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〈本編〉
【幕間】アゴ母さん、ブチにサムの話をする
アゴ母さんはサムから話を聞き、サムが話したくないと言っていた事を長老に聞くために、長老の家に向かいました。
「長老、アゴです。よろしいでしょうか?」
「おお。アゴさんか。どうしたかな」
「あの、サムから話を聞いたのですが……。その~、サムが話したくないと言った事がありまして……」
「そうかい、サムちゃんはなんと言ってたかのう」
「《人の国》ヘ行くのは年末になると聞きました。それ以外は聞いていません」
「う~ん、サムちゃんは言わなかったかい」
長老はちょっと意外に思いました。しかし、サムに話した時の事を思い出すと、サムが言いたく無かったのも納得しました。そしてアゴ母さんが心配して聞きに来た事もわかってしまいました。
「それで、サムが長老から聞くのは構わないと言ったものですから聞きに来ました。いけなかったでしょうか?」
「いや、大丈夫じゃが……。アゴさん、驚かないでおくれよ」
「驚くような事ですか?」
「そうなんじゃよ。サムちゃんも驚いておったでな」
「覚悟は出来ています。……話してください。お願いします」
「……アゴさん、そこまで覚悟をしているなら、話そうかのう。だが、今から話す事は他言無用じゃよ」
「はい。承知しました」
「では、サムちゃんは《人の国》ヘ行くのじゃが、あの国に行くにあたってじゃが、この国を一歩でも出た瞬間に記憶が無くなるんじゃよ。だから、サムちゃんは言いたくなかったんじゃろ」
「そうだったんですね……」
「そうじゃよ。もしこの国に帰って来れたとしても、サムちゃんはアゴさん、あんたの事も覚えてはおらん。じゃからの、ほかの子にはサムちゃんは帰って来ないと教えなさいよ」
「はい、わかりました。ニセイやチビにはそのように伝えます」
「アゴさん、その子らだけでなく、誰にも記憶がなくなると言ってはダメじゃ」
「……それは、サムの兄のブチにも言ってはいけないのですか?」
「だから言ったじゃろ。他言無用じゃと」
「……はい、誰にも言いません……」
アゴ母さんはブチには話して記憶の共有をしようと思っていました。しかし、長老に他言無用と言われ、念押しで誰にも言わないように約束させられました。アゴ母さんはこの秘密を自分の胸の内にしまっておく事に不安を抱きました。何かの弾みに言ってしまうのでは?とどうしても思ってしまうのです。それが長老にも伝わったのか、長老が言いました。
「アゴさん。この秘密を言ってしまいそうになったら、ワシのところに来なさい」
「長老、良いのですか?」
「アゴさん、あんたの胸の内は痛いほどわかるからのう。ワシも初めて聞いた時は誰かに秘密を聞いてほしいと思ったもんじゃよ」
「長老、ありがとうございます。そうさせて貰います。……今日はこれで失礼します」
アゴ母さんは長老にお礼を言って、家に帰る為に長老に家から出ました。そしてブチにこの事は言えないと思いました。しかしサムにブチには母さんが話しておくからと言った手前、サムが《人の国》に行く時期だけ、話す事にしました。
★★★★★★
アゴ母さんは長老の家から帰るとサムの事で話があるとブチに連絡しました。それに対してブチからもう時期、休みになるからその時で良いかと返信が来ました。アゴ母さんはそれで良いとブチに連絡しました。
そして、ブチが言っていた休みが来ました。
「アゴ母さん、ただいま」
「ああ、ブチ。おかえり」
「どうしたの、アゴ母さん。なんだか疲れたようだけど。大丈夫?」
「……心配かけてゴメンなさいね。大丈夫よ。ブチ」
「そう、ならいいけど。そういえばサムの事で話があったんだよね?」
「ええ、そうなのね」
「どんな話なのかな。アゴ母さん」
「ああ、そうね。サムが《人の国》ヘ行く事は前に話したでしょう?」
「うん。聞いたよ」
「それでね。サムが行く時期が決まったなよ」
「ヘェ~、決まったんだね。いつ頃になるの?」
「それがね、年末になるそうなのよ」
「そうなんだ。まだ先のことだね。日時が決まったら教えてよ。帰ってくるからさ」
「そうね、わかったわ。……サムが喜ぶと思うわ。そういえば、今日はお休みって言ってたけど、いつまでいるのかしら」
「今回は2日間ほどいるよ」
「そう、じゃぁ、サム達と遊んでやって欲しいんだけど」
「いいよ。アゴ母さん」
「じゃぁ、よろしくね」
アゴ母さんはブチにサムの事を話しました。ブチも何の疑問も持たずに、当たり前のように受け入れました。サムが記憶をなくす前に楽しい記憶を持って貰いたいと思い、大好きなブチに遊んで貰おうとアゴ母さんは考え、ブチに頼みました。ブチは折角の休みなのだから、弟達と遊んでやろうと思って、アゴ母さんに頼まれた時に快く返事をしました。
