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おまけ・クラス一の陽キャと乱交について語り合う話
黒髪で美少年やったら誰でもええんかい
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みなさんこんにちは。伊勢嶋雪兎16歳ホモです。こう言った「独白」で話すのは、結構お久しぶり。先日の雹、すごかったっすね(※執筆当時)!
さてさて、クラス一の陽キャ・二階堂怜央くんとクラス一の陰キャ・加藤仁成(名前部分、何て読むの?)くんが付き合い出してはや二ヶ月が過ぎましたよ!恋愛偏差値低そうな加藤くんに合わせてなかなか進展がないものと思いきや、ちゃっかりネカフェでキスとかしてたんだそうで。いいですねぇ。初々しくて、心がぴょんぴょんしてきますね!
二人の恋路を応援してアドバイスを送っていたところ(お薦めの体位とか)、いつしか学校で一緒にお昼を食うようになっていました。いやぁ。クラス内での立場は空気な俺が、陽キャでパーティー・ピープルのレオ君とお昼食う仲になるなんてねぇ。もちろん当の加藤くんと、どさくさに紛れて想い人の岩本(柔道部員)とも♡
ちなみにその二人は選択科目の美術で教室を移動していたため、まだ帰って来ていません。お昼が始まったので、二人の机だけを移動して合わせておきました。俺とレオ君は、書道ですよ。意外ですか?俺、生来のBL作家だから画力の方はお察しなんですよね。まぁ、岩本かレオ君がヌードデッサンのモデルにでもなるなら全てを投げ売って参加しますけど!
「…でさぁ。キスまでは、今でもネカフェとかでヤらせてもらってんだけど。なかなかこう、エッチにまでは発展しないっつーか。こないだも、『先っちょだけだから!』って頼み込んだら、平手で殴ってきやがった。親父にも、殴られたことないってのによ!」
…レオ君が、憤慨しながら言いました。うん。お昼時に、弁当食いながらする話題かなぁ?男子校で誰の目をはばかることもないので、昼にもワイ談してる奴らがいるっちゃいますけど。ってかこの人、周りの目とか気にならないの?俺なんか、ホモバレとオタバレを避けるために必死だと言うのにね。
「そらまぁ(過度なセクハラしたら)そうなる(ぶたれる)よ。それ絶対、先っちょだけでなく全部入れる気だったでしょ。ってか加藤くんの人生でも、人を殴る機会は後にも先にも君だけだと思うよ」
「そう言うもんかなぁ…。このまま付かず離れずの関係をダラダラ続けるのもいいけど、ここで一つ刺激が欲しいなってとこでね。話変わるけど、静岡の方で百何十人が乱交みてーなニュースあったじゃん(※執筆当時)」
「本当に、ガラッと話変わったね!?アレでしょ?自称自衛官が主催したみたいな」
「そうそう。オレの親父が現職自衛官だから、その辺りは微妙な気分になるんだけどねー」
「そうなんだ!?初耳。ってか、親父に殴られたことないって…」
「腕力高すぎるから、殴っては来ないよ。小さい頃から、オレが悪いことすると締めて堕とされる。軽く天国見えてくるから、マジやめてほしいんだけどねー。乙女姉ちゃんは、女の子だからって体罰食らうことねーし。不公平だよな」
なんともはや、凄い家族構成だ。レオ君らしいっちゃ、らしいのかな。
「そんで話戻るけど、何か刺激が欲しいなって話ね。口では嫌よ嫌よって言ってる加藤くんも、クラス全員で乱交とかしたら流れで付き合ってくれるんじゃねーかなって」
「刺激強すぎじゃない!?付き合ってくれるどころか、むしろ引くわ。俺も引いた。そんな、クラスの野郎ばっかで乱交とか想像したら…」
うん、ちょっとだけ興奮した。うちのクラス、岩本やレオ君始め体育会系の連中多いしね。俺はどっちかってと参加するより、その様子を第三者的に観察しながら小説のネタにしたいなぁ。
