【完結】クリスマスの奇跡?異世界転生聖女になるの?

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ジングルベル ジングルベル 鈴がなる 
今日は 淋しいクリスマス!へい!

街を歩くと ショ―ウインド― や  歩道の木々が イルミネーションで綺麗

「小さい頃 サンタさんがいる 居ないでみんなと言い争いなんてしてたよねぇ
クリスマスプレゼント 凄く楽しみにしてたよなぁ はあ―っ!」

綺麗なイルミネーションを見ながら 一人でぶつぶつ言いながら 歩いている 私  三田(さんだ)来栖  そうなんとなく サンタクロースって感じ すっごく 小さい頃から からかわれてきた 来栖って名前は可愛いんだけどねぇ   母さんいわく  
「女の子は結婚して 姓がかわるから 大丈夫よ!」

結婚しなかった時の事は考えて無かったよう  
「三田来栖 23歳 一人で過ごす クリスマス イブ に乾杯!  シャンパンでも買って帰りますか!」

その時 歩道の敷石の割れた所に ヒ―ルが 挟まって 体勢を崩した

「嘘でしょ?」

いったぁっ!て なるところが  目の前に 大きな光が!


キィ――――ッ!


そして 思考が止まった








「お嬢さん 大丈夫かい? こんなところで 寝てるとは よっぽど 眠かったんじゃな 起きなされ~」


「痛い!…………あれ?痛くない?」

ガバッと起きたら お爺さんが 白い髭を生やしていて ちょっと赤ら顔  


「え?サンタクロース?」




「お嬢さん 起きたかい? さんたくろうす?苦労がどうしたんだい?」



「あれ? お昼? イルミネーションは?いや 私 死んだんじゃ?」


「なんだか分からんが 目が覚めて 良かった  じゃワシは行くところがあるから」
と言って お爺さんは どこかに行こうとしていた  



分からないまま 
「ちょっと待ってもらえますか?ここは どこです?」


「ここかね  サンドロじゃよ」



「サンドロ?どこそれ?」


「じゃあ お嬢さん 気をつけて  どこでも寝ちゃ駄目だよ」

「はい ありがとうございました」





「サンドロ?まぁ全部の地名なんて知らないから 私の知らない所も……いや 違うでしょ  夜だったし ……挟まって車道に倒れちゃって車にバァンって引かれたはず その後 証拠隠滅に捨てられた?」

考えていたが 纏まらず 
「道の真ん中で 座り込んでもね 取り敢えず 移動しよう」


体が動くことを確認して 

「よいしょ」



トボトボ歩いていくと

「あれ?なんかまた 風景が違う!」

「いらっしゃい」
なんか 金髪の 白い服 よく神様とかで 白い長い服着てる イケメンの お兄さん 

「いらっしゃいって えっと?」
回りを見回すと 道は無くなってて よく神様の……

「そう 僕 神様なんですよ ご用があって来て貰ったんですけどね」

「はあ?あの 大丈夫ですか?」
「お陰さまで いたって 僕は普通です」

「もう ?しかでてないんですよ 訳分かんなくて」

「そう だから説明しますね ていうか 説明させてください」

「そうですか でも 椅子とか 飲み物とか 食べ物とか 神様出せます?ちょっと疲れちゃったし ずっと食べてないし 喉も渇いたし」
「あぁ ホントだね ごめんね 気が付かなくて  どうぞ!」


丸いテ―ブル 背もたれつきの椅子  おにぎりに 唐揚げ お味噌汁 お箸  急須に湯呑み茶碗 

「えっとぉ  いっか いただきます」

こんな時は サンドイッチとコ―ヒ―なんかじゃないのかな?


「え 来栖の国の人気セットを出したつもりなんだけど」

私 口に出してしゃべってないよね?
もぐもぐ

「あぁ 考えてる事 全部分かっちゃうんだよね ごめんね 読んじゃって」

それって!テレパシー!

「そうそう だから 全部喋ってもらってもいいよ 気にしないから」

「そうなんですね じゃあ 説明してもらっても いいですか?お行儀悪いけど 食べながら 聞くので」

「喉に詰めるかもよ?」

「大丈夫です 多分もう死んでるから」

「あ―ちょ~~っと違うんだなあ 残念!」
「え!むぐ!!!!」
トントントントン 胸の辺りを叩いて 急いでお茶を飲む

「だから 言ったじゃないか 詰めちゃうよって しかも詰めたときに 叩いたりしても意味無いから 咳をした方が 空気とおるから」

「そんな知識……何者?」
「だから 神様」

「さっきからそう言ってますもんね モグモグ」
「はい」

「ご馳走さまでした」
合掌 ペコリ


「それって 小説によくある ゴメン 間違えて昇天させちゃった お詫びに異世界転生?」
「え 鋭い!」
「はぁ  まさかね~なんて思ってたけど どうするの 仕事もあったし 家族も泣いてるだろうし」
「そこんところは ホントに申し訳ありません!」
「なんで 間違えたの?」
「いや 話せば長くなるんですけどね」
「いや 長くしないでよ」
「分かりました サンタクロースの格好のおじさんの寿命が尽きるはずだったんです ほんとは僕の役目じゃなかったんですが 他の部署の神様とか 天使とか 悪魔とか忙しくって 何件か 寿命の尽きる人の魂を回収する役目を 頼まれてて」
「そんなシステムなの?」

「はい 僕はこの異世界の神様をやってるんですが 忙しくて 猫の手も借りたいってことで 依頼が回ってきてて」

「で?サンタクロースの 服着たおじさんが なんで私になってるの?」

「要件を入力する パッドがあるんですけどね 電池が少なくなってて しかも僕あんまり使ったこと無くて サンタクロースって入れるところを 三田来栖って変換しちゃって 確認せずに エンター押しちゃったんですよ 本当にごめんなさい」

「いや 謝って済むこと 済まないことあるでしょ 元に戻してくださいね」

「それが………」


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