いらない子の悪役令息はラスボスになる前に消えます

日色

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第7章

第368話 帰ってきた王子様②※

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※産卵シーンが出てきますのでご注意ください。


「んううう……、くらいしゅ…はぁはぁ…もう…(もうフェラやめて、死んじゃう)」
「もっとか?」
「ち、ちがっ…あん…ちがうってぇええ」

またフェラを継続する彼を信じられない気持ちで見守る。こんなにされて脳みそまでとろとろで、もう何をどうしたらいいのかわからない。絶え絶えになった息をなんとか整えながら、とにかく中で猛威をふるっているたまごを取って~~と必死に訴えた。

「そういえば魔道具の振動が激しいな。キルナ、お前何かしたのか?」
「んぁ…なんにも……してなぃ…よぉ」

クライスがお腹に手を当て魔力を流して魔道具の振動を止めてくれたことで、やっとまともに話せる状態になった。


「これどーやってとるの? さわったらぶるぶるしてとれなかったよ」
「ああ、プラグを触ったのか。躾用の魔道具は魔力を与えた人間以外が手で触ると振動が最強になるんだ」
「ふぇっ? そぅなの!?」

そんなの先に教えといてほしかった。そしたらあんな目に遭わなかったのに。口を尖らせていると、クライスがふっと笑いながらアナルプラグを外してくれた。あとは中のローターを出すだけ、というところで彼が悪戯っぽい笑みを浮かべる。

「キルナが自分でこれを出すところが見たい」
「んぇ? それってどーするの?」
「腹に力を入れてイキんだら出てくる」

それって、トイレで大きい方をする要領で出すってこと!?

「むりぃっ!! そんなの……(恥ずかしすぎるよ!)」
「じゃあ残念だがずっとそのままだな。俺の指じゃ奥まで届かないから、取り出すのは無理なんだ」
「そんな……」

なんてこと!!

こうなったら仕方がない。一人でさっさと済ませようとトイレに行こうとすると、じゃらっと手枷を引っ張られ、手繰り寄せられてしまう。

「ちょっ、ここでなんてむりにきまってるでしょ!?」

彼は逃れようと暴れる僕の抵抗をものともせず、僕の体を後ろから抱き抱えベッドに座った。恐ろしいことに、ここで出させるつもりらしい。大きく広げた状態で脚を抱え、「ほら出せ」と促してくる。ひどい格好すぎて泣ける。でももう限界だった。振動は止んだとはいえ、ぐりぐりとイイトコロを刺激してくるそれに頭が朦朧としてくる。早く出したい!

(もうどうにでもなれ!!)

投げやりな気持ちで、ん~~~とお腹に力を入れて踏ん張ると、「ふああ!!」ぽこんと中から白いたまごが出てきた。出てくる瞬間の独特の解放感と刺激による快感に、変な声が漏れてしまう。

「はぁ…はぁ…でた」
「ああ、上手に産めたな」

なんだろう。鶏にでもなった気分……。たまごを産めてうれしいような悲しいような複雑な気持ちだけれど、お腹は少し余裕ができて軽くなった。でもあと二個残ってる。

「ふぅ…ふぅ……」
「頑張れ、もう少しだ」

一つ出すたびに頭にキスされ「いい子だ」「よくやった」と誉められた。最初の二つが順調だったのに対し、最後の一個がなかなか出ない。体力が底をついたせいかもしれない。 

何度もいきみ、かなり苦労した末、ついに出る! というタイミングに合わせて、ペニスの根本を締め付けていた金のリングが外された。

「いっ…いっぐううううううううううう」

やっと許された射精の快感は凄まじく、びゅくっびゅくっと精液を吐き出しながらドロドロの快楽に溺れる。クライスはそんな僕を膝の上に抱えたまま、出したばかりでまだ温かいたまご型ローターをうれしそうにサイドテーブルに並べていた。


しばらく休憩して落ち着いてくると、彼が後悔の色を含む静かな声で言った。

「悪かった。今にもキスしそうな二人を見て、湧き上がる苛立ちと焦りを抑えられなかった。無茶なお仕置きをしてすまなかった」

逞しい腕で包み込まれ、ちゅっちゅと労わるようなキスをされて僕の心は満たされる。置いていかれた時は寂しかったし、たまごを産むのは恥ずかしかったけど、クライスとこうしてくっついていられるならもうなんでもいい。

「ぼくのこと…すきだから…やきもちやいたんでしょ?」
「そうだ」
「じゃあゆるす。おしおきは、ぼくがわるかったせいだし。それに、ぼくエムっ気あるからへいき」
「ん? なんだって?」

首を傾げるクライスの隙を突き、彼の服を脱がせる。脱がせ終えると、ころんとベッドに寝転んで広げた脚を自分で抱え、お願いした。

「ねぇ、もっとして。ぼく、たまごなんかより、クライスのがほしいの。ふとくてながくておおきぃのいれて」
「……ああ」
「ぼくのなか、クライスのでいっぱいにして」
「…………ああ」
「いっぱいすきっていって。キスして」
「ああ、好きだ。キルナ、愛してる」
「ぼくも…んぅ」

無機質な魔道具じゃなくて、熱い彼のが入ってくる。うれしすぎてぎゅうぎゅうと搾り取るような動きをしてしまい、クライスが熱い息を吐いた。

「くっ、そんな風にしたら……出てしまうだろ? そんなに欲しかったのか?」
「ん、そう。ずっとずっと、クライスをまってた」

そうして僕らはいっぱいいっぱい愛し合って、一緒に眠ったのだった。 
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