「そう言うもんかなぁ。伊勢嶋くんは、そう言う大人数でとか興味ない?」
「えぇ…。今までの人生で、考えたこともなかったから。トゥイッターの受け売りだけど、多人数だからって快楽が倍になる訳でもないだろうし」
「そうかなぁ?オレとかめっちゃ、周りに人いたらアガってくるけどね。あと相手とっかえひっかえ出来るとか、最高じゃん?」
「レオ君、見られるの大好きそうだもんね…。ってかめっちゃ具体的だけど、まさか体験談じゃないよね?アメリカ留学の経験って、そう言う?」
「まままままさか、そんなことしてた訳ないじゃん?バスケの練習一筋で、真面目な留学生活送ってましたよ?今の、加藤くんの前では言わないでね?まぁ、それは置いといて。乱交と言わず、サクっと4Pくらいでどうかなぁ。岩本と伊勢嶋くんも参加してさ」
「いっ、いいいいいいい岩本は関係ないじゃん!?むしろ、俺も関係ないわ!ほっ、ホホホホモじゃないって言ってるでしょ?」
「はいはい、ノンケ(笑)だもんね。伊勢嶋くんなら、BLに理解あるし分かってくれるかと思ったんだけどなぁ。どう?ヤりたくない?」
えぇ…。そりゃまあ、ヤりたいかどうかで言われたら当然ヤりたいわさ。岩本は当然として、クラスで一、二を争うイケメンのレオ君とエッチとかさぁ…。想像しただけで、ちょっと色々なものが滾ってくるのを感じた。
「え。でも、それってさ。レオ君、加藤くんはともかくとして…。お、俺ともヤれるってこと?い、いいの?俺なんかとさ」
「いいよ。むしろ、全然アリだから。伊勢嶋くん、黒髪で可愛い顔してるしさ。ぶっちゃけ、憎からずは思っていた。めっちゃ抱ける」
さらっと言いやがった!この、タラシ野郎が!う、嬉しい…。けど、お前は黒髪で美少年やったら誰でもええんかい!今の言葉こそ、加藤くんには聞かせられないな…。
加藤くんかぁ…。よ、4Pってことは俺から彼に突っ込む機会もあるのかな?えぇー、ないわー。いや加藤くんが悪いって意味じゃなく、俺って生粋の受けだから。自分から攻めに回るなんて、想像するだけでも…。
『ぼっ、ボク…はじめてなので…。やさしくしてください…』
あぁ、なくもないわ。むしろ、ありよりのありだな。めっちゃアリだ。加藤くんはいつも前髪で顔を隠してるけど、こないだチラッと素顔の美少年見ちゃったんだよね。想像してたら、ちょっとおっきしてきちゃった…。なんて考えているのを、見透かされたのか。
「おっ?伊勢嶋くん、なんか顔赤くない?さてはオメー、満更でもないと思ってやがんな?4Pヤる気満々?」
「そっそそそ、そんな訳ないでしょ!もう、お兄さんをからかうもんじゃありませんよ!って、レオ君のが半年ほど年上だけどね」
「へー。伊勢嶋くんも、誕生日2月頃なんだ。ってか、実は知ってたけどね。2月29日でしょ?四年に一度しか来ないみたいな。一年生の時に誕プレでお願いして、岩本に姫抱っこしてもらったんでしょ?動画回ってきたから、学年中が知ってるよ」
「誕プレでお願いした訳じゃないからね!?ちょっと(執筆で)徹夜して、意識失ったところを保健室まで運んでもらっただけだから。でもそれはそれとして、動画は送ってもらえると嬉しいな♡」
「ほら、やっぱ好きなんじゃねーか…。って、ちょっと待って」
それまで飄々と語っていたレオ君が、急に真剣な顔をして耳をそばだて始めた。
「やっぱり、加藤くんの声だ…!絹を割くような悲鳴。南階段の方だな。加藤くん、待ってろ!」
言うや否や、俊敏な動作で廊下に向かって駆け出した…。って、何も聞こえなかったけど?前世、コウモリか何かなの?と、とりあえず置いてかないで待ってー!そうして、駆け付けた俺たちが見たものとは…?
目を疑った。階段の下で、加藤くんが岩本に姫抱っこをされている。いやもちろんショックだとかはあるけれど、それよりも前にどう言う状況?
