元手大地震~首都災害に大学生が歌い、支え、立ち向かう。~

さとなか達也

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エピソード45

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「しかし、学生に無理をさせてはいけない・・。」

「難しいところだ・・。」


 険しい顔で田野は言っていた・・。父の次官会見まで15分前の話だった。



 証が会見のことを聞いたのは同じ学生からだった・・。

 「証、事務次官が、国際向けの声明を発表しているぞ。」

 「本当か・・。」
 ・・父さん・・。
 対策本部も疲れの色が出ていた・・。3班で回しているが、情報が多すぎる・・。ビックデータ化しても、今の人数では対応に限界があった・・。救護人の数も並外れているし、余震も起こる・・。テレビでは落ち着いた行動と言うが、それが救援物資の、供給で、力を発するとは、やはり、経験、報告しなければ、体験していなかった・・。


 これは訓練ではないのだ・・。

 それゆえの疲労は、様々な人でも同じだった・・。


 医学部生も学生も学校、避難所を出たいというが、講師が必死に止めた・・。

 それが命だと、学生達は気づいていなかった・・。教育として、想定はしていなかった・・。
 学長も、事務長もそう思っていた・・。
 「火災は、26時間を超え、懸命な基、鎮火に向かっています・・。しかし、21世紀始まって以来の、東京首都直下地震の発生で、関東地区は今だ、揺れているような気持ちです・・。救助作業に当たっている、救助隊も危険な所や、余震、火災、により、難航しています・・。」


 テレビでも、各放送局へ、多くの情報が寄せられたが・・今の時代、正式に発表するのは救助隊からの公式連絡だった・・。


 しかし、多すぎる被害と、救助体制へ一般人が向かわぬよう、テレビは大阪を基準に、報道を行っていた・・。



 「健・・。」
 「大丈夫だ、歩けるようになった・・。軽い脱水症状と、疲労だ・・。ここまでした自分にも、担架を用意し、医学部生でありながら、迷惑を掛けてしまった・・。」
 「仕方ないよ、災害発生中の身だ・・。」
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