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7章 道を探して
7_②
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「どしゃぶりだー!」
雨音に負けじと、ナバナのはしゃいだ声が響き渡った。村へ着くのを待たずに、激しい雨が降り出してしまった。それぞれ、慌てて近くの木の下へ走る。
温暖な気候のこの島は、色々な海流がぶつかり合う海に面しているため、時々前が見えないほどの勢いで雨が降るのだ。短時間で止むものなので、しばし雨宿りをする。
「どうした、元気ないな」
ヴァルは、同じ木の幹に寄りかかるライカに声をかけた。かすかに、鼻歌が聞こえたのだ。トロムメトラの民謡だった。ライカがそれを歌うのは、決まって気が晴れないときだ。
「うん、災禍の元凶について、ちょっとね……ヴァルも、同じこと考えてるんじゃない?」
「恐らく。お前、大丈夫か?……って、こんな風に聞いて、だめとは言ってくれないよな」
言葉の後半は雨音に紛れて耳に届かない。ライカははっきり「平気、平気」と返し、また歌い始めた。別の木の下から、ナバナがそんなふたりを見ていた。
ひとりで雨宿りするキョウネからは、幹の向こうに隠れてライカが見えない。代わりに険悪なふたりが同じ木の下にいることに気付いて、少し心配している。
あまりに凄い雨だからか、魔物も出てこない。ただ止むのを待っているのは暇だが、セルとユニマはひたすら黙っている。思えば、お互いまともに名を呼んだこともない。
いつも気まずい沈黙を破ってきたセルだが、今回ばかりは中々言葉が見つからなかった。大体、これまでは必要だと判断して、感情に関係なく声を上げることが多かったのだ。
「あの……」
「あのね、」
話し出してみたものの、ふたり同時になった。セルは口をつぐんだが、「先にどうぞ」と言われて気を取り直す。せっかくだから、聞いてみたいことがあった。
「ユニマは、神殿が嫌いなのかな」
いつもの淡々とした口調より印象が柔らかいので、ユニマは少し戸惑う。濡れた癖っ毛を弾いて、はねていく水玉を見つめた。
「そんなの……僧兵さんに聞かれて、そうですって言えないです」
「気にしなくていい。僕も嫌いだから」
声が笑った気がして、ユニマの目がセルに向く。行動を共にしてしばらく経つが、まともに見たことは今までなかった。それにしても、神殿に身を置きながらあんなことを言って、いいのだろうか。何故だかセルはすっきりした表情でいる。
その雰囲気だけなら覚えがあった。以前、霧でライカとセルがはぐれたときだ。ずっとピリピリしていたのに、あれから衝突しなくなった。
(言っちゃったほうが、いいのかな?)
旅はまだ続く。神官に対して抱える思いは偏見だと、ユニマ自身わかっている。この際、正直に言おうと決めてセルと向き合う。
「神殿のひとは、コリトや亜人種を、変に大事にしようとします。きっと私達を人間以下だと思うから……そういう態度になるんです。だから、嫌いです」
きっぱり理由まで述べるユニマに、セルは少し淋しげな顔を見せた。言った内容よりも口調が気になるらしい。
「……どうして丁寧語なんだ? 僕はライカと同い年だぞ」
ユニマがライカとトラメに丁寧語を使わないのは、あくまで禁止令を出されたからだ。旅の最初からのことで、セルはその経緯を知らない。
とはいえ、礼儀正しく接して文句を言われるとは思わなかった。ユニマはぽかんとして、後から急に可笑しくなってくる。
「そうでした」
取り繕う言葉も丁寧になって、自分で笑ってしまう。つられてセルも小さく吹き出した。彼が笑うのを見るのは初めてだ。雨は、心の壁を洗い落としてくれるのだろうか。
セルは、「僕だけ偉そうだから普通に喋ってくれ」と言った。そうなると名前も呼び捨てが妥当なのだろうが、ユニマはなんとなく抵抗がある。呼ばなくても、今まで頭の中では「さん」付けだったのだ。
「……うん。気をつけるね」
話の腰が折れたが、ユニマはまだ言うべきことが残っていた。それが、さっきユニマが言い出そうとしたことだ。