「長老、アゴです。よろしいでしょうか?」
「おお。アゴさんか。どうしたかな」
「あの、サムから話を聞いたのですが……。その~、サムが話したくないと言った事がありまして……」
「そうかい、サムちゃんはなんと言ってたかのう」
「《人の国》ヘ行くのは年末になると聞きました。それ以外は聞いていません」
「う~ん、サムちゃんは言わなかったかい」
長老はちょっと意外に思いました。しかし、サムに話した時の事を思い出すと、サムが言いたく無かったのも納得しました。そしてアゴ母さんが心配して聞きに来た事もわかってしまいました。
「それで、サムが長老から聞くのは構わないと言ったものですから聞きに来ました。いけなかったでしょうか?」
「いや、大丈夫じゃが……。アゴさん、驚かないでおくれよ」
「驚くような事ですか?」
「そうなんじゃよ。サムちゃんも驚いておったでな」
「覚悟は出来ています。……話してください。お願いします」
「……アゴさん、そこまで覚悟をしているなら、話そうかのう。だが、今から話す事は他言無用じゃよ」
「はい。承知しました」
「では、サムちゃんは《人の国》ヘ行くのじゃが、あの国に行くにあたってじゃが、この国を一歩でも出た瞬間に記憶が無くなるんじゃよ。だから、サムちゃんは言いたくなかったんじゃろ」
「そうだったんですね……」
「そうじゃよ。もしこの国に帰って来れたとしても、サムちゃんはアゴさん、あんたの事も覚えてはおらん。じゃからの、ほかの子にはサムちゃんは帰って来ないと教えなさいよ」
「はい、わかりました。ニセイやチビにはそのように伝えます」
「アゴさん、その子らだけでなく、誰にも記憶がなくなると言ってはダメじゃ」
「……それは、サムの兄のブチにも言ってはいけないのですか?」
「だから言ったじゃろ。他言無用じゃと」
「……はい、誰にも言いません……」
アゴ母さんはブチには話して記憶の共有をしようと思っていました。しかし、長老に他言無用と言われ、念押しで誰にも言わないように約束させられました。アゴ母さんはこの秘密を自分の胸の内にしまっておく事に不安を抱きました。何かの弾みに言ってしまうのでは?とどうしても思ってしまうのです。それが長老にも伝わったのか、長老が言いました。
「アゴさん。この秘密を言ってしまいそうになったら、ワシのところに来なさい」
「長老、良いのですか?」
「アゴさん、あんたの胸の内は痛いほどわかるからのう。ワシも初めて聞いた時は誰かに秘密を聞いてほしいと思ったもんじゃよ」
「長老、ありがとうございます。そうさせて貰います。……今日はこれで失礼します」
アゴ母さんは長老にお礼を言って、家に帰る為に長老に家から出ました。そしてブチにこの事は言えないと思いました。しかしサムにブチには母さんが話しておくからと言った手前、サムが《人の国》に行く時期だけ、話す事にしました。
★★★★★★
アゴ母さんは長老の家から帰るとサムの事で話があるとブチに連絡しました。それに対してブチからもう時期、休みになるからその時で良いかと返信が来ました。アゴ母さんはそれで良いとブチに連絡しました。
そして、ブチが言っていた休みが来ました。
「アゴ母さん、ただいま」
「ああ、ブチ。おかえり」
「どうしたの、アゴ母さん。なんだか疲れたようだけど。大丈夫?」
「……心配かけてゴメンなさいね。大丈夫よ。ブチ」
「そう、ならいいけど。そういえばサムの事で話があったんだよね?」
「ええ、そうなのね」
「どんな話なのかな。アゴ母さん」
「ああ、そうね。サムが《人の国》ヘ行く事は前に話したでしょう?」
「うん。聞いたよ」
「それでね。サムが行く時期が決まったなよ」
「ヘェ~、決まったんだね。いつ頃になるの?」
「それがね、年末になるそうなのよ」
「そうなんだ。まだ先のことだね。日時が決まったら教えてよ。帰ってくるからさ」
「そうね、わかったわ。……サムが喜ぶと思うわ。そういえば、今日はお休みって言ってたけど、いつまでいるのかしら」
「今回は2日間ほどいるよ」
「そう、じゃぁ、サム達と遊んでやって欲しいんだけど」
「いいよ。アゴ母さん」
「じゃぁ、よろしくね」
アゴ母さんはブチにサムの事を話しました。ブチも何の疑問も持たずに、当たり前のように受け入れました。サムが記憶をなくす前に楽しい記憶を持って貰いたいと思い、大好きなブチに遊んで貰おうとアゴ母さんは考え、ブチに頼みました。ブチは折角の休みなのだから、弟達と遊んでやろうと思って、アゴ母さんに頼まれた時に快く返事をしました。
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