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3章 7人の婚約者編
冒険者学校へ 3
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自己紹介が終わった後、フィーネ先生が今後の予定を話す。
予定では数日間、訓練場で特訓した後、ダンジョンに潜るらしい。
俺たちはフィーネ先生から予定を聞き、さっそく訓練場へ移動する。
「剣術をメインにする方はカミトさんへ、魔法をメインにする方はメルさんから習ってください」
とのことで、俺のもとにサヤとシャルちゃん、そしてユメさんが集まる。
リーシャとレオノーラは魔法がメインなのでメルさんが指導する。
「じゃあ早速指導していこうと思うけど、3人ともメインの武器はないかな?」
「私は長剣です」
「ユ、ユメも……」
「ウチは双剣だよ!お姉ちゃんと一緒!」
サヤとユメさんが長剣でシャルちゃんは双剣とのこと。
「なるほど。じゃあまずは一人一人の実力を見たいから、俺と一対一の模擬戦をするよ」
俺はフィーネ先生からもらった木刀を3人に渡す。
フィーネ先生にはやることを事前にお伝えしてたため、シャルちゃんには木刀の双剣が用意されていた。
「まずはサヤから」
俺はサヤを指名し、サヤと模擬戦を行う。
「何でも使っていいぞ。スキルも遠慮なく使ってくれ」
「はい!行きます!」
俺に向かってサヤが突っ込んでくる。
(速いな。17歳とは思えない速さだ)
俺との距離を一瞬で詰めたサヤが剣を振り上げて、俺に向けて振り下ろす。
それを俺は木刀で受ける。
防がれることは想定内のようで、サヤは休むことなく攻撃を続ける。
(攻撃のスピードも速い。追撃も鋭くて良い攻撃だ)
並の冒険者なら数回は攻撃を喰らっているだろうが俺にとっては容易に防ぐことができるため木刀で全てを受け切る。
(軽いな。スピード重視なんだろうが攻撃が軽すぎる。それに単調な攻撃だ)
俺がひたすら木刀で攻撃を防いでいると体力がなくなったようで、スピードと威力が落ち、隙が生まれる。
「はぁーっ!」
その隙を逃さずサヤの木刀を弾き、木刀をサヤの首元に突きつける。
「ま、参りました」
俺はサヤを降参させる。
「私、冒険者学校ではトップの実力を持ってますが、やはりS級冒険者には敵いませんね。まだまだ鍛錬が足りません」
去り際、サヤが前向きな発言をする。
メルさんから模擬戦でコテンパンにしてほしいと言われていたため、コテンパンにしたが…
(なるほど。負けたことで自分の実力を知り、今以上に精進してほしかったんだな。メルさん、ホント妹想いだなぁ)
そんなことを思う。
「さて、次は……」
「ウチが行きます!」
俺が呼びかけるとシャルちゃんが手を挙げる。
「ウチもスキルをバンバン使いますから!」
「あぁ。遠慮なく使え」
「行きます!」
シャルちゃんが双剣を構えて突っ込んでくる。
双剣の良さは武器を2つ持つことによる攻撃回数の多さだ。
それを存分に活かし、俺に怒涛の攻撃を仕掛ける。
しかし…
(重心移動が上手くない。攻撃パターンが分かりやすい。それに闇雲に振り回しているところもある)
フェイントも単純なものが多く、素人は騙せるフェイントだが、熟練者には通用しない。
何より無駄な動きも多い。
いつでも反撃できるくらい無駄な動きが多い。
そのため…
「きゃっ!」
俺はシャルちゃんが持つ双剣を弾き、首元に木刀を突きつける。
「うぅ。負けました」
暗い表情でシャルちゃんが負けを認める。
その姿を見て落ち込みすぎだと思い、俺は良かった点を伝える。
「そこまで落ち込まなくて良いよ。これで16歳なら将来はセリアさんみたいに立派な双剣使いになれるはずだ」
「ホントですか!?」