「あとね、神殿のひとのこと。嫌いって言ったけど……嫌なひとばかりじゃないのは、わかってます。じゃない、わかってるの」
ひとつの経典のもとにひとつの神を信仰して、自分の言葉を封じてしまう。神殿が持つ、絶対的な壁のような雰囲気が嫌いなのだと、ユニマは話していて気付いた。
「嫌いなのは神殿で、セルくんじゃなかった」
言ってしまえば、すっきりするものだ。ユニマはセルに笑いかけることが出来た。これからは、変に身構えて距離をとることもなさそうだ。
雨止みを待ってクーンシルッピの村に帰ると、虹を見る間もなくトラメとヒスイの所へ行った。体の調子は、随分よくなったようだ。皆、無邪気な笑顔を懐かしく見た。
開店前の酒場で席を借りて、キートに聞いたことを整理する。仮説も含めると、世界で語られる伝承は、随分と脚色された歴史に思えた。
「伝承の天使が……鳥族。共に旅した者は、ひとりしか名前が出ないのね」
情報をヒスイが図解して、テーブルの真ん中に置く。紙は縦三つに区分けしてあり、伝承と歴史の間に、どんな解釈が入ったか予想して書いた。
天使と旅した仲間は五人いて、伝承に登場するのは司祭セイルだけだ。
同じく神殿に身を置いた僧兵フォートでさえ、名前が上らないのは不思議だ。リストアップされた名前を見ていて、ふと、セルが首をかしげる。
「この、バンシュとは……雪国の父と呼ばれる、あのバンシュか?」
雪深い大陸を拓いて建国した、歴史上の人物と同名だった。情報を出したユニマに、皆の注目が集まる。
「うーん。確かに時代も重なるけど、完全に、人間だけの国を作った人でしょう? 珍しい名前ではないし……」
引っかかるところだが、大きく認識が変わったのは、周囲の者より天使自身だ。史実を伝承に作り変えていったのは神殿の上層部だろうと、皆の意見は一致している。その上でここが気になると、ライカは紙の一点、災禍を指差した。
「災禍の元凶を殺せなかったってキート様は言った。理由は教えてくれなかった……と、いうことは?」
少しおどけた口調になる。一息置いて皆を見回してから、続けた。
「そのひとも、鳥族だったりして?」
しん、と静まり返る中、ヴァルがすぐに頷き、考察を述べた。災禍の元凶が同族であれば、天使は敵の気持ちがわかったのではないか。だから手にかけることができなかった。
「元を質せば何が悪いのか……。情報が足りないな。元凶のことも、どうして災禍が始まったのかも、考えたって今は仮説だ」
「確かにねえ。だったら、別の玉石を探すといいんじゃない? ほら、神殿ならふたり分、あるかもしれないよ」
ヴァルの発言を受け、キョウネが言うことはもっともだ。何も知らぬまま災禍に立ち向かう決意をしても、それは揺らぎやすい、脆い決意だ。次の目的地はラルゴになりそうだった。
ちょうど食事時になり、酒場の入り口が開く。そろそろ腹の虫も鳴きだしたことだし、話し合いはここまでとなる。
「それにしてもさ、あれこれ新事実が出てきちゃうと……実は天使が黒幕です、みたいな展開が怖くなるよね~」
「もう、ライカは本の読みすぎ! な~に言ってんだか」
ライカとナバナの気が抜けたやり取りを合図に、皆の言葉は雑談になっていく。
他愛もない話を、なんとなくできる。ただそれだけのことが、今は特別に幸せだと感じた。
食事の後、自警団の集会があった。明日には村を発つので、挨拶がてら、ナバナと一緒にライカも顔を出す。いつの間にか団員と仲良くなっていたトラメとヒスイも来た。
「もう発つのか。せっかく賑やかになったのに、淋しいもんだ」
隻眼でにやりと笑う団長は、言葉の割に嬉しそうだ。
ライカ達がひとつの目的に向けてまとまっていく様子が、村人の目には希望に映る。離れても、また戻ってくると思えるから、自然に出た笑いだった。
「いつでも帰って来るんだぞ。いつだって、ここには村がある」
クーンシルッピを出て外の世界を旅する者にとって、村の存在は大きな心の拠り所だ。たとえ気候が不安定でも、亜人種への差別から魔物が集まりやすい土地柄であっても、それは変わらない。だから、皆の帰る場所として、自警団が村を守るのだ。
「うん。いってきます!」
