スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部

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1章 リブロ編

vsブラックドラゴン 3

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~ソラ視点~

「う、嘘だよね?ランクSに分類されてるブラックドラゴンと互角に渡り合ってるよ。速すぎて戦いを目で追えてないけど」

 目の前で繰り広げられる攻防に私は驚いていた。

「私と同い年くらいなのに凄いよ、あの男の子」

 とある目的のために1人でダンジョンに潜った私は運悪くエクストラボスの部屋へ到着し、ブラックドラゴンと対峙することとなった。
 そこで死を覚悟した私を1人の男の子が助けてくれた。
 その男の子は私を助けた後、ブラックドラゴンと対峙し、互角の戦いを繰り広げており、今も剣とドラゴンの鱗や爪がぶつかり合う音が聞こえてくる。

「頑張って……!」

 私は祈るように男の子とドラゴンの戦いを見つめた。



~カミト視点~

 あれから10分ほど攻防が続く。

「はぁはぁ…」

 剣で防ぐことはできないことに加え、ドラゴンの攻撃力は凄まじく、一撃でも喰らったら大怪我を負うということから、俺は神経をすり減らし続けていた。

「決定打を決めれないっ!」

 ドラゴンに幾度となく攻撃を行い、少しづつ体力は削っているが、仕留めるところまでダメージを与えることはできていない。

「だが両翼は使い物にならなくしたし、初の型〈牙突〉で至る所の関節を貫いてきた。あとは懐に入って攻撃を仕掛けることができればっ!」

 一際大きな弱点となっている胴体の部分を攻撃したいが距離を詰めることはできず、責めあぐねる。

「賢者さん!何か方法はないの!?」

『解、1つありますが、かなりの危険が伴います』

「ほんとか!?」

『はい。飛ぶという回避方法が無くなった今、この作戦は有効でしょう』

 そう言って賢者さんが作戦を説明する。

「なるほど。確かにこれならいけそうだ。あとは頑丈な長剣が持ってくれるかだな」

 剣で防御してはないが何度も攻撃したことで、いつヒビが入ってもおかしくない状況。

 俺は「ふぅー」と息を吐く。

「行くぞ!賢者さん!サポートしてくれ!」

『了解しました』

 賢者さんとの作戦会議を終え、最終局面へと移った。



 俺は俊敏ステータスをフルに使い特攻する。

「うぉぉぉっ!」

 そんな俺を見て「グォォォっ!」との咆哮を上げつつ鉤爪が頭上から来る。

「ふっ!」

 俺は身体を捻ることで紙一重で躱し、ドラゴンとの距離を詰める。
 そんな俺に続けて鉤爪攻撃を仕掛けてくる。
 先程まで回避し続けた攻撃ということで慣れた俺は身体を上手く使いつつ回避を続ける。
 すると視界の端からドラゴンの尻尾が俺の足元を狙って攻撃してくる。

「はぁっ!」

 その攻撃をドラゴンの背丈よりも上まで跳んで回避すると、まるで狙いすましたかのように空中にいる俺へ鉤爪で攻撃してくる。

(キタっ!)

 待ってましたと思いながら俺は『星剣技』を披露する。

「『星剣技』二の型〈飛竜〉」

 この技は剣を構えた状態で俺自身が縦に回転しながら落下する攻撃で、対空戦のためにカインが編み出した技だ。
 “キィンッ!”という音を響かせつつ回転斬りで鉤爪を弾いた俺はドラゴンをのけ反らせる。

(賢者さんの思惑通りっ!)

 ドラゴンの鉤爪攻撃は俺がドラゴンよりも上へジャンプしたため必ず振り上げる形で攻撃され、重力による影響が加えられない。
 それに加え俺は重力をフルに活かした攻撃をしていたため、鉤爪の攻撃力を削ぐだけでなく俺自身の攻撃力を上げた。
 のけ反らせることができるかは賭けの部分が大きかったが、無事俺と賢者さんは賭けに勝ったようだ。

(いまっ!)

 のけ反らせたことで1番の弱点となる胴体部分がガラ空きとなる。
 その隙を逃す俺ではない。

「はぁぁぁぁぁぁっ!」

 勝負所と思い、俺は一気に距離を詰める。
 しかしドラゴンもノックバックから回復し、鉤爪にて攻撃を防ごうとする。

「賢者さん!未来視っ!」

『了解しました』

 俺の言葉に賢者さんが反応し、脳内で3秒後の世界が見える。

(分かるっ!ドラゴンの動きが手に取るように分かるぞ!)

 初めて未来視を使ってみたが、混乱するどころか正確な未来が見え、完璧に使いこなせるか不安だったが杞憂に終わる。
 どうやらスキル使用中は脳内での情報処理能力が上昇するようで、3秒先の未来を見ながらでも問題なく動ける。
 俺は未来視を駆使してドラゴンからの攻撃を紙一重で躱しつつ距離を縮め、ついに胴体部分へ辿り着く。

「『星剣技』六の型〈螺旋剣舞〉~四連~」

 『星剣技』の中でも肉体にかかる負担が大きく、連発して使用することができないほどだが、威力は『星剣技』七の型に次いで2番目の威力を誇る。

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 回避する暇を与えることなく俺は4撃を加える。

「これでラストだぁぁぁっ!」

 “ザシュッ!!”と最後の一撃を見舞い、俺は片膝をつく。
 ちょうど最後の一閃で頑丈な長剣は粉々になってしまった。

「はぁはぁはぁ」

 俺のステータスでは四連が限界だったようで、限界まで使用した肉体が悲鳴をあげ、立ち上がる力すらない。
 だが、俺の攻撃は効いたようで、目の前には胴体に穴を開けているドラゴンが消滅しようとしていた。

「はぁはぁ、ギリギリの戦いだったぞ」

『お疲れ様です。マスター』

「あぁ、賢者さんもありがと……う」

 〈螺旋剣舞〉の反動で俺は“バタっ!”と地面に倒れ込む。
 その間際、助けた女の子が視界に入った。

(良かった、無事守ることができて)

 そう安堵しながら俺は意識を手放した。
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