「あぁ。俺が指摘する点を直せばね」
「わかりました!ウチ、これからも頑張ります!」
先程の暗い表情などなかったかのように明るい笑顔で俺のもとを去る。
「さて、最後はユメさんだね」
俺が呼ぶとユメさんが俺のもとへ歩く。
(フィーネ先生が言っていた問題を抱えている生徒、ユメさん。問題の内容もあらかじめ聞いている)
それは何故かユメさんは持っている戦闘系スキルを一切使えないことだ。
俺はフィーネ先生から聞いた会話を思い出す。
『ユメさんは剣術の名家出身です。だから、物心ついた頃から剣を学んできました。そしてスキルを授かる12歳の時、無事、戦闘系スキルを手に入れることができました。しかし、なぜかユメさんは戦闘系スキルを使えないんです』
俺はフィーネ先生から聞いたことを思い出しつつ、いつでも攻撃していいことを伝える。
「い、行きます」
ユメさんが木刀を持って俺との距離を詰める。
だがものすごく遅い。
走って俺との距離を詰めるが、スキルを使っていないため、一般人が走るスピードで俺との距離を詰めることとなる。
「はぁーっ!」
そして俺に向けて剣を振る。
これも身体強化系のスキルを使っていないんだろう。
攻撃は遅く、軽い。
俺はユメさんの攻撃を簡単に防ぎ、追撃するよう促す。
俺の意図を感じ取ったのか、ユメさんが俺に追撃してくる。
しかし、これもスキルを使っていないため、全て簡単に防ぐことができる。
(攻撃の筋はいい。何千回、何万回と素振りをしてきたことが分かる。それに攻撃パターンも多彩だ。ハッキリ言って技術だけならサヤよりもユメさんの方が上だろう)
だが、スキルを使っていないため、俺に攻撃を加えることができない。
そして、すぐに体力が底をつく。
「はぁはぁはぁ……」
「ここまでにしようか」
「は、はい……はぁはぁ……あ、ありがとうございました」
暗い表情のまま、俺のもとから去る。
(なるほど、ユメさんの問題は想像以上だな)
そんなことを思いつつ皆んなのもとへ向かった。
予定では数日間、訓練場で特訓した後、ダンジョンに潜るらしい。
俺たちはフィーネ先生から予定を聞き、さっそく訓練場へ移動する。
「剣術をメインにする方はカミトさんへ、魔法をメインにする方はメルさんから習ってください」
とのことで、俺のもとにサヤとシャルちゃん、そしてユメさんが集まる。
リーシャとレオノーラは魔法がメインなのでメルさんが指導する。
「じゃあ早速指導していこうと思うけど、3人ともメインの武器はないかな?」
「私は長剣です」
「ユ、ユメも……」
「ウチは双剣だよ!お姉ちゃんと一緒!」
サヤとユメさんが長剣でシャルちゃんは双剣とのこと。
「なるほど。じゃあまずは一人一人の実力を見たいから、俺と一対一の模擬戦をするよ」
俺はフィーネ先生からもらった木刀を3人に渡す。
フィーネ先生にはやることを事前にお伝えしてたため、シャルちゃんには木刀の双剣が用意されていた。
「まずはサヤから」
俺はサヤを指名し、サヤと模擬戦を行う。
「何でも使っていいぞ。スキルも遠慮なく使ってくれ」
「はい!行きます!」
俺に向かってサヤが突っ込んでくる。
(速いな。17歳とは思えない速さだ)
俺との距離を一瞬で詰めたサヤが剣を振り上げて、俺に向けて振り下ろす。
それを俺は木刀で受ける。
防がれることは想定内のようで、サヤは休むことなく攻撃を続ける。
(攻撃のスピードも速い。追撃も鋭くて良い攻撃だ)
並の冒険者なら数回は攻撃を喰らっているだろうが俺にとっては容易に防ぐことができるため木刀で全てを受け切る。
(軽いな。スピード重視なんだろうが攻撃が軽すぎる。それに単調な攻撃だ)
俺がひたすら木刀で攻撃を防いでいると体力がなくなったようで、スピードと威力が落ち、隙が生まれる。
「はぁーっ!」