ナバナと顔を見合わせてから言うライカは、随分すっきりと笑えるようになっていた。
その後ろで、ヒスイは穏やかな表情でいるが、トラメには何か考え込んでいる風に見えた。
雨音に負けじと、ナバナのはしゃいだ声が響き渡った。村へ着くのを待たずに、激しい雨が降り出してしまった。それぞれ、慌てて近くの木の下へ走る。
温暖な気候のこの島は、色々な海流がぶつかり合う海に面しているため、時々前が見えないほどの勢いで雨が降るのだ。短時間で止むものなので、しばし雨宿りをする。
「どうした、元気ないな」
ヴァルは、同じ木の幹に寄りかかるライカに声をかけた。かすかに、鼻歌が聞こえたのだ。トロムメトラの民謡だった。ライカがそれを歌うのは、決まって気が晴れないときだ。
「うん、災禍の元凶について、ちょっとね……ヴァルも、同じこと考えてるんじゃない?」
「恐らく。お前、大丈夫か?……って、こんな風に聞いて、だめとは言ってくれないよな」
言葉の後半は雨音に紛れて耳に届かない。ライカははっきり「平気、平気」と返し、また歌い始めた。別の木の下から、ナバナがそんなふたりを見ていた。
ひとりで雨宿りするキョウネからは、幹の向こうに隠れてライカが見えない。代わりに険悪なふたりが同じ木の下にいることに気付いて、少し心配している。
あまりに凄い雨だからか、魔物も出てこない。ただ止むのを待っているのは暇だが、セルとユニマはひたすら黙っている。思えば、お互いまともに名を呼んだこともない。
いつも気まずい沈黙を破ってきたセルだが、今回ばかりは中々言葉が見つからなかった。大体、これまでは必要だと判断して、感情に関係なく声を上げることが多かったのだ。
「あの……」
「あのね、」
話し出してみたものの、ふたり同時になった。セルは口をつぐんだが、「先にどうぞ」と言われて気を取り直す。せっかくだから、聞いてみたいことがあった。
「ユニマは、神殿が嫌いなのかな」
いつもの淡々とした口調より印象が柔らかいので、ユニマは少し戸惑う。濡れた癖っ毛を弾いて、はねていく水玉を見つめた。
「そんなの……僧兵さんに聞かれて、そうですって言えないです」
「気にしなくていい。僕も嫌いだから」
声が笑った気がして、ユニマの目がセルに向く。行動を共にしてしばらく経つが、まともに見たことは今までなかった。それにしても、神殿に身を置きながらあんなことを言って、いいのだろうか。何故だかセルはすっきりした表情でいる。
その雰囲気だけなら覚えがあった。以前、霧でライカとセルがはぐれたときだ。ずっとピリピリしていたのに、あれから衝突しなくなった。
(言っちゃったほうが、いいのかな?)
旅はまだ続く。神官に対して抱える思いは偏見だと、ユニマ自身わかっている。この際、正直に言おうと決めてセルと向き合う。
「神殿のひとは、コリトや亜人種を、変に大事にしようとします。きっと私達を人間以下だと思うから……そういう態度になるんです。だから、嫌いです」
きっぱり理由まで述べるユニマに、セルは少し淋しげな顔を見せた。言った内容よりも口調が気になるらしい。
「……どうして丁寧語なんだ? 僕はライカと同い年だぞ」
ユニマがライカとトラメに丁寧語を使わないのは、あくまで禁止令を出されたからだ。旅の最初からのことで、セルはその経緯を知らない。
とはいえ、礼儀正しく接して文句を言われるとは思わなかった。ユニマはぽかんとして、後から急に可笑しくなってくる。
「そうでした」
取り繕う言葉も丁寧になって、自分で笑ってしまう。つられてセルも小さく吹き出した。彼が笑うのを見るのは初めてだ。雨は、心の壁を洗い落としてくれるのだろうか。
セルは、「僕だけ偉そうだから普通に喋ってくれ」と言った。そうなると名前も呼び捨てが妥当なのだろうが、ユニマはなんとなく抵抗がある。呼ばなくても、今まで頭の中では「さん」付けだったのだ。
「……うん。気をつけるね」
話の腰が折れたが、ユニマはまだ言うべきことが残っていた。それが、さっきユニマが言い出そうとしたことだ。
「あとね、神殿のひとのこと。嫌いって言ったけど……嫌なひとばかりじゃないのは、わかってます。じゃない、わかってるの」
