【完結】婚約破棄された公爵令嬢 アンジェリカ様

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アンジェリカの留学の時期もいよいよ近くなり　公爵家では　準備で慌ただしくしていた

ラインハルトはというと
リザとアンジェリカと一緒に帰るというので　残り少ない日々をまったりのんびりと過ごしていた

「ラインハルト様」
リザ

「ん？」

「ちょっとのんびりし過ぎではありませんか？体もなまってしまいますよ」

「そうだねぇ」

「アンジェリカは私の兄上みたいに
騎士団長位強い殿方が好きですよ」
コッソリ耳打ち

ガバッ！
「では　どなたかに稽古をつけていただきましょう!」

分かりやすい性格は
直されたほうが　王族としては……ねぇ
心で思うリザ


「兄上　ラインハルト様が稽古をつけてほしいと　おっしゃってますわよ」

「ほう！ではひとつ私の方から
お願いいたしますよ」
そう言いながら公爵が軽く体をほぐしだす

騎士たちの訓練場に二人は移動して
他の騎士や公爵子息二人も見守ることに

なんでこんな注目になってる？
公爵は昔騎士団長って事は知ってるけど
もうかなり前の話
そこまでの腕ではなくなっているだろうに

そんなことを考えていた
ラインハルト


知らなかったのも無理はない
公爵が騎士団長の座を退いたのは

子供達が生まれ
奥様が大変になって
自分をかまってくれる時間が少なくなったので　拗ねたから
なら　騎士団長を辞めて
家で仕事してたら　奥さんの側にいられるやんけと　安直に考えて
騎士団長を辞めた
だが　年1回行われる
国王主催の御前試合
国内で１番実力の測られる試合で
20年優勝し続けている
しつづけているのは　公爵なのだ

そんな事は　隣国の王子様が知るわけもなく　ただの体をほぐす剣の練習と思っている

もちろん　公爵も体をほぐす練習のつもりである
レベルは違うが………


「お館様の練習なんて
久しぶりじゃないか？
あの剣さばきをはやくみたいもんじゃわ」
騎士達どころか　お城の使用人達も
ワイワイと出てきた

「おいおい　みんな
仕事は大丈夫なのかね？」

「それくらいは承知してます
だた　お館様の剣技は
城のもんは　久しぶりですから
お目溢しを」

「そんなに大したもんじゃないかなぁ
まぁ日頃良くやっているし　良いだろう
急ぎの者以外は1時間休憩だ!
今取れないものは　後でとるように
それぞれのリーダーが把握しといてくれよ　皆に伝えてくれ」

「畏まりました　あ　父上戻るまで始めないで下さいね!」　
そう叫びながら走り出した

「わかったよ～」


なんだこのギャリーは…
え？もしかして　早まった？
アンジェリカ殿に失態を見せてしまうとか？
いやいや　青春真っ盛りの若い俺が負けるなんて…？


「父上　伝達終わりです
どうぞ！」


「よし！
ラインハルト様
いきますぞ！」

「いつでも　どうぞ　公爵」

さてどうなるんでしょうか？
皆様　おわかりですよね？