その隙を逃さずサヤの木刀を弾き、木刀をサヤの首元に突きつける。
「ま、参りました」
俺はサヤを降参させる。
「私、冒険者学校ではトップの実力を持ってますが、やはりS級冒険者には敵いませんね。まだまだ鍛錬が足りません」
去り際、サヤが前向きな発言をする。
メルさんから模擬戦でコテンパンにしてほしいと言われていたため、コテンパンにしたが…
(なるほど。負けたことで自分の実力を知り、今以上に精進してほしかったんだな。メルさん、ホント妹想いだなぁ)
そんなことを思う。
「さて、次は……」
「ウチが行きます!」
俺が呼びかけるとシャルちゃんが手を挙げる。
「ウチもスキルをバンバン使いますから!」
「あぁ。遠慮なく使え」
「行きます!」
シャルちゃんが双剣を構えて突っ込んでくる。
双剣の良さは武器を2つ持つことによる攻撃回数の多さだ。
それを存分に活かし、俺に怒涛の攻撃を仕掛ける。
しかし…
(重心移動が上手くない。攻撃パターンが分かりやすい。それに闇雲に振り回しているところもある)
フェイントも単純なものが多く、素人は騙せるフェイントだが、熟練者には通用しない。
何より無駄な動きも多い。
いつでも反撃できるくらい無駄な動きが多い。
そのため…
「きゃっ!」
俺はシャルちゃんが持つ双剣を弾き、首元に木刀を突きつける。
「うぅ。負けました」
暗い表情でシャルちゃんが負けを認める。
その姿を見て落ち込みすぎだと思い、俺は良かった点を伝える。
「そこまで落ち込まなくて良いよ。これで16歳なら将来はセリアさんみたいに立派な双剣使いになれるはずだ」
「ホントですか!?」
「あぁ。俺が指摘する点を直せばね」
「わかりました!ウチ、これからも頑張ります!」
先程の暗い表情などなかったかのように明るい笑顔で俺のもとを去る。
「さて、最後はユメさんだね」
俺が呼ぶとユメさんが俺のもとへ歩く。
(フィーネ先生が言っていた問題を抱えている生徒、ユメさん。問題の内容もあらかじめ聞いている)
それは何故かユメさんは持っている戦闘系スキルを一切使えないことだ。
俺はフィーネ先生から聞いた会話を思い出す。
『ユメさんは剣術の名家出身です。だから、物心ついた頃から剣を学んできました。そしてスキルを授かる12歳の時、無事、戦闘系スキルを手に入れることができました。しかし、なぜかユメさんは戦闘系スキルを使えないんです』
俺はフィーネ先生から聞いたことを思い出しつつ、いつでも攻撃していいことを伝える。
「い、行きます」
ユメさんが木刀を持って俺との距離を詰める。
だがものすごく遅い。
走って俺との距離を詰めるが、スキルを使っていないため、一般人が走るスピードで俺との距離を詰めることとなる。
「はぁーっ!」
そして俺に向けて剣を振る。
これも身体強化系のスキルを使っていないんだろう。
攻撃は遅く、軽い。
俺はユメさんの攻撃を簡単に防ぎ、追撃するよう促す。
俺の意図を感じ取ったのか、ユメさんが俺に追撃してくる。
しかし、これもスキルを使っていないため、全て簡単に防ぐことができる。
(攻撃の筋はいい。何千回、何万回と素振りをしてきたことが分かる。それに攻撃パターンも多彩だ。ハッキリ言って技術だけならサヤよりもユメさんの方が上だろう)
だが、スキルを使っていないため、俺に攻撃を加えることができない。
そして、すぐに体力が底をつく。
「はぁはぁはぁ……」
「ここまでにしようか」
「は、はい……はぁはぁ……あ、ありがとうございました」
暗い表情のまま、俺のもとから去る。
(なるほど、ユメさんの問題は想像以上だな)
そんなことを思いつつ皆んなのもとへ向かった。
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