ひとつの経典のもとにひとつの神を信仰して、自分の言葉を封じてしまう。神殿が持つ、絶対的な壁のような雰囲気が嫌いなのだと、ユニマは話していて気付いた。
「嫌いなのは神殿で、セルくんじゃなかった」
言ってしまえば、すっきりするものだ。ユニマはセルに笑いかけることが出来た。これからは、変に身構えて距離をとることもなさそうだ。
雨止みを待ってクーンシルッピの村に帰ると、虹を見る間もなくトラメとヒスイの所へ行った。体の調子は、随分よくなったようだ。皆、無邪気な笑顔を懐かしく見た。
開店前の酒場で席を借りて、キートに聞いたことを整理する。仮説も含めると、世界で語られる伝承は、随分と脚色された歴史に思えた。
「伝承の天使が……鳥族。共に旅した者は、ひとりしか名前が出ないのね」
情報をヒスイが図解して、テーブルの真ん中に置く。紙は縦三つに区分けしてあり、伝承と歴史の間に、どんな解釈が入ったか予想して書いた。
天使と旅した仲間は五人いて、伝承に登場するのは司祭セイルだけだ。
同じく神殿に身を置いた僧兵フォートでさえ、名前が上らないのは不思議だ。リストアップされた名前を見ていて、ふと、セルが首をかしげる。
「この、バンシュとは……雪国の父と呼ばれる、あのバンシュか?」
雪深い大陸を拓いて建国した、歴史上の人物と同名だった。情報を出したユニマに、皆の注目が集まる。
「うーん。確かに時代も重なるけど、完全に、人間だけの国を作った人でしょう? 珍しい名前ではないし……」
引っかかるところだが、大きく認識が変わったのは、周囲の者より天使自身だ。史実を伝承に作り変えていったのは神殿の上層部だろうと、皆の意見は一致している。その上でここが気になると、ライカは紙の一点、災禍を指差した。
「災禍の元凶を殺せなかったってキート様は言った。理由は教えてくれなかった……と、いうことは?」
少しおどけた口調になる。一息置いて皆を見回してから、続けた。
「そのひとも、鳥族だったりして?」
しん、と静まり返る中、ヴァルがすぐに頷き、考察を述べた。災禍の元凶が同族であれば、天使は敵の気持ちがわかったのではないか。だから手にかけることができなかった。
「元を質せば何が悪いのか……。情報が足りないな。元凶のことも、どうして災禍が始まったのかも、考えたって今は仮説だ」
「確かにねえ。だったら、別の玉石を探すといいんじゃない? ほら、神殿ならふたり分、あるかもしれないよ」
ヴァルの発言を受け、キョウネが言うことはもっともだ。何も知らぬまま災禍に立ち向かう決意をしても、それは揺らぎやすい、脆い決意だ。次の目的地はラルゴになりそうだった。
ちょうど食事時になり、酒場の入り口が開く。そろそろ腹の虫も鳴きだしたことだし、話し合いはここまでとなる。
「それにしてもさ、あれこれ新事実が出てきちゃうと……実は天使が黒幕です、みたいな展開が怖くなるよね~」
「もう、ライカは本の読みすぎ! な~に言ってんだか」
ライカとナバナの気が抜けたやり取りを合図に、皆の言葉は雑談になっていく。
他愛もない話を、なんとなくできる。ただそれだけのことが、今は特別に幸せだと感じた。
食事の後、自警団の集会があった。明日には村を発つので、挨拶がてら、ナバナと一緒にライカも顔を出す。いつの間にか団員と仲良くなっていたトラメとヒスイも来た。
「もう発つのか。せっかく賑やかになったのに、淋しいもんだ」
隻眼でにやりと笑う団長は、言葉の割に嬉しそうだ。
ライカ達がひとつの目的に向けてまとまっていく様子が、村人の目には希望に映る。離れても、また戻ってくると思えるから、自然に出た笑いだった。
「いつでも帰って来るんだぞ。いつだって、ここには村がある」
クーンシルッピを出て外の世界を旅する者にとって、村の存在は大きな心の拠り所だ。たとえ気候が不安定でも、亜人種への差別から魔物が集まりやすい土地柄であっても、それは変わらない。だから、皆の帰る場所として、自警団が村を守るのだ。
「うん。いってきます!」
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