髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。

昼寝部

文字の大きさ
26 / 169
3章 大学入学編

ファンクラブ開設

しおりを挟む
【3章開始】

 『おっしゃれ~イズム』の収録が終わり、春休みが終了する。

「えぇ……春休みが終わったんだけど……」
「いつまで言ってるの!今日は大学の入学式でしょ!」

 スーツに身を包んだ寧々が俺に言う。

 俺と寧々は同じ大学に合格し、今日から晴れて大学生となる。
 ちなみに、寧々はトップクラスの成績で合格し、俺はギリギリの成績で合格した。
 寧々を待たせるわけにはいかない俺は、すぐにスーツを着て寧々と一緒に家を出た。



 歩いて大学まで向かう。

「なぁ、サングラスとマスクってしなきゃダメか?」
「ダメ!お兄ちゃんが夏目凛ってバレたら大学に辿り着けなくなるから!」

 とのことで、俺は今、怪しい人となっている。

「そう簡単にバレないと思うぞ?だって、俺はまだTVデビューしてないからな」

 そう伝えると、寧々が「はぁ」とため息をつく。

「お兄ちゃんは普段からSNSをやってないからそんなことが言えるんだよ。見て、これ」

 そう言って寧々が俺にスマホを見せてくる。

「それは俺のファンクラブだな」

 そこには昨日開設された俺のファンクラブが映っていた。

「うん。これは昨日、内山社長と矢上さんが作ったお兄ちゃんのファンクラブだよ」

 昨日、丸一日費やして俺たちは俺のファンクラブを作った。

「へー、よくできてるな。昨日撮った俺の写真まで載ってるぞ」

 内山社長たちが作ったファンクラブのサイトは完成度が高く、素晴らしいものが出来上がっていた。

「それがどうしたんだ?」
「お兄ちゃん、この数字をよーく見て」

 そう言われて、寧々が指差した数字を見てみる。

「えーっと……会員数……100万人!?」

 そして、あり得ない数字を目の当たりにする。

「そうだよ。これは昨日開設されたお兄ちゃんのファンクラブ。1日経たずに100万人も会員になってるんだ」
「えぇ……」

 多すぎて言葉を失う。

「ちなみに私の会員No.は一桁!どう!すごいでしょ!」
「すごいすごーい」
「もっと喜んでよ!」

 妹の会員No.よりも100万人超えてることの方がビックニュースだ。

「な、なぜ?」
「そりゃ、お兄ちゃんがカッコいいからだよ!みんなお兄ちゃんのルックスに惹かれて会員になってるよ!」
「まだ夏目レンだって世間に広まってないのに……」

 そんなことを思うが、この数は嬉しい誤算だ。
 50万人いけばいいかなーくらいの感じで始めたファンクラブだったので、たくさんの方から応援されていることが分かり、嬉しく思う。

「つまり、お兄ちゃんは簡単に素顔を晒していいってわけじゃないんだよ!晒した瞬間、身動きが取れなくなるから!」
「そ、それは流石に言い過ぎだと思うぞ。精々、声をかけられて挨拶するだけだろ」
「そんなわけないでしょ……」

 俺の発言に寧々が呆れながら言う。

「絶対、『応援してます!』とかで終わるわけないよ。しかも声をかけてくる人は1人2人とかじゃないから」

 そう言われ、女性スタッフたちに囲まれた『おっしゃれ~イズム』の収録終わりを思い出す。

「た、確かに……」
「あ、もう経験があるんだ。だから、街中ではマスクとサングラスは外さない方がいいよ」
「わ、わかった」

 そんな話をしながら、マスクとサングラスを外すことなく、大学を目指した。
しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部
キャラ文芸
 俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。  その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。  とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。  まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。  これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

処理中です...