元手大地震~首都災害に大学生が歌い、支え、立ち向かう。~

さとなか達也

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エピソード51

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「証、証..。」
「あっああ。今何時..。」
「4時半だ..。」
「配給の手伝い、この55時間でたくさん支援が来ているらしいんだ..。」
「そうか!」
証は、配給所に行く..。

「あっテレビの車、自衛隊もいる..。」
「証ー。」
「健じゃないか!」

「今、国際医療部隊が到着した!学生は避難者への対応は解散だって..。」

「つい3時間前、解散になって..。やっと普通学科の方に回れた..。テレビも来てるな..。」

「3人..。地震後、落ち着いたのは、50時間ぶりだな..。」

「ああ。」
「ピピ。」

健の携帯が鳴る..。
「携帯会社がセーブしている、データ制限を78時間限定で、関東最大級の通信数にしているらしい..。」

「母さん、東子は元気?、村治の方は、火災はないって言うけど..避難所はそっち?..ああ、よかった..父さんもさっき連絡が着いた..えっ、テレビ見えるかって?えっうちの避難所が、取材をされている?ほんとに。」


..本当に忙しかったんだな、健..。そして、隠す苦しみも..それも全て、俺の友達だ..。


「よし、手伝いだ..。」

「無理はだめだ..。」
「ババババ。」
「ヘリだ!行くぞ、証!」

「まあ急ぐな、若さと説得力で避難所でこれからも落ち着かなきゃいけない..。」
「安全な時間と、場所は確保したなら、ストレスが起こる・・。それに対応すべきなのは、冷静な、安全に過ごせる、避難所だ。今は、学生として言える・・。」

「本震から56時間経っている..二次災害に徹しなければ..。」

「消極的だな..。今、がんばっている人々を見ろ。」
「率先して、若い人が働かないと..。」

「大丈夫。」
「田野さん..。」

「今、一機600リットルの集中放水で消火活動中..。避難所の耐震補強を緊急でやっている..。」

「避難所の耐震補強?」

「証くんの言った通り、混乱を防ぐのが何よりだ..。健くん、君も大人だろ..。」

「大人なら、緊急時、その話を聞かないと。」

「そうでした。」
「なっ。」

「はいっ。」
「大丈夫、大丈夫だ。」


泣く健を励ます田野..。
やはり、隠された悲しみがたくさんあったのだろう..。



「救援物資の届けと、学内避難所の、ダメージの受けた場所の、耐震を進めています..。」

「じゃあ、地元に帰れるということですか?」


「落ち着け..都内には、もっとダメージの受けた場所が多いんだ..。」


「でも、東京湾から、地元へ避難の船が出てるって..。」

「そうして、混乱が起きることを君達はわかっているだろ!」
「東京湾まで、何ヵ所危険な場所を通るつもりだ..。」

「せっかく、無事なのに死ぬつもりか!」

「東先生..。」
「しっかりしろ!」

「親からもらった命だろ..。」
「夕食食べて、今日はしっかり寝るんだ..。」

「3日目になれば、また、情報も状況だって変わってくるだろう..。」
「時の過ぎ行く中をしっかり避難者として見つめるんだ..。」


「取材班の目を盗んでと考えるなよ..。」

「君達はまだ学生だろ..。」
「はい..。」

健もその話を聞いていた..。地方の心配の声がこうも周りを混乱させるとは考えていなかった..。


危なくなったら帰る場所がある..。誰もが発生前には思っていたことだった..。それが、夜になり、明かりがついて気がついた..。

 震災発生から、3日目の朝。
「東京湾からの避難には限界があります・・。」

「なぜ、報道規制をしないんだ。混乱させるだけだろ。」
首相は言う。

「それがSNSで広まり..。」

「危険な道を歩いて、そういう、避難者が増えています..。」

「それ自体を会見で言うのも、リスクがあります..。」

「しかし、空港が使えない今、東京湾から地方へ避難するしか方法がない人もいる..。」

「ヘリポートも絶対安心かもわからない..ほぼ鎮火したとはいえ、、ヘリも降りられないところも多い..。」

「..依然、厳しい状況か..。」
「では、次の報告..。」

 大学でも3日目の管理会議が早朝から開かれた..。

「3日目になり、72時間が迫ってきています..。また、救援部隊だけではなくて、避難所には救援物資だけではなく、避難所自身の耐震部隊が活躍しています..。」

「その工事で、多くの場所を丈夫な施設として、医療部隊も積極的に、避難所入りをしています..。」

「避難所の、耐震工事の判断は正しかったですね..。」

「ああ、工事に注目することで、避難者を避難所に、様々な、フェイク、つまり、嘘をなくすことにも成功している。」


「しかし、72時間..。救援部隊には、それを理解するのに、我々も、気を張らなければ、震災に首都の被害を、犠牲者が背負うことになる..。」

「その決まりをするのは、政治家としてはできない..。」
「総理はその考え、分かります..。」



「国際部隊、自衛隊、医療救急班、消火活動..。」
「犠牲者をその言葉に重ねたくはない..。」

「それではなく、ひとつの一人の命だと、遺族には思ってもらいたい..。」

「後は、しっかり、救援内閣として、全国会議員に、わかってもらわなければ..。」

「それを理解して動けているか..。」

「この政治が、震災を世論にして、議員の資質が問われる..。」
「それが、揺れのない、揺るぎのない国会の地震災害だと思っている..。」
「これに勝たねば、次の選挙には出さん..。」
「国会議員も全力を尽くすんだ..。」
「そう、言葉があったことも伝えておいておきます..。」    
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