スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部

文字の大きさ
144 / 146
4章 エルザリア王国編

王都へ帰還

しおりを挟む
 ヒナ様との謁見を終えてから数日後。
 エルザリア王国での用事を済ませた俺たちは王都へと帰ることとなった。

「では行ってきます。お母様」
「気をつけて。カミトさんたちに迷惑をかけないようにね」

 母親であるマツリさんと挨拶を済ませたメアリーさんが俺たちに駆け寄る。

「マツリさん。長い間、お世話になりました。それと転移魔法の魔法陣の管理、お願いします」

 転移魔法の魔法陣が付与されたマットをマツリさんの屋敷に1つ置き、いつでもエルザリア王国へ訪れることができるようにしてもらった。
 ヒナ様から直接言われたわけではないが、何かあった時、いつでも俺が駆けつけて来れるようにしてほしいという意図を汲み取り、俺はマツリさんの家に1つ配置した。

 ちなみに魔力さえあればマツリさんの家に配置した魔法陣から俺たちが配置した魔法陣へ行くことは可能なので、その点を利用して緊急時は連絡をくれるだろう。
 俺たちはマツリさんへ挨拶を済ませてエルザリア王国を出発した。



 エルザリア王国に来た時同様、俺たちは走って王都へ帰る。
 ちなみにメアリーさんのステータスはエルフ族で300年くらい生きていることもありA級上位レベルのステータスだが、俺たちよりも俊敏値は下なため、行きよりもゆっくりとしたペースで走っている。

「この辺りで野営しようか」

 とのことで俺たちは移動をやめ、野営準備に取り掛かる。
 料理を作るソラとユメ、料理を作れない俺、ヨルカさん、メアリーさんに別れ、作れない組はテントを建てる。

「意外ですね。メアリーさんも料理が苦手なんて」
「私は魔道具作製に全てを注いでますから。それ以外のことは基本的にできません。胸を張って言えることではありませんが、お嫁さんとしての能力は皆無ですね」
「………」

 本当に自慢できる内容じゃない。

「おー!ウチもだよ!家事は全くできないんだ!」
「ヨルカ様もですか!」
「うん!ウチ、自分の家事スキルを高めるのではなく、人を使って家事させるスキルを極めたからね!」

(最悪な女だ)

 とは思うが家事が全くできない俺が口出しはできないため、ジト目を向けるだけにとどめる。
 しかし、何故かメアリーさんは尊敬の眼差しを向けている。

「さすがヨルカ様です!そこまで極めるなんて!」
「えぇ……」

 ここ数日間ヨルカさんと過ごす機会が多かったメアリーさんはヨルカさんの凄さを理解し、たった数日でヨルカさん全肯定の女性となっている。

「ふふん!今度メアリーちゃんにも伝授するね!」
「是非お願いします!」

 メアリーさんに家事をさせるつもりは一切なかったが、このままでは将来メアリーさんと結婚した男性が苦労しそうなので、余計なことをするなとヨルカさんに釘を打った方がいいかもしれない。
 そんなことを思った。



 俺とソラ、ユメのグループとヨルカさん、メアリーさんのグループに別れて野営し、特に何事もなく朝を迎える。
 そして6日間の旅を経て、夜遅くに俺たちは王都に帰り着いた。

「久々の王都だね!」
「はやく帰ってお風呂に入りたいよ!」

 旅の最中はお風呂などないため、毎回水浴びで済ませていた。
 そのためヨルカさんがお風呂を所望している。

「メアリーさんもまずは我が家へ招待します。紹介したい方たちもいますので」
「ありがとうございます」

 俺たちに同行することとなったメアリーさんは俺たちの家に同居することになるため、婚約者たちに紹介する必要がある。

「みんなビックリするね!帰ったら綺麗な女性をお持ち帰りしてるんだから!」
「お持ち帰りではないが驚くだろうなぁ」

 特にクレアは歓迎会を開く勢いで喜びそうだ。
 そんな会話をしながら屋敷に到着。

 そして家の中へ入ると…

「「おかえりなさいませ、ご主人様」」

 アルカさんとクルシュさんが出迎えてくれた。

「ただ今帰りました。何か問題はありましたか?」
「いえ、特にありませんでした。あ、お荷物をお持ち致します」
「ありがとうございます」

 俺はアイテムバッグから2人に預かって欲しいものを預ける。

(2人とも立派なメイドになってるなぁ。そんなつもりで雇ったわけではないが)

 屋敷の警備件、メイドの2人はいつの間にかメイド姿が様になっていた。

「それでコチラの女性は……?」
「あ、後で紹介するよ。今、家には誰がいるの?」
「皆さん全員家におります。晩御飯も食べ終え、各々自由に過ごされております」
「ありがとうございます。みんなをリビングまで呼んでください」
「「かしこまりました」」

 俺の指示にアルカさんたちが動き出す。
 俺たちはメアリーさんを連れてリビングへ行き、皆んなが集まるのを待った。



「メアリーと言います。これから魔王討伐に向け皆さんを支援することとなりました。よろしくお願いします」

 メアリーさんが俺の婚約者とクレアに頭を下げる。
 それに倣い、婚約者たちも自己紹介を行う。

「お兄ちゃんの婚約者ではないんですよね?」
「はい。私は皆さんを支援するためにエルザリア王国から来ました。カミトさんの婚約者ではありませんよ」
「そっかー。残念です」

 クレアは俺の婚約者が増えることを楽しみにしている節があったため、本気でがっかりしている。

「というわけで、これからウチの家に住むこととなった。アルカさん、クルシュさん。メアリーさんの部屋を準備してください」
「「かしこまりました」」

 そう言って2人が動き出す。

「メアリーさんってエルフですよね!?」
「すごく綺麗ね。私たちと同い年にしか見えないけど実年齢は私たちの10倍くらいよね?」
「また胸の大きい美女がやってきた。大きくする秘訣を教えてほしい」
「え、えーっと……」

 一瞬で婚約者たちに囲まれたメアリーさんが困ったような表情で皆んなからの質問に答える。

(また賑やかになりそうだな)

 そんなことを思いつつ、皆んなの様子を眺めた。

【4章完結】
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部
キャラ文芸
 俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。  その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。  とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。  まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。  これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...