【完結】婚約破棄された公爵令嬢 アンジェリカ様

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「アンジェリカ」
「はい お父様」
「陛下は第2王子様との婚約を
提案してきたけれども 
どうするかね?」
「お断り出来るのなら…
いいえ お断りいたします」
「やけにハッキリ断ったね
第2王子は王太子……まぁ彼は廃嫡されるが 王太子よりもまともだよ?
それは同じ学園にいたから 
知っているとは思うが」
「えぇ 存じております」
「では 分かった上で断るということかな?」
「はい」
「聞かせてもらっても?」
「はい 私 お父様とお母様 叔母様達のような 恋愛をしたいです
お父様とお母様の記憶はそこまで無いですわ 
でも今のお父様を見ていて 
お母様と今でも愛し合っていらっしゃるのが分かります
一生のお手本ですわ」
「そうか そう言ってもらえるのは
嬉しいね
では お断りするよ」
「お願いいたします」
「と言う事だ
リザお返事を頼むぞ」
「分かりましたわ
王妃様の方にもお手紙出しておきますわ」
「すまんな」

「素晴らしいですね 
ブレシア公爵家
うちも王家としては固くないと思いますが

「長年連れ添っていくのだから
心通っている人の方がいいに決まってますわ」
「ところで アンジェリカ
誰か心に決まっている方でも居るのかい?」
「いいえ 今は恋愛より
勉強と色々な経験がしたくて
それどころではないです ふふふ」

ちょっと胸がザワつくラインハルト

「そうね 枷がはずれて
自由に動くといいですわ
私は自分から破棄しましたが
その後の一時が 何にも代えがたいものでしたもの
アンジェリカも楽しむ方がいいわ」
「はい 勿論です叔母様」

「まぁアンジェリカより
先にバイスの結婚だな」

「え?お兄様ですか?」
「そうだよ アンナ嬢から聞いていないのかい?」
「アンナ様?聞いておりませんわ」
「ふむ お前が婚約破棄になったので
言い難いかったかもしれん
バイスとアンナ嬢の婚約が決まりそうなのだ」

「まぁ!ではアンナ様がお義姉様に!」
「元々お互いに少し気にしていたらしい
だが公爵家と公爵家の婚姻になると
うちが 王家と公爵家の婚姻となるので
パワーバランスが崩れると思い 
バイスが抑えていたようだよ
この度王家とは無くなったから
それならと 決断したのだろうね
あちらとも話を詰めるのも
自分でセカセカ動いているよワハハハ」
「まぁ 私お兄様達にも申し訳ないことをしていたのですね ジアンお兄様はないのてすか?婚姻のお話は?」
「なかなか鋭いね
ジアンにもあるのだよ」
「えぇ!
まさか エリーゼ様 ソフィア様のどちらかですか?」
「そうそう ソフィア嬢の伯爵家から打診が来ているよ
因みにエリーゼ嬢とソフィア嬢の兄上が結婚するらしい」
「王家に対抗できますわね!オホホホホ」

前回と同じく
叔母様 不敬罪ですわ ふふふ


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