◯役所が助けれのは助けを求める力を持つものだけ。引きこもりのオッサンしんどさが亡くなればいいと毎日の精神的苦痛に5年間耐えたがついに負けたん

四月木蓮

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無職の44歳が5年間に誰も市役所の関係者は訪ねて来なかっただから異世界にトリップするしかなかった。この世界では、魔法も魔物もいるファンタジーな世界で、俺にとっては好都合だった。
しかも、この世界の俺は、魔力が強く魔法の才能もあったから、魔法で金を稼ぎながら旅をして生活をしていた。
しかし、ある日突然、魔法を使えなくなったのだ!
と、人々が悲鳴を上げながら逃げ惑う中、一人の少女がその中央で仁王立ちしている。その少女は、燃えるような真紅の髪に金色の瞳をしていた。
まるで炎を纏っているかのようなその姿は、この世のものとは思えないほど美しい。
そして、彼女は逃げることもせず、その場に佇んでいた。
彼女が見据える先には、一頭の巨大なドラゴンが、回りには多くの魔物たちが鋭い牙を見せつけるようにして大きく口を開いていた。
しかし―――少女には恐怖など微塵も感じられなかった。それどころか、どこか楽しそうに見える。
ドラゴンは大きく開いた口から灼熱の業火を天に吐き出した。
「……あ」
そうして吐き出された炎は、あっという間に空高く昇っていき――雲を突き抜けて消えた。
そして、同時に俺は理解する。
今の攻撃で、全ての魔物が消滅したことに。
「……うそだろ?」
俺は、自分の目と耳を疑った。
あんなにいた魔獣たちが、一瞬にして全滅したからだ。
しかも、その攻撃は俺には一切向けられていなかったのも気になるところだった。
「……」
しかし、そんなことを思っている暇はなかった。
目の前には、幻想的な光の紐の釣られる少女がいた。
少女は、自分の身体を縛る光の糸を見て不思議そうに首を傾げていた。
その光景に俺も、言葉を失った。……いや、正確に言うと言葉を無くしたと言うべきだろうか? 何せ、先ほどまで暴れまわっていたドラゴンの姿がいないのだから。
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