「ぼ、ボクが悪いんです。昨日は珍しく睡眠時間が少なかったんですが、目眩がして階段の上でよろけてしまって…。そこを、岩本くんが支えてくれたんです」
「ははは。突然でビックリしたが、大事がなくて何よりだ!いつも伊勢嶋に言っているが、もっとご飯食わなきゃいかんぞう」
いかんぞうじゃねぇよ…。と、突っ込んでいられるような状況でもない。ふと周囲を見渡せば、岩本のファインプレーを讃えて拍手が沸き起こっている。もちろん、姫抱っこをスマホで動画撮影するような輩も存在しない…。何だか、みんな俺の時と対応違くない!?状況は、似たような感じなのにさぁ。
そうだよな。岩本、華奢で力がない奴にはすごく優しくて紳士的だもんな。俺に対して優しいってことは、俺よりももっと小さくて儚い加藤くんに対しても当然優しい訳で…。ちょいちょい、荷物とか持ってあげてるのも知っていた。岩本が誰にでも優しくて誇らしい反面、俺に対してだけではなったんだ…。と言う当然の事実が、重たくのしかかった。この暗い気分を抱いたのは、俺だけではなかったようで…。
「加藤くん…。すごい、顔赤らめてる。いわゆる、メスの顔ってやつだぜ」
そうだったんだ?前髪で顔隠れて、分かりませんでしたけどね…。いやまぁ、レオ君が言うならばきっとそうなんだろう。結局早退はしないまでも、加藤くんは授業が終わったらまっすぐ家に帰るようにしたらしい。いつもはレオ君の練習が終わるのを待っているか、先に帰ってカラオケとかで待ち合わせてるんだってさ。
「4Pとか、語ってる場合じゃねーな…。このままじゃ、思わぬ所からトンビに油揚げかっさらわれちまう。伊勢嶋くん、今日の放課後ちょっと話いいかな?相談したいことがあるんだ。出来るだけ、早めに練習切り上げてくるからさ」
「あぁ、俺もだ。図書館で(執筆しながら)待ってるよ」
「よーし、そうと決まれば作戦会議だぜ。待ってろ加藤くん。君を一番思っているのが誰か、分からせてやるからな。それじゃ伊勢嶋くん、放課後よろしくな!あ。ついでに、一発ヤってく?」
「ヤりませんからね!?」
さてさて、クラス一の陽キャ・二階堂怜央くんとクラス一の陰キャ・加藤仁成(名前部分、何て読むの?)くんが付き合い出してはや二ヶ月が過ぎましたよ!恋愛偏差値低そうな加藤くんに合わせてなかなか進展がないものと思いきや、ちゃっかりネカフェでキスとかしてたんだそうで。いいですねぇ。初々しくて、心がぴょんぴょんしてきますね!
二人の恋路を応援してアドバイスを送っていたところ(お薦めの体位とか)、いつしか学校で一緒にお昼を食うようになっていました。いやぁ。クラス内での立場は空気な俺が、陽キャでパーティー・ピープルのレオ君とお昼食う仲になるなんてねぇ。もちろん当の加藤くんと、どさくさに紛れて想い人の岩本(柔道部員)とも♡
ちなみにその二人は選択科目の美術で教室を移動していたため、まだ帰って来ていません。お昼が始まったので、二人の机だけを移動して合わせておきました。俺とレオ君は、書道ですよ。意外ですか?俺、生来のBL作家だから画力の方はお察しなんですよね。まぁ、岩本かレオ君がヌードデッサンのモデルにでもなるなら全てを投げ売って参加しますけど!
