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ギターケースから金を回収し、返り血に染まった皺だらけのTシャツを身につけるムラカミに、持ってきた同じく皺だらけの古着のシャツを渡した。
「とりあえずコレ」
と放り投げる。
こういうとき、素直にムラカミは着替える。
「3千500、いち、に………3千700円。なぁこれで酒でも飲むか?」
ムラカミに言ったが、おれ自身が酒が飲みたかった。
「おもんねーよ」 ムラカミは呟く。
それは酒のことか、ギター青年をメッタ打ちにしたことか、おれにはわからない。
そろそろここを離れないと誰かが来るかもしれない。
「なぁ、おまえ」
ムラカミに話しかけられ、嫌な予感がした。
「何?」
ムラカミはおれの襟首をつかむ。
「おれはなぁ!、おれは、酒なんか飲みたくないんだよ!わかるか?、あ?、おまえくだらねーこと命令してくんなよ!わかるか?、なんだ、酒が飲めりゃいいのかよ!ああ、なぁ!」
「ごめん。」
スッと襟から手が離れた。
「まあいいけど。どっか、飲むなら店に行こう。」
飲むのかよ、と口にしかけたがグッと堪えた。
おれは金をポケットにしまい、歩道橋を後にした。
バットのカツンカツンという音が聞こえるのでムラカミがついて来てるのがわかる。
もう夜になっていた。
「とりあえずコレ」
と放り投げる。
こういうとき、素直にムラカミは着替える。
「3千500、いち、に………3千700円。なぁこれで酒でも飲むか?」
ムラカミに言ったが、おれ自身が酒が飲みたかった。
「おもんねーよ」 ムラカミは呟く。
それは酒のことか、ギター青年をメッタ打ちにしたことか、おれにはわからない。
そろそろここを離れないと誰かが来るかもしれない。
「なぁ、おまえ」
ムラカミに話しかけられ、嫌な予感がした。
「何?」
ムラカミはおれの襟首をつかむ。
「おれはなぁ!、おれは、酒なんか飲みたくないんだよ!わかるか?、あ?、おまえくだらねーこと命令してくんなよ!わかるか?、なんだ、酒が飲めりゃいいのかよ!ああ、なぁ!」
「ごめん。」
スッと襟から手が離れた。
「まあいいけど。どっか、飲むなら店に行こう。」
飲むのかよ、と口にしかけたがグッと堪えた。
おれは金をポケットにしまい、歩道橋を後にした。
バットのカツンカツンという音が聞こえるのでムラカミがついて来てるのがわかる。
もう夜になっていた。
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