短編

ニッコリ瓢箪

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・例えば、それを虐殺と呼んだとして。
 そこに利益が発生しなかったとして。
 それでもそれは戦争に置き換わる。


・復讐しよう。その結果に何が待ち受けていようと。
 その結果を受け入れるのが復讐という行為への代償である。


・無垢な子に罪はない。
 それは親に罪あったとしても変わらぬことである。
 子が罪を背負ったとして。孫に罪はない。
 そこにあるのは子が孫に背負わせた責任である。


・罪とは、決して悪い行いだけを指すことではない。
 呪いという言葉そうであるように愛もまた罪になるのだ。


・恨め。そこに意味がなくとも。
 晴らせ。そこに正義がなくとも。
 それが残された者にできる唯一の方法である。


・許さなくても良い。
 そこに理解があれば何でも善い。


・武器が人に穴を開ける道具なら、言葉は国に穴を開ける道具である。


・理解などするものではない。
 理解してしまえば、それが今まで許せなかった存在でも許せてしまうのだから。
 どんなに嫌悪するべきものであっても愛好してしまうのだから。


・理解と復讐は対を成す行動である。
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