「…でさぁ。キスまでは、今でもネカフェとかでヤらせてもらってんだけど。なかなかこう、エッチにまでは発展しないっつーか。こないだも、『先っちょだけだから!』って頼み込んだら、平手で殴ってきやがった。親父にも、殴られたことないってのによ!」
…レオ君が、憤慨しながら言いました。うん。お昼時に、弁当食いながらする話題かなぁ?男子校で誰の目をはばかることもないので、昼にもワイ談してる奴らがいるっちゃいますけど。ってかこの人、周りの目とか気にならないの?俺なんか、ホモバレとオタバレを避けるために必死だと言うのにね。
「そらまぁ(過度なセクハラしたら)そうなる(ぶたれる)よ。それ絶対、先っちょだけでなく全部入れる気だったでしょ。ってか加藤くんの人生でも、人を殴る機会は後にも先にも君だけだと思うよ」
「そう言うもんかなぁ…。このまま付かず離れずの関係をダラダラ続けるのもいいけど、ここで一つ刺激が欲しいなってとこでね。話変わるけど、静岡の方で百何十人が乱交みてーなニュースあったじゃん(※執筆当時)」
「本当に、ガラッと話変わったね!?アレでしょ?自称自衛官が主催したみたいな」
「そうそう。オレの親父が現職自衛官だから、その辺りは微妙な気分になるんだけどねー」
「そうなんだ!?初耳。ってか、親父に殴られたことないって…」
「腕力高すぎるから、殴っては来ないよ。小さい頃から、オレが悪いことすると締めて堕とされる。軽く天国見えてくるから、マジやめてほしいんだけどねー。乙女姉ちゃんは、女の子だからって体罰食らうことねーし。不公平だよな」
なんともはや、凄い家族構成だ。レオ君らしいっちゃ、らしいのかな。
「そんで話戻るけど、何か刺激が欲しいなって話ね。口では嫌よ嫌よって言ってる加藤くんも、クラス全員で乱交とかしたら流れで付き合ってくれるんじゃねーかなって」
「刺激強すぎじゃない!?付き合ってくれるどころか、むしろ引くわ。俺も引いた。そんな、クラスの野郎ばっかで乱交とか想像したら…」
うん、ちょっとだけ興奮した。うちのクラス、岩本やレオ君始め体育会系の連中多いしね。俺はどっちかってと参加するより、その様子を第三者的に観察しながら小説のネタにしたいなぁ。
「そう言うもんかなぁ。伊勢嶋くんは、そう言う大人数でとか興味ない?」
「えぇ…。今までの人生で、考えたこともなかったから。トゥイッターの受け売りだけど、多人数だからって快楽が倍になる訳でもないだろうし」
「そうかなぁ?オレとかめっちゃ、周りに人いたらアガってくるけどね。あと相手とっかえひっかえ出来るとか、最高じゃん?」
「レオ君、見られるの大好きそうだもんね…。ってかめっちゃ具体的だけど、まさか体験談じゃないよね?アメリカ留学の経験って、そう言う?」
「まままままさか、そんなことしてた訳ないじゃん?バスケの練習一筋で、真面目な留学生活送ってましたよ?今の、加藤くんの前では言わないでね?まぁ、それは置いといて。乱交と言わず、サクっと4Pくらいでどうかなぁ。岩本と伊勢嶋くんも参加してさ」
「いっ、いいいいいいい岩本は関係ないじゃん!?むしろ、俺も関係ないわ!ほっ、ホホホホモじゃないって言ってるでしょ?」
「はいはい、ノンケ(笑)だもんね。伊勢嶋くんなら、BLに理解あるし分かってくれるかと思ったんだけどなぁ。どう?ヤりたくない?」
えぇ…。そりゃまあ、ヤりたいかどうかで言われたら当然ヤりたいわさ。岩本は当然として、クラスで一、二を争うイケメンのレオ君とエッチとかさぁ…。想像しただけで、ちょっと色々なものが滾ってくるのを感じた。
「え。でも、それってさ。レオ君、加藤くんはともかくとして…。お、俺ともヤれるってこと?い、いいの?俺なんかとさ」
「いいよ。むしろ、全然アリだから。伊勢嶋くん、黒髪で可愛い顔してるしさ。ぶっちゃけ、憎からずは思っていた。めっちゃ抱ける」
さらっと言いやがった!この、タラシ野郎が!う、嬉しい…。けど、お前は黒髪で美少年やったら誰でもええんかい!今の言葉こそ、加藤くんには聞かせられないな…。
