ってもよろしいでしょうか?」
「ああ、アゴさんか。……いいよ。入っておいでなさい」
「はい、失礼します。さぁ、サム」
「うん。長老様、失礼します」
サムはアゴ母さんに促されて、長老の家に入りました。そこには、白いヒゲで真っ白な毛並みの人が座っていました。アゴ母さんが長老に挨拶をします。その後にサムも同じ様に挨拶をしました。
「長老、本日はありがとうございます。この子がサムです。サム、さぁご挨拶しなさい」
「はい、長老様、今日は僕の《人の国》の養子縁組の質問のお話をして頂けると母から聞きました。よろしくお願いします」
「ほほう、アゴさん。立派な子じゃのう」
「まあ、ありがとうございます」
「それで、サムちゃんや。《人の国》への養子に行くにはどうしたら良いかを聞きたいんだったかのう」
「はい、そうです。長老様」
「サムちゃんは、どうして養子の事を聞きたいのかのう?」
「そ、それは……、まだ決めかねてるのですが、僕が行ってみたいと思ったからです」
「そうなのかね。だが、《人の国》への行けば、この国に戻る事は叶わなくなるが、それでも良いのかのう」
「はい。それは調べ始めてすぐに気が付きました。だから、帰れないのは覚悟の上です」
「そうか、そうか。そこまで覚悟をしているのかね。では、話さない訳にはいかぬな」
長老はサムの覚悟を言葉や態度、顔つきで信じました。そして、サムに話しても大丈夫だろうと思い、話す事にしました。しかし、話すにはアゴ母さんが居ては、都合が悪い為、アゴ母さんに家に帰る様に言いました。
「じゃぁ、話すとするかの。おお、そうじゃ、アゴさん、悪いがサムちゃんだけに話したい。家に帰っておくれでないかい」
「そうですか。わかりました。……サム、ちゃんと聞いて来なさいね」
「はい、アゴ母さん」
「では長老、よろしくお願いします」
「ああ、わかっておるよ」
こうして、アゴ母さんは長老の家から自宅に帰る事になりました。
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