加藤くんかぁ…。よ、4Pってことは俺から彼に突っ込む機会もあるのかな?えぇー、ないわー。いや加藤くんが悪いって意味じゃなく、俺って生粋の受けだから。自分から攻めに回るなんて、想像するだけでも…。
『ぼっ、ボク…はじめてなので…。やさしくしてください…』
あぁ、なくもないわ。むしろ、ありよりのありだな。めっちゃアリだ。加藤くんはいつも前髪で顔を隠してるけど、こないだチラッと素顔の美少年見ちゃったんだよね。想像してたら、ちょっとおっきしてきちゃった…。なんて考えているのを、見透かされたのか。
「おっ?伊勢嶋くん、なんか顔赤くない?さてはオメー、満更でもないと思ってやがんな?4Pヤる気満々?」
「そっそそそ、そんな訳ないでしょ!もう、お兄さんをからかうもんじゃありませんよ!って、レオ君のが半年ほど年上だけどね」
「へー。伊勢嶋くんも、誕生日2月頃なんだ。ってか、実は知ってたけどね。2月29日でしょ?四年に一度しか来ないみたいな。一年生の時に誕プレでお願いして、岩本に姫抱っこしてもらったんでしょ?動画回ってきたから、学年中が知ってるよ」
「誕プレでお願いした訳じゃないからね!?ちょっと(執筆で)徹夜して、意識失ったところを保健室まで運んでもらっただけだから。でもそれはそれとして、動画は送ってもらえると嬉しいな♡」
「ほら、やっぱ好きなんじゃねーか…。って、ちょっと待って」
それまで飄々と語っていたレオ君が、急に真剣な顔をして耳をそばだて始めた。
「やっぱり、加藤くんの声だ…!絹を割くような悲鳴。南階段の方だな。加藤くん、待ってろ!」
言うや否や、俊敏な動作で廊下に向かって駆け出した…。って、何も聞こえなかったけど?前世、コウモリか何かなの?と、とりあえず置いてかないで待ってー!そうして、駆け付けた俺たちが見たものとは…?
目を疑った。階段の下で、加藤くんが岩本に姫抱っこをされている。いやもちろんショックだとかはあるけれど、それよりも前にどう言う状況?
「ぼ、ボクが悪いんです。昨日は珍しく睡眠時間が少なかったんですが、目眩がして階段の上でよろけてしまって…。そこを、岩本くんが支えてくれたんです」
「ははは。突然でビックリしたが、大事がなくて何よりだ!いつも伊勢嶋に言っているが、もっとご飯食わなきゃいかんぞう」
いかんぞうじゃねぇよ…。と、突っ込んでいられるような状況でもない。ふと周囲を見渡せば、岩本のファインプレーを讃えて拍手が沸き起こっている。もちろん、姫抱っこをスマホで動画撮影するような輩も存在しない…。何だか、みんな俺の時と対応違くない!?状況は、似たような感じなのにさぁ。
そうだよな。岩本、華奢で力がない奴にはすごく優しくて紳士的だもんな。俺に対して優しいってことは、俺よりももっと小さくて儚い加藤くんに対しても当然優しい訳で…。ちょいちょい、荷物とか持ってあげてるのも知っていた。岩本が誰にでも優しくて誇らしい反面、俺に対してだけではなったんだ…。と言う当然の事実が、重たくのしかかった。この暗い気分を抱いたのは、俺だけではなかったようで…。
「加藤くん…。すごい、顔赤らめてる。いわゆる、メスの顔ってやつだぜ」
そうだったんだ?前髪で顔隠れて、分かりませんでしたけどね…。いやまぁ、レオ君が言うならばきっとそうなんだろう。結局早退はしないまでも、加藤くんは授業が終わったらまっすぐ家に帰るようにしたらしい。いつもはレオ君の練習が終わるのを待っているか、先に帰ってカラオケとかで待ち合わせてるんだってさ。
「4Pとか、語ってる場合じゃねーな…。このままじゃ、思わぬ所からトンビに油揚げかっさらわれちまう。伊勢嶋くん、今日の放課後ちょっと話いいかな?相談したいことがあるんだ。出来るだけ、早めに練習切り上げてくるからさ」
「あぁ、俺もだ。図書館で(執筆しながら)待ってるよ」
「よーし、そうと決まれば作戦会議だぜ。待ってろ加藤くん。君を一番思っているのが誰か、分からせてやるからな。それじゃ伊勢嶋くん、放課後よろしくな!あ。ついでに、一発ヤってく?」
「ヤりませんからね!?」
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